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在宅緩和ケア

印刷用ページを表示する掲載日2023年5月22日

【目次】

  1. 介護保険施設におけるがん患者さんの看取りの道しるべ
  2. 在宅・施設移行時(終末期)カンファレンスシート
  3. 在宅緩和ケア提供に係る介護・福祉関係者研修実施事業(平成30年度~令和3年度)に関する報告書
  4. 広島県地域在宅緩和ケア推進モデル事業(平成25年度~平成29年度)に関する報告書
  5. 地域緩和ケア推進総合対策事業(平成22~24年度)に関する報告書

 

 ※このページは、国立がん研究センターがん情報サービスのコンテンツを引用して作成しています。

 

「在宅緩和ケア」とは?

 自宅などで療養生活を送りながら緩和ケアを受けることを在宅緩和ケアといいます。

 多くの患者さんにとって、自宅は安心できリラックスすることができる場所です。体の状態が安定していれば、自宅での療養は難しいことではありません。病院で受けている治療を自宅で継続することは難しいと誤解されていることがありますが、緩和ケアで行われる治療のほとんどは、自宅でも同じように行うことができます。のみ薬による治療ばかりでなく、ポンプを使った皮下注射や、点滴などの処置が必要な場合でも、自宅で治療が継続できます。

 在宅緩和ケアでは、在宅療養についての専門的な知識を持った在宅医(かかりつけ医)や訪問看護師、薬剤師、ケアマネジャー、ホームヘルパーなどが協力してサポート態勢を整えます。在宅医や訪問看護師は、患者さんの生活のペースを守りながら緩和ケアを提供します。自宅だけでなく、介護施設やグループハウスなど、さまざまな場所で在宅緩和ケアを受けられることもあります。

 また、在宅緩和ケアを選択したからといって、病院とのつながりが完全になくなってしまうわけではありません。在宅医を通じて病院の担当医や緩和ケアチームとの連携を継続し、必要に応じて治療やアドバイスを受けることができます。安心して自宅で緩和ケアを受けるためには、在宅医や訪問看護師などと、療養の目的や希望について十分に話し合い、緊急時の対応方法をあらかじめ確認しておき、患者さんと家族の不安を少なくすることが大切です。

 

在宅医療連携体制を担う医療機関等の調査について

 広島県では、地域における在宅医療連携体制を構築するとともに、在宅医療の医療機能等を把握するために、毎年度医療機関に対する調査(広島県保健医療計画における「在宅医療」の医療連携体制の構築に係る医療機能等の調査)を実施しており、令和4年度から在宅緩和ケアの実態把握を目的として在宅緩和ケアに関する項目を追加しました。

「広島がんネット」では、この調査のうち、がんへの対応や緩和ケアに関する項目の結果を抜粋して公表しています。

 

在宅緩和ケアの県内関係施設

 進行したがん患者さんについては、出血、肺炎、呼吸不全等の急変もあることから、24時間連絡体制・緊急時対応可能な訪問看護ステーションによる支援が必要です。
 広島県では、在宅での緩和ケア(麻薬での症状コントロールを含む)に24時間対応可能な訪問看護ステーションについてまとめましたので、参考にしてください。
 ※詳細は、各施設にお問い合わせください。

 ※上記PDFファイルに掲載の訪問看護ステーションについては、随時情報の更新を行っておりますので、新規・変更等がある場合は、広島県健康福祉局健康づくり推進課(電話:082-513-3093)までご連絡ください。

 

 また、広島県薬剤師会では、緊急時には24時間いつでも医薬品供給が可能な保険薬局や、在宅患者さんの療養のために、高カロリー輸液製剤、抗がん剤の混合や医療用麻薬注射剤の無菌調剤(モルヒネ注シリンジへの充填、バルーン式持続皮下注入器への充填)が可能な薬局のリストを作成されています。

※このリストは公表を承諾された薬局を掲載しており、今後は随時追加等の更新がある予定です。

 

在宅緩和ケアの手引き~あなたの暮らしと家族を支えるために~

 この冊子は、がんになっても住み慣れた家で過ごしたいと思っている患者さんとその家族の方、並びに支援している医療機関等の皆様に読んでいただくために作成されたものです。(平成22年10月広島県緩和ケア支援センター作成)

はじめに(冊子から抜粋)

 がんになったら家では過ごせないと思っていませんか?
 緩和ケアは末期になって受けるものだと思っていませんか?

 この冊子には、緩和ケアを受けながら家で過ごすために必要な準備や費用のこと、支えてくれる人たちのことなどについて書かれています。
 住み慣れた家で家族とともに過ごしたいと思ったら、是非この冊子を手に取って参考にしてください。
 あなたが家で過ごしたいと思ったら、家族や相談しやすい医療者に、気持ちを伝えてみましょう。

※A5サイズのため、印刷される場合は、御注意ください。
※この冊子は、公益財団法人正力厚生会の支援で作成されています。

 

 

医療・介護関係者向け資料

 広島県緩和ケア支援センターでは、在宅緩和ケアなどに関するテキストや資料を作成していました。
 ここでは、現在もご活用いただけるものについて、紹介しています。
 また、これまでに実施した在宅緩和ケア事業の報告書も掲載しています。

 介護保険施設におけるがん患者さんの看取りの道しるべ

 このテキストは、広島県緩和ケア支援センターで、平成24年度に作成しました。
 次のような場面でご活用いただけます。

  1. 各施設での看取りの指針等の作成時に
  2. 施設での看取りの学習時に
  3. 実際の看取りの場面に

活用に関する問い合わせ先

広島県 健康福祉局 健康づくり推進課
電話:082-513-3093(ダイヤルイン)
Fax:082-223-3573
e-mail:fukensui@pref.hiroshima.lg.jp

 

在宅・施設移行時(終末期)カンファレンスシート

 このカンファレンスシートは、広島県緩和ケア支援センターで、平成24年度から平成26年度まで開催した「緩和ケア在宅ケアチーム研修」において作成・活用したものです。
 限られた時間でのカンファレンスを充実させるために、退院する患者のイメージができる最低限の患者情報のシートとして作成しましたので、各病院(施設)において、退院時カンファレンス等にご活用ください。

活用に関する問い合わせ先

広島県 健康福祉局 健康づくり推進課
電話:082-513-3093(ダイヤルイン)
Fax:082-223-3573
e-mail:fukensui@pref.hiroshima.lg.jp

 

在宅緩和ケア提供に係る介護・福祉関係者研修実施事業(平成30年度~令和3年度)に関する報告書

 平成30年度~令和3年度に、「在宅緩和ケア提供に係る介護・福祉関係者研修実施事業」を立ち上げ、各圏域の地域保健対策協議会(広島市を除く)が中心となって在宅緩和ケア推進に向けた研修事業と在宅緩和ケア提供体制整備の取組を実施しました。この事業について、最終報告書をまとめました。

 

広島県地域在宅緩和ケア推進モデル事業(平成25年度~平成29年度)に関する報告書

 平成25年度~平成29年度に、県内7つの二次保健医療圏域のモデル地区に、緩和医療と介護等サービスを調整する役割を担う「在宅緩和ケアコーディネーター」を配置し、医療・介護・福祉を具体的につなぐ活動を各地域の実情に応じて実践する「広島県地域在宅緩和ケア推進モデル事業」を実施しました。
 各モデル地区における事業の実施状況と成果について、最終報告書をまとめました。

「広島県地域在宅緩和ケア推進モデル事業」最終報告書

※ファイルサイズが大きいので、ご注意ください。

 

地域緩和ケア推進総合対策事業(平成22~24年度)に関する報告書

 高齢者人口の増加に伴い、がんの罹患率も高くなることが予想されることや、社会情勢の変化により、生活及び介護の在り方が変化してきました。また医療制度改革により在宅医療の推進が打ち出されていること等のことから、施設も含めた在宅での見取りが重要になってきている状況を踏まえ、介護保険施設での看取りの質の向上を図り、がんになっても住み慣れた施設等で最後を迎えることができる体制の整備を目的に実施した事業です。

 

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