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広島県と2017年にノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は、核兵器と安全保障を学び、世界に具体的に貢献し、グローバルに活躍できるリーダーの養成を目指す「核兵器と安全保障を学ぶ 広島-ICANアカデミー」を開講しています。

 

広島-ICANアカデミーとは

◆名 称:核兵器と安全保障を学ぶ 広島-ICANアカデミー(英語名称: Hiroshima-ICAN Academy on Nuclear Weapons and Global Security)

◆主 催:広島県、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)

◆趣 旨:核兵器と安全保障に関する研修を通して、世界に具体的に貢献し、グローバルに活躍できるリーダーの育成を目指す。

原爆ドーム前での集合写真

開催の背景

 1945年8月に広島と長崎に投下された二つの原子爆弾によって、同年末までに広島では約14万人、長崎では7万人を超える方が亡くなられたと推計されています。生き残った方々も、核爆発によって大量に放出された放射線の影響により人体に深刻な障害が引き起こされ、今なお多くの方が障害によって苦しんでいます。 

 しかし、世界には依然として12,241発(2025年1月推計)もの核兵器が存在すると推計されています。そればかりか、核兵器を保有する国は1964年には5か国だったのが、今や9か国にまで増えています。核兵器の拡散防止のための様々な国際的な努力に関わらず、近年では、核兵器の小型化やサイバー技術の発展に伴う新たな核のリスクが高まっています。多くの国々がいまだ、これらの核兵器によって国際的な安全が保たれるという考え方にとらわれています。

 広島は、人類史上はじめて核兵器の非人道的な惨害を経験した被爆地として、核兵器に依存した安全保障からの脱却を世界に訴えてきました。

 近年、核兵器の非人道性に関する認識が世界に広がり、2017年には国連で核兵器禁止条約が採択されました。これに貢献した世界の非政府組織(NGO)の連合体「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)は、同年ノーベル平和賞を受賞しました。

  2019年、広島県とICANはパートナーシップを結び、世界の平和に貢献する若いリーダーを育てるための国際的なプログラムを広島で開始することとしました。こうして始まったのが「核兵器と安全保障を学ぶ広島-ICANアカデミー」です。その第1回が2019年に開催され、2020年、2021年はコロナ禍によりオンラインでの開催となりましたが、2022年以降、広島にて対面プログラムを毎年実施しています。

 広島で平和を学んだ将来を担う若い世代が、戦争で傷ついた地域の復興を支える取組に参画するなど、様々な形で平和を希求する活動に持続的に関わることで、 世界中に共感の輪が広がり、国際社会に影響を与え、安心して暮らせる平和な世界の実現に貢献することを目指しています。

平和記念公園ツアーの様子_広島-ICANアカデミー2024

プログラムの内容

 プログラムは、以下の4つの内容を柱として構成されています。

◆ 核兵器の人道的影響
◆ 核兵器と安全保障に関する政治的・法的・技術的側面
◆ 市民社会の活動
◆ 核軍縮と安全保障のための外交と国連の役割

 ※ 講義は全て英語にて実施されます。
 ※ 講師には国内外の専門家、国連関係者、各国大使、NGOメンバー等を迎えて実施しています。

アカデミーの様子

令和8年度の募集について

 詳細については、令和8年4月以降にお知らせします。

 

過去の開催について

広島-ICANアカデミー 2025(第7回)

 被爆・終戦80年にあたる2025年度の広島-ICANアカデミーは、世界各国からウェビナーセッションのための選考を通過した約350名の参加者が7月15日(火曜日)から開催のウェビナーセッションにおいて、核軍縮や核兵器の影響等についての専門家や国連職員からの講義を受講しました。また、ウェビナーセッション受講者のうち、広島セッションのための選考を通過した20名の参加者が、10月14日(火曜日)から18日(土曜日)の5日間、各種講義や被爆者との交流を盛り込んだ広島でのプログラムに参加しました。

詳細はこちらをご覧ください。
広島-ICANアカデミー2025

 

広島-ICANアカデミー 2024(第6回)

◆テーマ:Sustainable Security for All(持続可能な安全保障を全ての人に)
◆参加者:15か国・地域から21名(第1部、第2部)
 ※ 核兵器国(NPT規定の核兵器国)からの参加者 10 名(中、仏、英、米)
 ※ 非核兵器国から 11 名(日本、台湾、ウズベキスタン、ボスニア-ヘルツェゴヴィナ、イタリア、ノルウェー、ウクライナ、ケニア、カナダ、アルゼンチン、オーストラリア)

2024 日程

【第1部】オンライン・ラーニング&ウェビナー・セッション

◆開催日:令和6年10月16日(水曜日)、18日(金曜日)、21日(月曜日)、24日(木曜日)、28日(月曜日)
 ※ 10月16日(水曜日)はオリエンテーションのみ。
 ※ 核兵器や安全保障について、各分野の専門家等の講師から、オンライン講義を受講。

【第2部】広島セッション

◆開催日:令和6年11月13日(水曜日)~16日(土曜日)
◆場 所:広島市内(平和記念公園等)
 ※ 被爆者の証言の聴講や実地研修等を実施。

広島-ICANアカデミー 2024 開催レポート(英語のみ)

 

広島-ICANアカデミー 2023(第5回)

◆テーマ:「核兵器とグローバルリスク」(Nuclear Weapons and global risks)
◆参加者:18か国29名
 核兵器国からの参加者 :14名 (中国、フランス、ロシア、英国、米国)
 非核兵器国からの参加者:15名 (日本、韓国、台湾、インド、ネパール、トルコ、レバノン、イタリア、ウクライナ、ケニア、モロッコ、ブラジル、ペルー)
 ※ 核兵器国は、核兵器不拡散条約(NPT)の規定による。

2023 日程

(第1部)オンライン・ラーニング&ウェビナー・セッション

◆開催日:10月4日(水曜日)、6日(金曜日)、11日(水曜日)、12日(木曜日)、13日(金曜日)、31日(火曜日)
 ※ 核兵器と安全保障について、国連関係者や安全保障の専門家などの講師から、オンラインで学ぶ。

(第2部)広島セッション

◆開催日:10月24日(火曜日)~27日(金曜日)
◆会 場:サテライトキャンパスひろしま(広島県民文化センター 5階 広島県広島市中区大手町1丁目5-3) 他
 ※ 各参加者を広島に受け入れ、被爆者の証言の聴講や実地研修等を実施。 

 

広島-ICANアカデミー 2022(第4回)

◆テーマ:「核兵器と持続可能性」(Nuclear Weapons and Sutainability)
◆参加者:20か国29名
 核兵器国からの参加者 :14名 (中国、フランス、ロシア、英国、米国)
 非核兵器国からの参加者:15名 (日本、モンゴル、インド、ウズベキスタン、イラク、レバノン、オーストリア、イタリア、ルワンダ、南アフリカ、ザンビア、ブラジル、メキシコ、オーストラリア、フィジー)
 ※ 核兵器国は、核兵器不拡散条約(NPT)の規定による。

2022 日程

(第1部)オンライン・ラーニング&ウェビナー・セッション

◆開催日:10月25日(火曜日)、28日(金曜日)、11月1日(火曜日)、4日(金曜日)
 ※ 核兵器と安全保障について、国連関係者や安全保障の専門家などの講師から、オンラインで学ぶ。

(第2部)広島セッション

◆開催日:11月9日(水曜日)~12日(土曜日)
◆会 場:合人社ウェンディひとまちプラザ南館5階(広島県広島市中区袋町6-36) 他
 ※ 各参加者を広島に受け入れ、被爆者の証言の聴講や実地研修等を実施。 

 

広島-ICANアカデミー 2021(第3回)

※新型コロナウイルス感染症の影響によりオンラインのみで開催

◆参加者:18か国 31名(核兵器国 5か国 15名、非核兵器国 13か国 16名)

 

広島-ICANアカデミー 2020(第2回)

※新型コロナウイルス感染症の影響によりオンラインのみで開催

◆参加者:20か国 31名(核兵器国 5か国 15名、非核兵器国 15か国 16名)

 

広島-ICANアカデミー 2019(第1回)

※広島で対面プログラムを開催

◆参加者:11か国 15名(核兵器国 5か国 8名、非核兵器国 6か国 7名)

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