【主な職務内容】
県民の生命・健康に関わる食品衛生、薬事、環境衛生等の業務を行います。また、飲食店や食品工場等関係施設へ立入検査を通じて衛生状況を監視し、改善や取扱いの指導を行います。
【主な勤務先】
環境県民局、健康福祉局等の各課及び厚生環境事務所、総合技術研究所等
<環境県民局>
環境県民局 環境保全課(令和6年3月時点)
主査 西田 美香
【配属歴】
平成20年4月~東部厚生環境事務所福山支所 衛生環境課 技師
平成22年4月~西部厚生環境事務所広島支所 衛生環境課 技師、主任
平成23年6月~平成26年3月、平成28年8月~平成31年3月(産育休)
令和4年4月~環境県民局環境保全課 主査
私が所属する環境保全課では、大気、水質、土壌汚染等の環境保全対策、環境影響評価、海ごみ清掃等を通じた瀬戸内海の環境保全等、環境に関する幅広い業務を行っています。
私は現在、課のグループリーダーとして、主に課内の取りまとめや他部署・関係課との調整を行っています。課の全員が高いパフォーマンスを発揮できるよう、誠実で丁寧な業務遂行と臨機応変な対応を心掛けています。
広島県では、育児サポートが充実しています。私は子供1人につき、約3年の産育休を取得し、子供達の赤ちゃん期を満喫しました。復帰後は県庁内の保育施設に入所できたので、毎日一緒に登庁していました。たまに、休憩時間や移動時に、庁内で子供の姿を見かけることもあり、仕事の励みになりました。充実した育児サポート制度に加え、活躍されている女性が多いので、自身の成長やキャリアアップの意欲に繋がっています。
環境県民局 産業廃棄物対策課(令和2年1月時点)
技師 木ノ下 幸志
【配属歴】
平成30年4月~ 環境県民局産業廃棄物対策課 技師
広島県は、自然豊かな地域や文化を感じられる地域など多様性があり、そうした環境のもと、様々な分野の仕事に携われることは、県職員としてのやりがいであると感じております。私は現在本庁で主に、計画の策定や企画立案をしておりますが、県民の立場となって考えられることに魅力があり、同時に責任も感じているところです。
私が一番印象に残っているのはシーパトロールです。この仕事は、陸上からの監視ではわからないような場所で不法投棄や不法焼却が行われていないか、船の上から監視するものです。海上保安部や他市町の職員と協力して実施する中で、様々な機関の力を合わせることがよりよい広島県への発展につながるのだと実感しました。
また、普段本庁で業務をすることの多い私にとって、外出して他の機関と連携して監視するのは初めてのことであったため、印象に残っています。
<健康福祉局>
西部厚生環境事務所呉支所(令和4年3月時点)
主任 川西 祐子
【配属歴】
平成21年4月~ 西部東厚生環境事務所生活衛生課 技師
平成24年4月~ 東部厚生環境事務所保健課 技師
平成27年4月~ 東部厚生環境事務所生活衛生課 技師
平成28年4月~ 東部厚生環境事務所生活衛生課 主任
平成31年4月~ 西部厚生環境事務所呉支所 主任
食品衛生監視員として、食品等事業者の監視指導をしています。例えば、高齢者施設や学校給食等の施設へ立入して衛生指導をすることや、新しく飲食店を開く方に許可基準の説明をする業務があります。また、現在の管内には、県の特産品である牡蠣の作業場も多くあり、シーズン前には施設確認をし、シーズンを通してかきの検査や施設の確認等を行っています。
自分の監視や指導を通して、食中毒や食品関係の事故が減ってほしいという気持ちで業務にあたっています。食品関係の営業者から、指導内容を理解してもらえたときには、やりがいを感じることができます。専門的な部分については、教わることも多く、知識の向上、よりよい指導を目指しています。
食べることは全ての人の生活に関わっているものであり、また、万が一のことがあれば命にも関わる大切なものだと思います。業務としてはすぐに大きな成果が出るものではないですが、県民の食の安心安全につながっていることが魅力だと思っています。
健康福祉局 食品生活衛生課(令和2年1月時点)
主任 田中 秀和
【配属歴】
平成24年4月~ 東部保健所生活衛生課 技師
平成26年4月~ 健康福祉局薬務課 技師
平成28年4月~ 健康福祉局健康福祉総務課 技師,主任
平成30年4月~ 西部保健所広島支所衛生環境課 主任
平成31年4月~ 健康福祉局食品生活衛生課 主任
長い県職員生活の中では、多種の部署に配属されることがあり、専門分野以外の業務も含めた様々な業務に就くことができるのは、県職員の魅力だと思います。
また、業務を行う上で、県民の方から厳しいことを言われることもありますが、それでも誠実に対応していくことで、相手に理解してもらい、さらに感謝されたときは非常にやりがいを感じます。
県が実施する治験等活性化事業の周知と新規治験受託の促進のため、治験依頼者(東京や大阪の製薬会社)を訪問し、売り込みに回ったことです。
私が採用された衛生職は、県内の事業者に対する指導が主な業務となります。その中で全国区の大手製薬会社に県の実施する事業を売り込みに行くことになり、東京や大阪を約2週間歩き回ったときは、こんな業務もやるのかと思ったので、印象に残っています。また、この業務を通して、広島県が実施する事業をどのようにすれば上手くアピールできるかということを考えるきっかけになったので、非常に有意義な経験だったと思います。
健康福祉局 健康づくり推進課(令和6年3月時点)
主任 白石 有希恵
【配属歴】
平成27年4月~ 東部厚生環境事務所・保健所生活衛生課 技師
平成30年4月~ 健康福祉局薬務課 技師、主任
令和5年4月~ 健康福祉局健康づくり推進課 主任
当課では、健康づくり・介護予防、食育、がん対策など幅広い業務を行っており、私は主に、広島がん高精度放射線治療センター(HIPRAC)の運営を担当しています。HIPRACは、先端的な高精度放射線治療の実施や放射線治療に携わる人材育成等を行い、地域医療の充実と強化に寄与することを目的とした施設で、関係7者(広島市内4基幹病院、県医師会、広島市、県)と連携し、適正な施設管理運営が行われるよう取り組んでいます。
ずばり、業務の幅広さです。薬学卒(薬剤師)の就職先といえば、病院や薬局、製薬企業など、薬を専門とする職場をイメージする方が多いと思いますが、県職員は薬事衛生のみならず、保健医療行政、食品・生活衛生、環境保全、感染症対策、災害対策など、様々な分野で専門性を活かして活躍することができます。各配属先で得た知識経験、人との繋がりを、新たな配属先で生かして自分にしかないキャリアを形成できることが魅力です。
健康福祉局 薬務課(令和5年3月時点)
技師 勝原 奈美
【配属歴】
令和元年4月~ 西部厚生環境事務所・保健所生活衛生課 技師
令和4年4月~ 健康福祉局薬務課 技師
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(通称「薬機法」)に関する業務を実施しています。具体的なものをいくつか挙げると、県民や関係事業者からの相談対応はもちろん、広島県薬剤師会をはじめとする関係団体との連携、関係団体に対する講演の講師や薬機法に関する内容の県民に対する広報、薬草に親しむ会などのイベントの実施などを行っています。
薬機法の目的は保健衛生上の向上を図ることであり、私たちは関係団体や関係事業者、県民の皆さんと法の順守を目指す必要があります。皆さんそれぞれの思いがある中で、どのように法を適正に守った上で広島県としてステップアップをしていくか、それぞれの相手と検討し、連携し、進んでいくということが県職員としてのやりがいだと思います。
講演やイベントの実施の機会には、皆さんにメッセージを届ける機会もあり、ともに歩むということがより実感できるのではないかと思います。よりよい広島県のために、皆さんと一緒に勤務できればうれしいです。
健康福祉局 薬務課(令和2年6月時点)
技師 深本 絢子
【配属歴】
平成29年4月~西部厚生環境事務所・保健所生活衛生課 技師
令和2年4月~健康福祉局薬務課 技師
今年度異動してきた部署で、通常業務に加えて新型コロナウイルス感染症対応業務をしていることです。当課では、マスクなどの医療資材を必要な機関が必要量を確保できるよう手配しています。毎日状況が変わり、緊急の業務ばかりで大変に感じることも多いですが、その分、通常時の業務とは違うスピード感や業務のこなし方など学ぶことが多くあります。
多くの方と関わりながら県民の皆様の健康や暮らしに貢献できることです。
衛生職の職員は、薬局や、医薬品等の製造所、毒物劇物を扱う工場、医療機関、飲食店、水道関係施設など、様々な施設に赴き、様々な分野の方に衛生指導を行います。指導する立場ではありますが、一方的に伝えるだけではなく、逆に現場ならではの考え方や工夫などを積極的に吸収するよう心がけています。その場で学んだことは、次回の監視や別の施設での指導に役立てられることも多く、県民の皆さんと一緒に衛生行政を推進できていると実感でき、とてもやりがいを感じます。