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第1回:毬杖(ぎっちょう)ってなに?

「年休行事絵巻」田中家巻十六

毬杖(ぎっちょう)で遊ぶようす
 毬杖と毬
復元された毬杖(ぎっちょう)と毬(まり) 

 お正月のこどもの遊びといえば、昔は外で行うたこあげ・はねつき・こままわしなどでした。こうしたお正月の遊びの中でも草戸千軒1展示室にある「毬杖(ぎっちょう)」は、中世のこどもたちの間でさかんに遊ばれていましたが、江戸時代には遊ばれなくなったため、遊び方もはっきりとは分からなくなりました。
 毬杖は、毬(まり)を杖(つえ)で打ち合うホッケーのような遊びで,宮廷では徐々にすたれはじめ、平安時代の終わり頃からこどもたちの遊びとして広まりました。鎌倉時代には、男の子の代表的な遊びとして、主に正月に遊ばれていたようです。草戸千軒町遺跡からも、町が最も栄えていた室町時代前半(650年くらい前)のものが多く出ています。
 『年中行事絵巻』(ねんじゅうぎょうじえまき)巻十六という絵巻物(えまきもの)には、正月の場面として、毬杖で遊んでいるこどもたちが描かれています。子孫が繁栄することを願うというえんぎを担ぐ遊びだったようです。
 現在でも1月に行われる「とんど焼き」は、古くは左義長(さぎちょう)ともいわれていましたが、この左義長は「三毬杖」の意味で、三本の毬杖を立てて門松などといっしょに燃やしたのが始まりといわれています。

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