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(21) 大富山城跡緑地環境保全地域

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月1日

大富山城跡(おおとみやまじょうあと)緑地環境保全地域

指定:平成元年3月31日
所在:庄原市西城町入江字大富山及び栗字大富山
面積:3.71ヘクタール

 この地域は、西城盆地の南端に位置し、東を西城川、北をその支流の入江川に挟まれた、大富山(海抜511.4メートル)に1533年に宮高盛によって築城された大富山城の、歴史的、文化的資産とその周辺の樹林地が一体となって、良好な自然環境を形成しています。
 大富山は独立峰で、北、東、西の3面は、急傾斜で、東麓を流れる西城川からの比高は約200メートルで、この条件は、山城の築城の条件としては最高でした。
 この地域内には、151種の維管束植物が認められ、大部分が落葉広葉樹林によって占められています。森林植生は、中国山地の山地渓谷林の代表的な林分であるケヤキ-チャボガヤ群集が、最も広い面積を占め、よく保存されています。
 特に、頂上本丸、一段下の大手の段及びその付近には、この山に自生する樹木のほとんどが生育しています。また、胸高直径1.5メートル以上のケヤキの老大木をはじめとしてかなりの数の大木がよく保存されています。
 植物に、カキ類、エノキ等の実のなるものが比較的多く、これらを食べるムササビ、ノネズミ類、鳥類、エノキを食草とする国蝶のオオムラサキなどがよく見られます。

大富山全景
大富山全景の写真

位置図
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)

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