(18) 日高庄緑地環境保全地域

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月1日

日高庄(ひだかのしょう)緑地環境保全地域

指定：昭和63年3月31日
所在：呉市蒲刈町大浦
面積：3.13ヘクタール

　この地域は、呉市蒲刈町のほぼ東北部、大浦湾の北西側に位置し、日高庄八幡神社の歴史的、文化的資産とその周辺の樹林地が一体となって、良好な自然環境を形成しています。
　海に面した標高109メートルの半島状の独立峰で、この山からは、脚下に散点する小島群とそれらの島群に囲まれた空間の小灘が展望できます。
　この地域内のシイノキ林とウバメガシ林は、原植生に近く自然植生がよく保存されています。
　この地域は、常緑広葉樹林が多いことから、小禽類の格好の休息地、避難場所となっています。また、樹実も多いことからヒヨドリの営巣地となっています。鳥類では、ヒヨドリ、メジロが特に多く、昆虫類では、クマゼミをはじめとする多種類のセミ類が生息しています。
　日高庄八幡神社は、元和6年（1620年）宇佐八幡から分霊を請うて祀られたとされており、今日、蒲刈町で日高庄の旧名を伝える所は日高庄八幡神社のみで、現在は、大浦区民の唯一の氏神として尊敬されています。

大浦から望む全景
大浦から望む全景の写真