日差しが強くなってくると,夏の訪れとともに田植えをします。県北には,「供養田植」「花田植」と言われるはやし田が多くのこっていますが,三次市内,三良坂などでも「牛供養」と言い,何年かに一度,大がかりで華やかな田植えが行われていたということです。
日本では,古くは,田植えをしない直まきをしたり,田の形にそった形の田植えをしていましたが,明治時代の半ばから正条植え(正方形の四つの角に苗を植える形)が奨励され,「田植綱」「田植枠」「田植定規」などが使われるようになりました。展示してある田植枠は「回転式六角田植枠」,もう一方を「反転式田植定規」とも言います。
また,展示してある除草機は,明治時代の始めに,中井太一郎が発明したもので,正式名称は「回転式除草機」と言いますが,「タイチ」が通称のようです。
~夏~展示資料一覧
