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収蔵文書展「災害を語る歴史資料」 4

印刷用ページを表示する掲載日2020年6月2日

レスキューされた被災文書

 「平成30年7月豪雨」では,県内各地の学校や公民館に保存されている公文書,地域に残る古文書などが被災しました。被災した文書は,泥水で濡れたまま放置しておくと,カビや虫が繁殖し,腐敗も進行して強烈な臭気を発するため,少しでも早く救出する必要があります。
 当館では,被災時の相互協力協定を結んでいる広島大学文書館や,活動を再開した広島歴史資料ネットワークのボランティアの皆さんとともに,全国各地の史料ネットや被災文書レスキューの専門家の支援と協力を得ながら,被災文書のレスキューと応急措置を行いました。
 応急措置では,濡れやカビの状態に応じて,乾燥や冷凍保管など様々な対処を行い,文書を安全で安定した状態にします。被災した文書を完全に元の状態に戻すことはできませんが,一年半に及んだボランティアの皆さんとの協働で,約1万点以上の被災文書への応急措置を終えました。
 ここでは,レスキュー後に当館に寄贈された槙林家文書(広島市)を中心に,被災文書への対処と,対処後の文書の状態を紹介します。

 

 

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