非政府レベルによる核軍縮協議
ひろしまラウンドテーブル

ひろしまラウンドテーブルとは
「国際平和拠点ひろしま構想」に掲げる「核兵器廃絶のロードマップへの支援」を具体化するため、国際社会における核軍縮・軍備管理に焦点を当てた多国間協議を実施し、核軍縮の具体的なプロセスの進展を支援する目的で毎年開催しています。
平成25(2013)年度に第1回を開催し、令和6(2024)年度に11回目の開催を迎えました。
ひろしまラウンドテーブル2024
令和6年7月16日(火)、17日(水)、「ひろしまラウンドテーブル2024」を開催し、世界の主要国を対象として、核リスクの低減や核軍縮に関連する各国の義務の履行状況や、各国が自ら誓約したコミットメントの履行状況を確認し、その責任を問う「ひろしまウォッチ」の作成に向けて議論しました。
(ひろしまラウンドテーブル2024 会議の様子)
概要
◆開催日:令和6年7月16日(火)、17日(水)
◆主 催:広島県、へいわ創造機構ひろしま(HOPe)
◆場 所:リーガロイヤルホテル広島
◆参加者:国内外の専門家など 21名
(所属等は実施時のものです)
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国名 |
氏名(敬称略) |
所属等 |
1 |
日本 |
阿部 信泰 |
元国連事務次長(軍縮問題担当) |
2 |
日本 |
秋山 信将 |
一橋大学大学院法学研究科 教授 |
3 |
日本 |
藤原 帰一(議長) |
順天堂大学国際教養学研究科 特任教授 |
4 |
日本 |
栗崎 周平 |
早稲田大学政治経済学術院 准教授 |
5 |
日本 |
水本 和実 |
広島市立大学 名誉教授 |
6 |
日本 |
向 和歌奈 |
亜細亜大学国際関係学部 准教授 |
7 |
日本 |
清水 知足 |
外務省軍備管理軍縮課 課長 |
8 |
日本 |
鈴木 達治郎 |
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA) 教授 |
9 |
日本 |
高見澤 將林 |
東京大学公共政策大学院 客員教授 |
10 |
日本 |
湯崎 英彦(※) |
広島県知事 |
11 |
豪州 |
ギャレス・エバンス |
オーストラリア国立大学 特別栄誉教授 |
12 |
豪州 |
ラメシュ・タクール |
オーストラリア国立大学 名誉教授 |
13 |
中国 |
沈 丁立 |
復旦大学 教授 |
14 |
中国 |
趙 通 |
カーネギー国際平和財団 シニアフェロー |
15 |
韓国 |
田 奉根 |
韓国国立外交院 名誉教授 |
16 |
韓国 |
金 永峻 |
韓国国防大学校安全保障大学院 教授 教務部長 |
17 |
ロシア |
アントン・フロプコフ |
ロシアエネルギー・安全保障研究センター長 |
18 |
米国 |
ジェフリー・ルイス |
ミドルベリー国際大学モントレー校 |
19 |
米国 |
スコット・セーガン |
スタンフォード大学 教授 |
20 |
米国 |
アンドリュー・ウェーバー |
戦略的危機評議会 シニアフェロー |
21 |
米国 |
イサベル・ウィリアムズ |
核脅威イニシアティブ(NTI)シニア・ディレクター |
(※)「崎」の正式表記はたつさき(「大」の部分が「立」)
◆会議の次第
- 開会(藤原議長による趣旨説明)
- セッション1 「ひろしまウォッチ」に関する議論
- セッション2 「ひろしまウォッチ」に関する議論(セッション1から継続協議)
- セッション3 「ひろしまウォッチ」に関する議論(セッション2から継続議論)
◆成果の発表
「ひろしまウォッチ」の作成に向けた議論を、ひろしまラウンドテーブルにおいて行い、「ひろしまウォッチ」の概要及び草案について、7月17日(水)に記者会見で発表。同時に成果物である「ひろしまウォッチ」の発表を、8月5日(月)とすることを発表しました。
ひろしまラウンドテーブル2024 記者会見の様子
ひろしまウォッチ
概要
- 核リスクの低減や核軍縮に関連する各国の義務の履行状況や、各国が自ら誓約したコミットメントの履行状況を確認するとともに、これらに基づき、今後何をするべきかについて明らかにし、各国に行動を促すものです。
- 「ひろしまレポート」が、毎年、核保有国や主要な非核保有国の核軍縮・核不拡散・各セキュリティ分野における、当該年の各国の行動等を一定の基準に基づいて得点化し、客観的に分析したものであるのに対し、「ひろしまウォッチ」は、市民社会における核兵器問題への関心を高めるとともに、核兵器をめぐる差し迫った課題について、各国への政策提言を主眼に置き、有識者の意見をまとめたものです。