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(13) 龍山緑地環境保全地域

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月1日

龍山(たつやま)緑地環境保全地域

指定:昭和51年12月24日
所在:山県郡北広島町新庄
面積:3.71ヘクタール

 この地域は、旧大朝町の中央部よりやや東南寄りに位置し、市街地の近郊にあって、龍山八幡神社の歴史的、文化的資産とその周辺の樹林地が一体となって、地域住民の良好な生活環境を形成しています。
 龍山八幡神社の社叢は、スギの大樹が主となり、これにモミ、ヒノキ、アカマツ等の針葉樹のほか、ツクバネガシが混生する良好な樹林地を構成しています。社殿付近には、特に巨木が多く、胸高直径1メートル以上の樹木が見られます。この地域のこんもりとした森林は、当地方の典型的な郷土景観を形成しています。
 四季を通じて原野性の鳥類や昆虫類が豊富で、鳥類ではヒヨドリ、イカルなどが、昆虫類ではモンシロチョウ、コガネムシ、コオロギ、シオカラトンボなどが見られます。
 龍山八幡は、鎌倉時代末期(正和2年)吉川氏が大朝庄地頭として入封のおり、駿河から勧請されたといわれています。現在の本殿は、吉川元春の再建と伝えられ、本殿の形式は、三間社流れ造で、彫刻を主とした室町時代の神社建築として国の重要文化財に指定されています。また、龍山八幡神社は、厳島神社に次ぐ古い神社建造物で、その形式、手法には地方色が生かされ、室町時代の威容を見ることができます。

龍山八幡神社
龍山八幡神社の写真

巨木の多く見られる社叢
巨木の多く見られる社叢の写真

位置図
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)

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