研究成果・提言 ダウンロード
核兵器のない平和な世界を目指して
広島は、原爆による破壊から立ち上がり、平和の象徴として復興を遂げました。その歴史を持つ広島には、核兵器のない平和な世界の実現に向けて、国際社会に具体的に貢献していく使命と役割があります。
その使命と役割を果たすため、広島県では「国際平和拠点ひろしま構想」に基づき、国内外の団体や「へいわ創造機構ひろしま(HOPe)」と協力して、核兵器廃絶と平和の実現に向けた活動をしています。
核兵器廃絶に向けた3つのアプローチ
広島県とHOPeでは、核兵器廃絶を目指して3つのアプローチを中心に取り組んでいます。
広島県・HOPeの取り組み
核兵器廃絶に向けた新たな政策づくり
「核抑止に頼らない新たな安全保障」のあり方について研究を進めています。また、その研究成果を国内外に発信し、国際社会への働きかけを行っています。
核抑止に頼らない安全保障研究
核兵器に依存しない安全保障政策を模索するため、国内外の研究者と連携して核軍縮を進めるための新しい安全保障のあり方を研究しています。
ひろしまレポート
世界各国の核軍縮や核拡散防止、核セキュリティに関する取り組みを調査・分析し、その成果を「ひろしまレポート」として公開し、核軍縮の進展を促しています。
ひろしまラウンドテーブル
毎年広島で、核軍縮や軍備管理に関する多国間の意見交換を行う「ひろしまラウンドテーブル」を開催し、非政府レベルで具体的な核軍縮の進展に向けた議論を行っています。
ひろしまウォッチ
核保有国をはじめとした国際社会における核軍縮へのコミットメントと実施状況を問い、取り組むべき政策を広く世界に示しています。
国際社会への働きかけと賛同者の拡大
国連等と協力しながら、3つのアプローチを基に、核兵器廃絶への賛同者を増やすために活動を行っています。
国際社会への働きかけ
核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議や核兵器禁止条約(TPNW)関連会議の場を活用して、国連大使や各国政府代表に直接平和への取り組みを伝えるほか、サイドイベントを通じて核兵器廃絶の重要性を訴えています。
核兵器のない持続可能な未来に向けて
持続可能性と核兵器問題を関連づけ、気候変動やパンデミックと同様のグローバル課題として取り組むことを目指し、国際社会への働きかけや多様な主体との連携を進めています。
#未来へのおりづるキャンペーン
おりづるに平和への願いを込めて世界中に発信するSNSキャンペーンです。核兵器廃絶への賛同を広げるため、毎年多くの人がこの活動に参加しています。
第63回パグウォッシュ会議世界大会
核兵器廃絶を目指し、世界のオピニオンリーダーや研究者が集う国際会議です。2025年には、20年ぶりに広島で開催されました。
次世代の平和を担う人材を育てる
未来の平和を担う若者たちが核兵器廃絶や国際平和の実現に貢献できるよう、さまざまな育成プログラムを行っています。
持続可能な平和を支える仕組みづくり
平和の実現に向けて、行政、企業、大学、市民団体など多様なステークホルダーが参画できる場を構築し、必要な情報や資源を集める基盤を整えています。
ビジネスによる平和
ビジネスと平和の関係性を議論し、ビジネスの前提となる「国際平和」の重要性や経済界が平和な世界の実現のために果たす役割を考える会議等を実施しています。