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(12) 立花緑地環境保全地域

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月1日

立花(たちばな)緑地環境保全地域

指定:昭和50年3月14日
所在:尾道市向島町岡所山
面積:1.13ヘクタール

 この地域は、尾道市向島町の南部海岸に位置し、市街地の近郊にあって、瀬戸内海沿岸崖地の植生を代表するウバメガシの純林を中心とした良好な生活環境を形成しています。
 この地域の位置する岡所山(海抜78メートル)は、全山粗粒な黒雲母花崗岩で形成されていますが、頂上部は多少斑状であり、独立丘を形成するのに役立っています。
 岡所山は、もとは全山アカマツ-ウバメガシ林でしたが、アカマツは大樹となって倒れ、ウバメガシの純林となったものです。このウバメガシは、15~20メートルの高さで、胸高直径は15~40センチメートルに達しており、随伴種には、トベラ、マサキ、クチナシなどが見られ、瀬戸内海沿岸のウバメガシ林の種類組成を代表するもので、県内における代表的なウバメガシ林として貴重な存在です。
 この地域は、セミ類の発生地となっており、その他の昆虫も多く見られます。
 また、岡所山は、宮島の弥山を小さくしたような趣があり、古くから地域住民の神域として親しまれてきたため、自然環境もよく保存されています。

高見山から望む立花地域
高見山から望む立花地域の写真

ウバメガシが生育する岡所山
ウバメガシが生育する岡所山の写真

位置図
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)

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