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 2025年7月15日(火曜日)、18日(金曜日)、22日(火曜日)、24日(木曜日)、30(水曜日)の計5回、オンライン・ラーニング&ウェビナー・セッションが開催されました。このセッションでは、参加者は、招待された大学教授や研究者の方などから、核兵器の影響やそのリスク、そしてそれを取り巻く市民社会との関連性などについて、講義を受け、意見交換を行いました。

 

○     月15日(火曜日) 核兵器の人道的影響

写真左:二川一彦氏、写真右:メアリー・ディクソン氏写真左:二川 一彦氏 写真右:メアリー・ディクソン氏

 最初のウェビナーでは、胎内被爆者の二川 一彦氏と、アメリカの核実験により、放射線の影響を受けたメアリー・ディクソン氏をゲストに迎え、お話を伺いました。母親の胎内で被爆した二川氏は、被爆によって家族を亡くした経験や、母親が残留放射能によって被爆したにも関わらず被爆者であることを隠し続けたこと等について話され、「もし戦争をやめなければ、戦争が我々の人生を終わらせてしまう。本日の私の話をきっかけに、改めて核兵器は必ず廃絶しなくてはならないということを再認識してほしい」と参加者にメッセージを送りました。
 ディクソン氏は、アメリカの核実験による放射線の影響で、家族や親戚を亡くされた体験や、御自身もがんを患った体験などを話されました。
 また、世界に存在する核兵器の数や、その威力についても言及しながら「過去に起こったことは変えられないが、私たちは団結し、世界の指導者たちが核兵器の開発や実験に反対するよう声を上げ、核兵器のない世界に向けてともに取り組むべきである」と強調しました。 

 

○     7月18日(金曜日)核兵器の社会・経済・環境への影響

ロバート・ジェイコブズ教授 ロバート・ジェイコブズ教授

 この日のウェビナー・セッションでは、広島市立大学平和研究所名誉教授のロバート・ジェイコブズ教授を迎え、核兵器が私たちの社会、経済、環境へ及ぼす影響について学びました。
 ジェイコブズ教授は、核兵器が環境や人間に与える影響、特に放射線の影響について、核実験や事故によって被曝した「グローバル・ヒバクシャ」の存在を指摘し、放射性降下物がどのように広がり、健康に悪影響を及ぼすか等について説明し、「核の影響は、単に過去の歴史ではなく現在も続く問題であり、被害は政治的に覆い隠されてきた面が大きい。廃棄された核廃棄物は何万年にもわたって地球に影響を及ぼす負の遺産であり、未来世代への責任感を持つべきである」と話しました。

 

○     7月22日(火曜日)現在の核リスクと将来の核リスク

ローラ・コンシダイン教授ローラ・コンシダイン教授 

 この日のウェビナー・セッションでは、リーズ大学のローラ・コンシダイン教授を招き、現在直面している核リスクと、新興技術が核兵器問題や安全保障にもたらす影響等について、講義をいただきました。
 コンシダイン教授は、核抑止の安全性や効果には限界があり、核抑止がどの程度管理できるものであるか認識することの必要性や、核兵器による安全保障に問題はないのか考える必要性について言及し、「近年、軍拡・緊張が増大する中、どのように核リスクを減らし、平和を維持できるかが喫緊の課題である」と主張しました。 

 

○     7月24日(木曜日)変革の時代に平和を築く

写真右:オラミデ・サミュエル氏、写真左:ダリル・G・キンボール氏写真左:オラミデ・サミュエル氏 写真右:ダリル・G・キンボール氏 

 この日のウェビナー・セッションでは、オープン・ニュークリア・ネットワークのオラミデ・サミュエル氏と、軍備管理協会のダリル・G・キンボール氏をお招きし、プログラムのテーマである「変革の時代に平和を築く」について考えました。
 サミュエル氏は、核兵器が存在する国際社会における平和の定義や、核紛争や軍拡を引き起こす要因、政治家や研究機関、そして若者など、それぞれの人々が軍縮のために果たす役割等について説明した上で、「核兵器廃絶のためには、政治、市民等の連携が必要不可欠であり、それぞれの立場に役割がある」と指摘し、また、「核兵器は私たちの生涯で廃絶可能だと思うか、また可能ならばどんな動きや条件が必要か考えてほしい」と述べました。
 キンボール氏は、現在の核軍縮を取り巻く課題や核軍縮の必要性、実現のための要因について過去の取組の事例や歴史等について説明をし、「現在の国際情勢は不安定で軍縮の実現は大変困難な状況だが、多世代にわたる長期的な活動や協力、リーダーシップが不可欠である」と述べました。

 

○     7月30日(水曜日)核軍縮のための国連と市民社会の役割 

写真左:メリッサ・パーク氏、写真左:クリストファー・キング氏写真左:メリッサ・パーク氏 写真右:クリストファー・キング氏 

 この日のウェビナー・セッションでは、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のメリッサ・パーク事務局長と、国連軍縮部大量破壊兵器部門のクリストファー・キング氏から、核軍縮のための国連と市民社会の役割について、講義をいただきました。
 パーク事務局長は、市民社会が核兵器廃絶のために果たす役割の重要性や、ICANが核兵器廃絶、TPNW(核兵器禁止条約)の採択・発効に貢献したことについて触れながら、核兵器が環境や人権に与える悪影響について説明しました。また、「被爆から80年を迎えた今年は核兵器廃絶を目指す我々にとって大変重要な年になる。80年前の悲劇を歴史として終わらせる重要な役割がそれぞれの世代にある」と述べました。
 キング氏は、「核軍縮のための国連の役割と他のグローバル課題との関連性」をテーマとし、国連における軍縮活動の歴史と、国連が世界的な核軍縮に向けて各国をどのように支援しているかについて紹介しました。

 

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