このページの本文へ
ページの先頭です。

(14) 国貞山緑地環境保全地域

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月1日

国貞山(くにさだやま)緑地環境保全地域

指定:昭和56年9月11日
所在:安芸高田市向原町坂
面積:1.50ヘクタール

 この地域は、安芸高田市向原町のほぼ中央部、平畝山(海抜478.1メートル)の最南端に位置し、市街地の近郊にあって、国貞山神社の歴史的、文化的資産とその周辺の樹林地が一体となって、地域住民の良好な生活環境を形成しています。
 また、この地域に接する南北2キロメートル、東西4キロメートルの内陸盆地では、河岸段丘が見事に発達し、同盆地の北端は、「泣き別れ」といわれる瀬戸内海と日本海との分水嶺があり、この境界をめぐって河川争奪のなごりをとどめています。
 国貞山神社の社叢は、コジイ、アラカシ、モミ、シラカシが主要構成種で、境内のまわりには樹齢100年を越すスギ、ヒノキが混生しています。植生の自然度は高く、この地方の潜在自然植生を代表するものです。また、アラカシ林の中に見られるタマミズキは、本県における北限の自生と考えられます。
 社叢が常緑樹で覆われているため、森林性の野鳥が生息し、村落型の野鳥の休み場となっています。なかでも、メジロの生育密度が高く、冬期にタマミズキの果実を求めてヒヨドリが群れをなして渡来することが特色です。
 国貞山神社には、八幡宮をはじめ琴比良神社や境内社が合祀されています。古くから神域として地域とのかかわりあいは深く、老樹がうっそうと繁茂する社叢は、地域住民の良好な憩いの場として親しまれています。

平畝山の南山麓
平畝山の南山麓の写真

国貞山神社入口
国貞山神社入口の写真

位置図
​この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)

おすすめコンテンツ