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(20) 亀山八幡神社緑地環境保全地域

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月1日

亀山八幡神社(かめやまはちまんじんじゃ)緑地環境保全地域

指定:平成元年3月31日
所在:呉市安浦町大字内海
面積:1.50ヘクタール

 この地域は、JR呉線安浦駅の西方約1キロメートルに位置し、亀山八幡神社の歴史的、文化的資産とその社叢が一体となって、良好な自然環境を形成しています。
 この地域内には、111種の維管束植物が認められ、大部分がシイを主とする常緑広葉樹林によって占められています。この森林は、植物学上からはシイノキ-コバンモチ群集に分類されますが、この群集に入る森林は、隣接する東広島市安芸津町沿岸部の3社叢に見られるだけで、県内ではこの一帯に限られています。
 所産植物のうち、イチイガシ、コバンモチ、カンザブロウノキなどは、県下では自生地が少ないか、または減少しつつあります。特に、イチイガシは、本社叢には、胸高幹囲3メートル以上の大木を含むものも認められ、貴重なものです。
 鳥居から社殿に通じる石階段の両側は、常緑広葉樹林で比較的湿度が高いため、セトウチマイマイなどの陸貝類の生息に適しています。鳥類ではヒヨドリが多く、かなりの数の巨木があることから、フクロウやアオバズクも生息しています。
 この神社は、中世にこの地にあって有力な土豪であった内海氏が、亀山の南西の丘陵地に常広城を築くとともに、これと北東に相対する亀山に亀山八幡神社を勧請したのが起源となっています。

 

シイを中心とする常緑広葉樹林の社叢
シイを中心とする常緑広葉樹林の社叢の写真

位置図
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)

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