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(9) 風土記の丘緑地環境保全地域

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月1日

風土記の丘(ふどきのおか)緑地環境保全地域

指定:昭和50年2月12日
所在:三次市江田川之内町・高杉町・廻神町・小田幸町及び大田幸町
面積:160.54ヘクタール

 この地域は、三次盆地南東部の丘陵上に位置し、国の史跡に指定された浄楽寺古墳群、七ツ塚古墳群を中心とする風土記の丘とその周辺の地域に密集している古墳群、住居跡、窯跡などの歴史的、文化的資産と自然とが一体となって、良好な生活環境を形成している地域です。
 この地域の地質は第3紀層から成り、下層からは、メタセコイア、柳葉、樫葉などの植物化石を多く含んでいます。
 植生は、アカマツ-コナラを主体とする二次林を形成し、その他、アセビ、ヒサカキ、ツツジ、ネジキ、ソヨゴ、コシアブラ、ネズミサシ等が下層植生を構成しています。
 三次盆地は、太古より山陽と山陰を結ぶ交易の要衝地であり、背後の中国山地から産する良質の山砂鉄を独占し、鉄器文化の一大中心地でした。このことは、約1万基にのぼる広島県の古墳のうち、特に、江の川流域の三次盆地に約3千基が密集していることからみて明確であるとされています。
 三次盆地の中でもとりわけ「風土記の丘」には、全国的にも珍しい帆立貝式前方後円墳1基、前方後円墳5基のほか約180基の古墳が密集しており、さらに、古墳時代の住居跡や窯跡も発見されています。また、風土記の丘の周辺地域についても、埋蔵文化財が点在しており、鉄器文化の華やかな往時をしのばせてくれます。

古墳時代の復元住居
古墳時代の復元住居の写真

数多く見られる古墳
数多く見られる古墳の写真

位置図
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)

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