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令和7年10月23日に、小田原委員が認定こども園みどりの森ゆめのはこども園を訪問しました。
令和7年10月23日(木)に、小田原委員が認定こども園みどりの森ゆめのはこども園を訪問しました。この園では、子供の人権や自主性を尊重し、子供た自らが生き生きと活動することを通じて生きる力を育むことに力を入れられています。また、園内には、山に隣接した園庭が備えられており、子供たちが土や水、昆虫、鳥、草花などの様々な自然に直に触れられる環境が整備されています。
訪問当日、園長先生からは「子供たちを一人の人間として尊重し、肯定する。そして、子供たちの想像力に任せながら、遊びたいこと、やりたいことを十分行えるよう、遊び込めるような時間と環境を設定する。」、「大人(職員)はそれを見守り、子供の姿に応じてそっと援助する。そうすると子供たちは、自分たちで決めた遊びの中で何度も試行錯誤しながら粘り強く取り組んだり、新たなことに挑戦したりしながら生きる力を培っていく。」と説明いただき、その内容がとても印象的でした。
実際に、園内各所を巡って視察をしていた際も、その一端を見ることができました。年齢の異なる子供たちがそれぞれ集まり、どんぐりから出てきた虫を飼って観察する子、落ち葉を集めて見立て遊びをする子、園庭内の丘を登ったり下りたりしながら体の感覚を楽しむ子、鬼ごっこで友達と遊ぶことを楽しむ子など、それぞれがそれぞれの好きなことで集まり、「これはこう使うんだよ。」「いまは○○ちゃんの番だから待っててね。」「次はこれで遊ぼうよ。」など、子供たちが自ら考え、教え合い、声を掛け合いながら、生き生きと遊んでいる様子が見られました。
視察を進めていったところで、小田原委員も含めた県教育委員会の大人たちも、子供たちの世界観に引き込まれていきました。ある子が小田原委員に投げかけた「鬼ごっこしよう!」という誘い。小田原委員の「いいよ」をきっかけに、気づいたらあっという間に子供たちが集まり、鬼役となった小田原委員と、楽しそうに逃げる子供たちの笑顔あふれる園庭となりました。

後ほどの園長先生との振り返りの時間にこのことをお聞きしたところ、「大人は子供たちの遊びを見守る時間も大事だが、子供の遊びの世界の住人になることも大事。」「子供たちは一緒に遊んでくれる大人がいてくれるだけで「これでいいんだ!」と自己肯定感が育つ。」とお聞きし、大人が子供たちと関わる姿勢を実践的に学ぶことができました。
今回の視察を通じて、子供の遊びの中に学びがあること、遊びを通じて学ぶことの楽しさを知り、積極的に物事に関わろうとする気持ちをもつことが、小学校以降の学習意欲に繋がること、そして、そういった力を育むための大人の役割などについて、改めて理解を深める良い機会となりました。









