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平成30年度 研究内容

1 普及型 プロジェクト研究

研究主題

算数科における児童のつまずきを解消する学習指導に関する研究 ― 文章題解決過程に着目した分析を通して ― (PDFファイル)(752KB)

1 普及型 共同研究

研究主題

受講者の自律的な実践を促す専門研修講座の 在り方に関する研究(二年次) ― 改善した「協議」や「振り返り」等を取り入れた研修講座の 実施及び検証を通して ― (PDFファイル)(1.17MB)

 

研究主題

義務教育学校のカリキュラム開発の在り方に関する研究 ― 義務教育学校の特色を生かしたカリキュラム編成プロセスの 分析・考察を通して ― (PDFファイル)(1.5MB)

 

 

研究主題

知的障害のある生徒の望ましい人間関係を育む授業の在り方 ― 「共感的人間関係を育成する」振り返り等の充実を通して ― (PDFファイル)(493KB)

 

 

研究主題

 

自他共に大切にできる生徒を育成する生徒指導の在り方 ― 教科・領域相互と関連させた特別活動のカリキュラム開発を通して ― (PDFファイル)(1.57MB)

研究成果物

学習プログラム集 (PDFファイル)(4.43MB)

研究主題

ものづくり教育における系統的な製図指導の在り方に関する研究 ― 中学校技術・家庭科〔技術分野〕と高等学校工業科の 指導内容の分析を通して ― (PDFファイル)(690KB)

2 報告書型

研究主題

教育センターにおける教員長期研修の効果に関する研究

― 研修修了後に実施する所属校訪問の記録、アンケート調査の分析を通して ―

【研究者】

企画部 指導主事 小桝 由美・近藤 和喜

【研究指導者】

広島大学大学院教育学研究科 教授 草原 和博

【研究の要約】

本研究は、教員長期研修修了者が学校の教育活動推進に果たしている役割、教員の資質・能力の向上に教員長期研修が及ぼす影響について、研修修了後の訪問指導時における校長等に対する聞き取り及び教員長期研修者に対するアンケート調査を通して明らかにしたものである。

校長等への聞き取り、本人へのアンケート調査の双方の結果から、教員長期研修は科学的な研究能力の向上に効果があることが分かった。また、校長等は、教員長期研修修了者は、教員長期研修における研究経験を基に、校内研修や地域の教育研究会等で自信をもって指導・助言を行ったり、所属校の取組にリーダーシップを発揮したりしていると捉えていることが分かった。

また、アンケート調査から、教員長期研修修了者は、「他者と協働して職務を遂行すること」「児童生徒観、教育観の問い直し」に教員長期研修があまり影響していないと捉えていることが分かった。教員長期研修を、その素地を培う研修として改善していくことが今後の課題である。

 

研究主題

学校チャレンジサポート講座の効果的な支援の在り方に関する研究

【研究者】

企画部 指導主事 澤井 一恵

【研究指導者】

広島大学大学院教育学研究科 教授 児玉 真樹子

【研究の要約】

 本研究は、当教育センターが本年度から実施した学校チャレンジサポート講座の具体的な支援の状況を整理し、その有効性及び課題等を明らかにするとともに、次年度の当該講座の工夫・改善に役立てることを目的とする。当該講座は、学校が抱える課題に対し、学校の自律的な取組をサポートしながら、協働的に解決していくものである。本研究において、学校の自律的な取組とは、研究主任等を中心に検討した課題の解決方法を全教職員に提案した上で、各教職員が解決方法を各自の授業等で工夫しながら実践しようとする姿と捉えた。当該講座は、その姿の実現に向けて、講座の開始前に学校と教育センターが共に学校の現状や問題点を整理し、課題解決の手立てを考えるための事前訪問を実施し、その後、課題解決に向けたPDCAの流れに沿った学校

の取組と関連付け、年間1~3回の訪問サポートを実施するものである。

本年度、訪問によるサポートを行った学校に対するアンケート調査、聞き取り調査等から、当該講座により、学校が課題解決に向けて自律的に取り組む姿及び課題に対する児童生徒の変容が確認でき、当該講座の有効性を実証することができたと捉える。一方で、次年度以降、学校が独自で自律的な取組を継続し、発展させていくといった見通しをもって終了することが求められる。そのためにも、本講座のねらいを学校と教育センターが確実に共有してサポートを行うことや、そのサポートにおいて学校が課題解決に向け、気付き、考え、実行する意欲を高め、実践につなげていくようなファシリテーション力を教育センターは高めていくことが必要である。

 

研究主題

小学校の道徳科における記述式の評価に関する一考察

【研究者】

企画部 指導主事 中野 詠美子

【研究指導者】

広島大学大学院教育学研究科 教授 宮里 智恵

【研究成果物】道徳評価支援ファイルの活用上の説明 (PDFファイル)(507KB)道徳評価支援ファイル (Excelファイル)(112KB)

【研究の要約】

本研究は、他の教育センター等で取り組まれている道徳科の記述式の評価事例を基に、そこでの知見を踏まえた小学校の道徳科における記述式の評価について提案することを目的としている。全国の先進的に取り組んでいる教育センター等の道徳科の評価に係る研究において、児童の学習状況や道徳性に係る成長の様子を把握する方法として「他者の考えや議論に触れ、自律的に思考する中で、一面的な見方から多面的・多角的な見方へと発展しているか(以下、視点「多々」とする。)」「多面的・多角的な思考として、道徳的価値の理解を自分自身との関わりで深めているか(以下、視点「自分」とする。)」という二つの評価の視点に着目している五つの評価事例に焦点を当て、特徴を整理した。これらの研究では、道徳科において、児童のワークシート等への記述内容等に焦点を当て、児童がねらいとする道徳的価値に対して、自己の生き方についての考えをどのようにもったかについての変容を捉え、二つの評価の視点からエピソード等を残し、大くくりなまとまりでの記述式の評価につなげる方法があることが分かった。そこで、本研究で考案した、児童のワークシートの記述を二つの評価の視点における学習状況の評価に生かしていくための「道徳評価フォーマット」を手掛かりにして、大くくりなまとまりを踏まえた所見及び学期末の通知表への所見につなげていく「道徳評価支援ファイル」を提案する。

 

研究主題

資質・能力を育成する総合的な学習の時間の指導の工夫 ― 各教科等とつなぐ手立てを明らかにして ― (PDFファイル)(858KB)

【研究者】

企画部 指導主事 門倉 りえ

【研究指導者】

広島大学大学院教育学研究科 准教授 渡邉 巧

【研究成果物】リーフレット (PDFファイル)(1.91MB)

【研究の要約】

本研究は、各学校が設定した育成すべき資質・能力の達成に向けた総合的な学習の時間の指導の工夫について提案するものである。昨年度の研究においては、新学習指導要領を踏まえた全体計画の作成等について、「広島版『学びの変革』アクション・プラン 総合的な学習の時間における『課題発見・解決学習』ガイドブック」(以下「ガイドブック」とする。)に加筆、修正を加えた。また、今年度は来年度から、高等学校では年次進行で「総合的な探究の時間」となることを受け、高等学校の内容も含め、各教科等とつなぐ手立てについて三つの方法を示し、まとめた。

三つの方法としては、「各教科等の『見方・考え方』でつなぐ」「内容でつなぐ」「指導方法でつなぐ」とし、それぞれのつなぐよさを挙げている。また、これらの具体例をリーフレットにまとめた。

文献研究等から、各教科等とつなぐ手立てを、高等学校における総合的な探究の時間も含めて提案することができた。一方、今回作成した例を基に、実践を通して具体例をよりよいものに改善していく必要がある。

 

研究主題

学校の特色を生かした「キャリアノート」の効果的な活用 (PDFファイル)(1.36MB)

【研究者】

企画部 指導主事 永井 博美

【研究指導者】

福山大学人間文化学部人間文化学科 教授 小原 友行

【研究協力校】

広島県立廿日市高等学校 広島県立広島工業高等学校 広島県立西条農業高等学校

広島県立広島商業高等学校 広島県立広島高等学校

【研究協力員】

広島県教育委員会義務教育指導課 指導主事 住吉谷 大輔

広島県教育委員会高校教育指導課 指導主事 吉屋 晋二

【研究成果物】「キャリアノート」改善試案(生徒用) (PDFファイル)(194KB)「キャリアノート」改善試案(生徒用) (PDFファイル)(222KB)

【研究の要約】

本研究は、平成20 年度に広島県教育委員会が作成し、平成21 年度から全公立学校で活用している「わたしのキャリアノート~夢のスケッチブック~」(以下、「キャリアノート」とする。)の学校の特色を生かした効果的な活用に向けて提案するものである。新しい学習指導要領では、小学校から高等学校において児童生徒が学習や活動を記録する「キャリア・パスポート」の活用を求めている。これに先立ち、広島県で平成21 年度から全公立学校で活用している「キャリアノート」の平成 29 年度全公立学校における活用状況は 100%(平成 30年2月広島県教育委員会とりまとめ)であった。しかしながら、中学校から高等学校へ持ち上がった学校割合と中学校(中学生)から受け取った割合の差は30.0 ポイントと大きな開きがあり、学校間の系統的な取組といった点で課題があることが分かった。そこで、本研究は、高等学校における「キャリアノート」の活用状況を把握するとともに、高等学校での取組から学校の特色を生かした効果的な活用について整理した。そして、「キャリアノート」を基盤としつつ、中学校から高等学校へとつなぐ「キャリアノート」改善試案を作成し、高等学校における活用例を提案する。

 

研究主題

高等学校理科の観察、実験及び探究活動を推進するための支援の在り方に関する研究 ― 観察、実験及び探究活動の実態調査を通して ― (PDFファイル)(1.53MB)

【研究者】

教科教育部 指導主事 丸川 晋一・玉田 健・脇田 崇紀

【研究の要約】

本研究では、広島県内の高等学校理科教員を対象に、観察、実験及び探究活動の実態調査を行った。調査結果から、授業における観察、実験及び探究活動の実施状況や、観察、実験及び探究活動の実施に係って感じる困難さとその要因の一部を明らかにした。さらに、県内の高等学校理科の観察、実験及び探究活動を推進するための、教育センターとしての支援方法を探ることもできた。学校現場の状況を把握し、現場が求めている情報を提供したり研修を企画したりする上で、有意義な調査、研究となった。

 

研究主題

課題解決的な学習を取り入れた高等学校「歴史総合」の学習指導の在り方 ― 生徒が自ら課題に気付く条件の整理分析を通して ― (PDFファイル)(527KB)

【研究者】

教科教育部 指導主事 竹内 尊則

【研究の要約】

本研究は、高等学校地理歴史科「歴史総合」において課題解決的な学習を推進することを目的とする。「論点整理」では、資質・能力の育成に関して「社会の中で自ら問いを立て、解決方法を探索して計画を実行し、問題を解決に導き新たな価値を創造していくとともに新たな問題の発見・解決につなげていくこと」が重視され、新科目「歴史総合」でも目標の一つとして、歴史の学習の中から獲得した概念などを活用して歴史に見られる課題を把握し解決を視野に入れて構想する力の育成が求められている。しかし、これまで高等学校の歴史の学習では、追究する課題は指導者から提示されることが多かった。

本研究では、文献研究などから生徒が自ら課題に気付く条件を整理分析し、「歴史総合」の学習を想定して小単元「日露戦争と帝国主義」を開発した。本研究で、生徒が自ら課題に気付く条件を整理分析し、具体の事例を示したことは、「歴史総合」における課題解決的な学習の推進につながると考える。

 

研究主題

外国語科における思考力・判断力・表現力を測る評価問題の在り方に関する研究 ― 高等学校入学者選抜問題の分析等を通して ― (PDFファイル)(746KB)

【研究者】

教科教育部 指導主事 福川 力

【研究の要約】

本研究は、外国語科における「思考・判断・表現」に係る評価問題の在り方について考察することを通して、思考力、判断力、表現力等を育成するための、指導と評価の改善に係る示唆を得ることを目的としている。まず、外国語科教育における「思考・判断・表現」の捉えとその評価について整理し、中・高等学校外国語科教育における現状と課題を提示した。その後、高等学校入学者選抜問題に関して、技能統合型の評価問題に係る全国的状況及び技能統合型の評価問題の広島県における出題状況の推移について分析を行った。外国語科における「思考・判断・表現」に係る評価問題については、技能統合型のテストが有用であること、評価問題の検討に際しては、コミュニケーションの目的・場面・状況を具体的に設定することや、情報や考えを理解したり、その理解に基づいて表現したり伝え合ったりする必然性のある課題を設定することが重要であることを示すとともに、技能統合型の評価問題に係る全国及び広島県における現状についてまとめることができたことが成果として挙げられる。

 

研究主題

国語科の初任者研修の効果的な在り方に関する研究 ― 学習指導案の分析等を通して ― (PDFファイル)(588KB)

【研究者】

教科教育部 指導主事 河原 宜央

【研究の要約】

本研究は、中学校・高等学校国語科の初任者の作成した学習指導案の分析等を通して、授業構想における傾向と課題を明らかにし、教科指導に関する力量を向上させるための、効果的な研修の在り方についての提言を試みたものである。

 本研究では、まず国語科の初任者が一年間で到達することが望まれる力量の水準を規定し、その規定に基づいてルーブリックを作成し、学習指導案の分析を行った。その分析結果及び意識調査の結果を踏まえ、国語科の初任者の授業づくりにおける課題を、1:単元レベルでの授業構想が難しいこと、2:目標と評価規準に関する適切な理解が不十分であることと捉えた。そして、先行研究を基に、その課題を改善するための初任者研修の在り方を検討し、すでに有効性が実証されている経験学習モデルのサイクルについて、より好循環に導くための教育センターの役割を明らかにするとともに、それを具現化するための方策を提案することができた。

 

研究主題

高等学校数学教師の指導力の向上についての一考察 ― 広島県高等学校教育研究会数学部会自主研究グループとの連携を通して ― (PDFファイル)(491KB)

【研究者】

教科教育部 指導主事 久冨 洋一郎

【研究協力員】

広島県教育委員会高校教育指導課 指導主事 平山 成樹

広島県立三原高等学校 教諭 木原 誠二

【研究の要約】

本研究は、広島県高等学校教育研究会数学部会の六つの自主研究グループと連携し、その活動状況を調査・分析することにより、この取組が高等学校数学教師の指導力の向上にどのような影響を与えているのかを考察していくものである。中央教育審議会の答申(平成28 年)等から、数学のよさ、数学的に考えること、数学的な見方・考え方など数学の本質を重視した学習指導を進めていく上で必要な力を高めるには、数学教師の数学的素養の深さが極めて重要になると言える。自主研究グループ活動における協働的な学びの場面や会員に実施したアンケート調査結果を分析することにより、「学校を越えて参集した教師たちの協働的な学びが、活動参加者自身の数学的素養を深め、数学教師としての指導力の向上につながるものになっていること」及び「自主研究グループでの協議を充実させていくためにも、参加者を増やしていく必要があること」の2点が明らかになった。

 

研究主題

中学校音楽科における「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善についての研究 ― 鑑賞領域における題材開発を通して ― (PDFファイル)(651KB)

【研究者】

教科教育部 指導主事 濱本 飛鳥

【研究指導者】

広島女学院大学人間生活学部 准教授 森保 尚美

【研究の要約】

本研究は、中学校音楽科における「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善のため、鑑賞領域における題材を開発し、事例を提案したものである。先行文献を基に、本研究における「主体的・対話的で深い学び」が実現した子供の姿を表に整理した。そして、新学習指導要領における鑑賞領域で育む資質・能力を明確にした上で、資質・能力の育成に向けて「主体的・対話的で深い学び」を促す鑑賞領域の指導事例(対象:中学校第3学年、教材曲「交響曲第9番合唱付き(ベートーヴェン作曲)」)を作成した。この結果「主体的・対話的で深い学び」を実現する鑑賞領域における題材の構成について、一つの方向性を示すことができた。

 

研究主題

商業の見方・考え方を働かせる新設科目「観光ビジネス」の学習指導に関する研究

― 実践的・体験的な学習活動を取り入れた単元モデルの作成を通して ―

【研究者】

教育情報部 指導主事 大下 美代子

【研究指導者】

広島経済大学経営学部 教授 細井 謙一

【研究の要約】

近年、我が国では、観光立国の実現に向けた観光教育の充実が図られている。また、本県では、観光客の受入環境を充実させる観光人材の育成等、観光客の満足度を向上させる取組が進められている。しかし、現在、本県の商業科を有する学校では、観光に関連する学科は設置されておらず、観光に関する学校設定科目を開設している学校は数校に留まっている状況である。また、観光関連企業の求人が数件しかなく、観光産業に就職し、活躍する生徒はほとんどいない状況にもある。

平成30 年告示の高等学校学習指導要領商業では、新設科目「観光ビジネス」が示され、この科目では、観光ビジネスについて、生徒に実践的・体験的に理解させ、観光ビジネスを展開するために必要な資質・能力を身に付けさせ、観光産業の振興への対応として、地域の活性化を担う人材を育成することをねらいの一つとしている。

そこで、本研究では、実際のビジネスの事例と関連付け、実践力を身に付けることができるように、地域の観光事業者と連携するなどして、ケーススタディによる学習やツアー企画の提案等による実践的・体験的な学習活動を取り入れた単元モデルを作成した。このことを通して、商業の見方・考え方を働かせる科目「観光ビジネス」の学習指導について提言する。

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