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10月16日(木曜日)3日目
○ 3日目のプログラム
・ 講義 「外国人被爆者について」 講師 多賀 俊介 氏
・ 講義 「きのこ会、原爆小頭症について」 講師 平尾 直政 氏
・ 講義 「長崎の被爆の実相について」 講師 林田 光弘 氏
・ ユースアクティビストとの交流
広島-ICANアカデミー3日目のプログラムは多賀 俊介氏による、外国人被爆者についての講義から始まりました。
多賀 俊介氏による講義の様子
多賀氏からは、原爆投下当時、捕虜として広島に連れてこられ被爆した外国籍の被爆者についてお話をいただきました。
お話の中では、彼らが被爆者としてのみならず、外国籍を持つが故に二重に差別を受けた経験や、当時の国際情勢などの社会的事情から被爆者であることを隠さざるを得ず、被爆者として認められなかった辛い経験が語られました。
参加者からは、「外国人被爆者がいることを認識していなかった。被爆者に対する支援や認識は国籍や人種で差別されるべきではないので、彼らが受けた苦しみも日本人の被爆者と同じように広く知られるべきであると思う」と感想が述べられました。
午後からは、「きのこ会」事務局長の平尾 直政氏からきのこ会の活動や原爆小頭症についての講義をいただきました。
平尾 直政氏による講義の様子
原爆小頭症とは、胎児が放射線にさらされることによって引き起こされる障害で、頭囲が小さく、知能や身体に障害を伴う病気のことです。
お話の中では、このように身体に大きな影響を及ぼすにもかかわらず、原爆小頭症患者が広く知られず、被爆者として認められなかったことや、実際に原爆小頭症を患った胎内被爆者の経験について語られました。
参加者からは、「原爆小頭症患者が受けた扱いを知ることで、原爆で命を奪われた人々だけでなく、生き残った被爆者も長期的に苦しんでいることを理解した。特に差別を避けるために患者の親がその事実を隠蔽したところはかなり印象に残った」と感想が述べられました。
続いて、Peace Education Labの林田 光弘氏から長崎の被爆の実相と被爆体験者について講義をいただきました。
林田 光弘氏による講義の様子
被爆体験者とは、原爆により被爆をしたにもかかわらず、正式に被爆者と認められず、手当てや補助を受けることができない方のことを言います。
お話の中では、被爆体験者が被爆者と認めてもらうため、長年にわたり活動を続けていることや、被爆体験者の中には差別等を避けるため、大きな被害を受けたにもかかわらず被爆者として認められることを避ける方もいることについて語られました。また、「怒りの広島、祈りの長崎」という言葉を引用され、広島と長崎の被爆後の活動の違いについても語られました。
参加者からは、「被爆を体験し、手当や補助が不十分でありながらも、長年活動を続けてきた経験を聞き、我々市民社会の人々が、積極的に政府に働きかける等、活動するべきだという責任が芽生えた」と感想が述べられました。
ユースアクティビストとの交流の様子
その後、林田氏や、広島で活動しているユースアクティビストと交流が行われました。交流の中では、若者同士でそれぞれの活動や核兵器の問題に対する考え方などについて意見交換が行われ、お互いに活動へのモチベーションを高める良い機会となりました。
その他のプログラム