核兵器のない持続可能な未来に向けて

持続可能性の観点からの取組
核兵器は、数多くの尊い命と幸福を一瞬にして奪い、長期間にわたり個の平和を脅かし、社会、経済、環境といった様々な分野において、社会問題を引き起こし、私たちの社会を持続不可能なものとします。
そして、核兵器は、製造から廃棄までの全段階において、社会、経済、環境、あらゆる分野に深刻な被害を与えることから、存在するだけで私たちの日常の社会生活に悪影響を与え、地球と人類の持続可能な未来に向けて、明らかな脅威となっています。
広島県/HOPeでは、これまで軍事・安全保障、非人道性の2つの観点で議論されてきた核兵器問題に、新たに「持続可能性」の軸を加えて、この認識を国際社会で共有し、核兵器問題が気候変動やパンデミックと同じようなグローバル課題となり、世界中の様々な分野から核兵器問題に向けた取組が進められるようになることを目指しています。そして国連のアジェンダに核兵器問題が位置付けられることも視野に入れ、GASPPAを通じた市民社会の側からの働きかけ、政府関係者も参加した「フレンズ会合」の形成に取組んでいます。
ジュネーブ説明会
令和6年7月、ジュネーブの各国国連代表部を対象に、「Toward a Sustinable Future without Nuclear Weapons」と題して、提案を行いました。
東京説明会
令和5年3月、東京の各国大使館を対象に、「核兵器のない持続可能な未来を目指して」と題して、提案を行いました。
G7広島サミットに向けた提言書
令和4年12月、湯崎広島県知事(へいわ創造機構ひろしま代表)、大石長崎県知事が首相官邸及び外務省を訪問し、岸田文雄内閣総理大臣及び武井俊輔外務副大臣に、G7広島サミットに向けた提言書「核兵器なき持続可能な未来の実現を目指して」を手交しました。
GASPPA
令和4年4月、市民社会のプラットフォームとして「グローバル・アライアンス『持続可能な平和と繁栄をすべての人に』Global Alliance for "Sustainable Peace and Prosperity for All"」(GASPPA)を立ち上げました。
「脱核兵器」と持続可能性~ポストSDGsに向けた転換と移行のための課題とビジョン~
令和4年4月、従来より、主に「平和・安全保障」の軸と「人道・倫理」の軸で議論されてきた核兵器問題に、新たに「持続可能性」の軸を加え、核兵器問題を立体的に捉え、より良い未来に向けた「転換」の必要性を世界に提唱する『「脱核兵器」と持続可能性~ポストSDGsに向けた転換と移行のための課題とビジョン~』を発表しました。
令和6年3月には、エッセンスを目指す姿として、「HOPeが考える「共有と協力」を基本的な理念とした持続可能な世界の姿」としてまとめています。