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(11) 亀鶴山緑地環境保全地域

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月1日

亀鶴山(かめつるやま)緑地環境保全地域

指定:昭和50年3月14日
所在:神石郡神石高原町油木
面積:12.48ヘクタール

 この地域は、旧油木町のほぼ中央部の市街地の西端に位置し、亀鶴八幡神社の歴史的、文化的資産とその周辺の樹林地が一体となって、地域住民の良好な生活環境を形成しています。北部が亀山、南部が鶴山で、両者を総称して亀鶴山といいます。前者に八幡宮、後者に吉備津神社が鎮座しています。
 社叢は、樹齢300年を越すスギの大樹を含む広大な社域で、県の天然記念物に指定されており、多くのスギ、モミが残っているほか、アラカシ、シラカシの大樹も介在しています。
 また、このような大樹ばかりではなく、カヤ、ユズリハ、ヤブツバキ、ヒイラギ、カヤランなども生育しており、これは、この地方の林相(潜在自然植生)を暗示するものとして貴重です。
 動物は、哺乳類のムササビ、鳥類のカケス、ハシボソガラス、は虫類のマムシ、アオダイショウ、昆虫類のノシメトンボ、ナツアカネ、ヒメウラナミジャノメ、セセリチョウ、キイロスズメバチなどが生息しています。
 この地域は、古くから地域住民との関係も密接で、古来より宮座、興座、馬座の制が行われ、現在でもその祭祀が「渡御の神事」として行われています。これは、昭和35年に県の無形文化財に指定されています。

亀鶴八幡神社
亀鶴八幡神社の写真

天然記念物指定の社叢内に林立するスギ、モミ
天然記念物指定の社叢内に林立するスギ、モミの写真

位置図
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)

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