今年、紫式部を主人公とする大河ドラマが放送されており、その著書『源氏物語』が注目されています。
『源氏物語』は、主人公の光源氏を通して平安時代の貴族社会を描いた日本最古の長編小説であり、日本文学の最高峰とも称される作品です。
平安時代には、中国からの影響が薄れた日本独自の「国風文化」が形成されており、その特徴は『源氏物語』の中にもよく表されています。
この展示では、紫式部が身を置き、また『源氏物語』の舞台ともなった平安時代の文化を貴族社会の衣食住を中心に立体的・具体的に再現し、『源氏物語』の世界の魅力を紹介します。
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注目の展示はこちら!
『源氏物語』第7帖「紅葉賀」の一場面を1/4で再現した模型
『源氏物語』は、今から千年前の平安時代に、紫式部によって記された、54帖(じょう)にわたる長編小説です。
桐壺帝(きりつぼてい)の皇子として生まれながらも、源氏姓を与えられ臣下の位に下った光源氏が主人公です。
光源氏は、亡き母の面影を求めて様々な女性との恋を繰り広げながら、王朝人(おうちょうびと)として栄華を極めていきます。
『源氏物語』は、物語の展開もさることながら、物語を通じて平安時代の宮廷生活や年中行事について知ることができるのも面白さの一つです。
上の画像は、『源氏物語』第7帖「紅葉賀」の一場面を1/4で再現した模型です。
場面は、光源氏が18歳の秋、50歳を迎えた先の帝である朱雀院の長寿を祝うため、桐壺帝が朱雀院の住まいへ行幸(ぎょうこう)して賀宴を行っているところです。
光源氏と頭中将(とうのちゅうじょう)が、青海波(せいがいは)という舞を優雅に舞っている場面を模型にしています。
平安時代、宮中ではこのような雅な行事が行われ、その行事にふさわしい衣装が着用されていました。
ぜひ、お越しいただき、模型を間近でご覧ください!
この模型のほか、色とりどりの様々な装束も見どころです。
『源氏物語』の世界を衣・食・住を中心に知って楽しめる展示となっておりますので、ご来館ください!!
▹開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
※9月27日(金)のみ、10:00から開館
▹休館日
・月曜日(ただし10月14日、11月4日は開館)
・10月15日(火)
・11月 5日(火)
・一般:1,100円(900円)
・大学生・高校生:700円(500円)
・中学生・小学生:350円(280円)
※( )内は、前売り及び団体料金(20名以上)
※ 学生の方は、学生証を提示してください。
※ 身体障害者手帳、戦傷病者手帳、療育手帳及び精神障害者保健福祉手帳の所持者と介助者(1名まで)の当日料金は半額です。手帳を提示してください。
※ 前売り・当日券とも、ローソンチケット【Lコード:64056】及び当館の受付窓口で販売しています。
▹ 第1回
日時:9月28日(土)14:00~15:30
演題:宮廷装束の雅―知識と技の伝承―
講師:山科 言親さん(衣紋道山科流30代家元後嗣)
▹ 第2回
日時:11月2日(土)14:00~15:30
演題:光源氏のみた平安ファッション
講師:鳥居本 幸代さん(京都ノートルダム女子大学名誉教授)
※会場:当館講堂
※ 定員:各回280名(先着順)
※聴講無料
※申込不要
▹9月29日(日)
▹10月20日(日)
▹11月 3日(日)
13:30~14:30
解説:当館学芸員
※特別展入館券が必要
※申込不要
10月12日(土)
午前の部:11:00~12:00
午後の部:14:00~15:00
講師:小田貴美子さん・折田美智代さん・中村幹枝さん
※会場:当館玄関前(雨天の場合:研修室)
※ 雨天の場合 定員:各回50名(先着順)
※無料
※申込不要
会期中、当館エントランスホールで、牛車に乗って写真撮影ができます。
※特別展入館券が必要
※予約不要
会期中、当館エントランスホールで、平安時代や中世の衣装を着て写真撮影ができます。
※特別展入館券が必要
※予約不要
・10月 5日(土)
・10月 6日(日)
・11月16日(土)
・11月17日(日)
午前の部:11:00~12:00
午後の部:14:00~15:00
講師:木村玲子さん・波多野方乃さん・佐々木純子さん
対象:どなたでも
※会場:当館講堂
※ 定員:各回280名(先着順)
※観覧無料
※申込不要
10月13日(日)
午前の部:10:30~12:00
午後の部:13:30~15:00
講師:香道御家流 和草会
対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
※会場:当館講堂
※ 定員:各回120名(先着順・事前申込みが必要)
※体験無料
※申込方法:▼電子申請システム
午前の部
午後の部
10月19日(土)
午前の部:10:30~12:00
午後の部:13:30~15:00
講師:田中圭子さん(佐賀大学地域学歴史文化研究センター特命研究員)
対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
※会場:当館研修室
※ 定員:各回20名(先着順・事前申込みが必要)
※材料費:2,000円
※申込方法:▼電子申請システム
午前の部
午後の部
源氏物語の世界展実行委員会(ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)、広島テレビ)
中国新聞備後本社
福山市、福山市教育委員会、福山商工会議所、広島経済同友会福山支部、
一般社団法人福山青年会議所、一般社団法人広島県観光連盟、山陽新聞社、中国放送、広島ホームテレビ、
テレビ新広島、広島エフエム放送、エフエムふくやま、尾道エフエム放送
井筒企画
広島県の風土と歴史に育まれた文化財、そして日本の歴史を物語る文化財。
今回の展示では、国宝1件、国重要文化財11件、広島県重要文化財14件を展示します。このうち9件は、最近15年間に指定された、新指定品です。
国宝・重要文化財の中には、普段公開されているものもありますが、中にはめったにみることのできない名宝もあります。
ひろしまの名宝に会いに、是非お越しください。
展示される国宝はこちら!
国宝 絹本著色普賢延命像(けんぽんちゃくしょくふけんえんめいぞう)
(持光寺所蔵 尾道市画像提供 村上宏治撮影)
描かれている普賢延命像は、人の寿命を延ばすための密教の儀式を行うときの本尊です。腕が20本あり、ゾウの上に座っています。
昭和42年(1967)に重要文化財に指定されましたが、その後の保存修理の際に、「延命像 仁平三年(1153年)四月廿一日供養」という文字が確認されました。
平安時代の仏画の中で年代が書かれた数少ないものであることから、昭和50年(1975)に国宝に指定されました。
これは、広島県内では一番最近の国宝指定です。
▷小学生向けのワークシートを館内で配布!!
夏休みの自由研究にピッタリ☆
会場にあるヒントを手がかりに昔のナゾを解いてみよう!
▷展示図録を当館のミュージアムショップで販売中!!
税込 2,200円
▷NEWS!! (R6.7.5)
所在不明の広島県出土銅鐸に関する新たな情報を発見!!
現在も所在不明となっている、江戸時代に福山藩内で出土した銅鐸について、最近まで鳥取県に所在したことが研究者の調査で分かりました。
詳細は、当館が行う講演会と夏の企画展で紹介します。
(神村出土銅鐸拓本)
▹開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
※7月12日(金)のみ、10:00から開館
▹休館日
・月曜日(7月15日、8月12日を除く)
・7月16日(火)
・一般:1,000円(800円)
・大学生・高校生:500円(400円)
・中学生・小学生:350円(280円)
※( )内は、団体20名以上の料金
※ 未就学児・身体障害者手帳等をお持ちの方は無料
▹ 第1回
日時:7月27日(土)14:00~15:30
演題:福山市万福寺谷銅鐸(神村銅鐸)の新資料と広島県内出土銅鐸
講師:難波 洋三さん(独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所客員研究員)
▹ 第2回
日時:8月10日(土)14:00~15:30
演題:ひろしまの仏像―魅力、時代、地域性―
講師:濱田 宣さん(元徳島文理大学教授)
▹第3回
日時:8月24日(土)14:00~15:30
演題:歴史資料の保存と活用の現在
講師:地主 智彦さん(文化庁文化財第一課主任文化財調査官(歴史資料部門))
※会場:いずれも当館講堂
※いずれも聴講無料
▹7月28日(日)
▹8月11日(日)
▹8月25日(日)
解説:当館学芸員
※いずれも13:30~14:30
※ 入館料が必要
広島市、広島市教育委員会、三原市教育委員会、尾道市、尾道市教育委員会、福山市、福山市教育委員会、府中市教育委員会、
廿日市市教育委員会、北広島町教育委員会、世羅町教育委員会、福山商工会議所、広島経済同友会福山支部、
一般社団法人福山青年会議所、一般社団法人広島県観光連盟、NHK広島放送局、中国放送、広島テレビ、
広島ホームテレビ、テレビ新広島、広島エフエム放送、エフエムふくやま、尾道エフエム放送
備後国神辺出身の菅茶山(かんちゃざん)(1748~1827)は、江戸時代後期を代表する漢詩人で、儒学者・教育者としても活躍した人物です。
令和6年は、茶山とその子孫が大切に守り伝えてきた「菅茶山関係資料」が重要文化財に指定されてから10周年に当たります。
この展示では、茶山と、広島藩を代表する儒学者の頼春水(らいしゅんすい)とその子・山陽(さんよう)をはじめとする頼家(らいけ)の人々との交流について、「菅茶山関係資料」の中の様々なタカラモノと、頼家に伝わる資料を通して紹介します。
この広島頼家に伝わる資料群は、頼山陽史跡資料館に保管され、継続的に調査研究が行われています。
今年3月、この資料群の中の文書や絵画など合わせて5,547点の「広島頼家関係資料」を重要文化財に指定するよう、国の文化審議会が文部科学大臣に答申しました。
展示会では、両家に伝来したこれらの貴重な資料が、一堂に会します。
また、“タカラモノ”である「菅茶山関係資料」を受け継ぐ当館が、それらを後世に伝えるために実施する保存修理事業の取組についても紹介します。
特別公開!
「大友宗麟(おおともそうりん)書状」
(村上家文書、三原市教育委員会蔵)
上の画像は、北部九州の有力な守護大名である大友宗麟が、元亀2年(1571)に中世の瀬戸内海で海賊(水軍)として活動した能島(のしま)村上氏に宛てた書状です。
この書状は、能島村上氏が毛利氏側から大友氏側に付いたことが分かる貴重なものです。
『村上海賊の娘』(和田竜著 新潮文庫)に、毛利氏が村上武吉と対立することになったきっかけとして、この元亀2年のエピソードが登場しています。
近年、この書状が三原市教育委員会の所蔵資料の中から再発見され、大きな話題となりました。
今回、この貴重な「大友宗麟書状」とともに、能島村上氏の兵法書「能島兵法(能島家伝)」の写本(菅茶山関係資料)などの関連資料を特別公開します。
▹開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
▹休館日
・月曜日(4月29日、5月6日を除く)
・5月7日(火曜日)
・一般:290円(220円)
・大学生:210円(160円)
・高校生まで及び65歳以上は無料
※( )内は、団体20名以上の料金
※ 未就学児・身体障害者手帳等をお持ちの方は無料
▹ 第1回
日時:4月27日(土)14:00~15:30
演題:「広島頼家関係資料」にみる菅茶山
講師:花本 哲志(頼山陽史跡資料館主任学芸員)
▹ 第2回
日時:5月25日(土)14:00~15:30
演題:「菅茶山関係資料」に見る広島頼家
講師:渡部 史之(当館主任学芸員)
※会場:いずれも当館講堂
※いずれも聴講無料
▹4月28日(日)
▹5月26日(日)
解説:当館学芸員
※いずれも13:30~14:30
※ 入館料が必要
福山市、福山市教育委員会、エフエムふくやま、尾道エフエム放送
広島県立歴史博物館開館35周年記念・
「菅茶山関係資料」重要文化財指定10周年記念
▹春の展示【終了】
菅茶山のタカラモノ
ー重要文化財が語る頼春水・山陽との交流ー
4月19日(金)~6月16日(日)
広島県立歴史博物館開館35周年記念
「広島県草戸千軒町遺跡出土品」重要文化財指定20周年記念
「菅茶山関係資料」重要文化財指定10周年記念
▹夏の企画展【終了】
名宝が織りなす歴史物語
ー広島県の国宝・重要文化財4ー
7月12日(金)~9月1日(日)
広島県立歴史博物館開館35周年記念
▹秋の特別展【終了】
源氏物語の世界展
9月27日(金)~12月1日(日)
広島県立歴史博物館開館35周年記念
▹早春の展示
絵葉書にみるふるさとの近代
1月24日(金)~3月23日(日)