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2026年8月15日から19日までの5日間、広島県と一般社団法人へいわ創造機構ひろしま(HOPe)は、「2026 ひろしまグローバル・ユースフォーラム」を開催しました。
このフォーラムは、2025年度まで10回にわたり開催してきた「ひろしまジュニア国際フォーラム」の取組を引き継ぎながら、2026年度から核兵器廃絶により重点を置いたプログラムとして新たにスタートしたものです。被爆の実相や核兵器をめぐる課題について学び、異なる背景や価値観を持つ若者同士が対話を重ねることで、平和な世界の実現に向けて自分たちに何ができるのかを考え、行動・発信する次世代の人材を育むことを目指しています。
今年は、日本を含む25か国から84名の高校生が参加しました。「核兵器のない平和な世界の実現に向け私たちができること」をテーマに、広島での学びや体験、参加者同士のディスカッションを通じて考えを深め、最終的に参加者全員のメッセージを「広島宣言」としてまとめました。
開催概要
主催
広島県、一般社団法人へいわ創造機構ひろしま(HOPe)
期間
2026年8月15日(土)~19日(水)
場所
広島国際会議場ほか
テーマ
核兵器のない平和な世界の実現に向け私たちができること
参加者
84名
日本人高校生:48名
外国人高校生:36名(24か国)
外国人高校生は、アメリカ、アルメニア、イギリス、イタリア、エジプト、カザフスタン、韓国、コスタリカ、ザンビア、スイス、スロヴェニア、セルビア、タイ、チリ、ドイツ、ナイジェリア、ニュージーランド、フィリピン、フィンランド、ブラジル、フランス、メキシコ、モルディブ、ルーマニアの24か国から参加しました。
開催レポート
広島に集まる前から始まった学び
フォーラムの学びは、8月に広島へ集まる前から始まりました。
5月から7月にかけて、インターネット上の専用掲示板を活用し、日本語・英語で平和や核兵器をめぐる課題について意見を交わしたほか、7月には核兵器廃絶をテーマとしたオンライン事前学習会を実施しました。こうした事前学習を通じて、参加者は核兵器をめぐる基礎知識や主な論点について理解を深め、一定の共通認識を持って広島でのプログラムに臨みました。
広島での5日間
・8月15日 宮島訪問
フォーラム初日は宮島を訪れました。さまざまな国や地域から集まった参加者が、ともに時間を過ごしながら交流を深め、翌日から本格的に始まるプログラムに向けてスタートを切りました。
宮島訪問
もみじ饅頭作り
・8月16日 広島で被爆の実相と平和について学ぶ
開会・オリエンテーションに続き、国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所の三上知佐所長による基調講演が行われました。
基調講演
その後、参加者は広島平和記念資料館を見学し、被爆者の小倉桂子さんから被爆体験証言を聴講しました。さらに平和記念公園を訪れ、慰霊碑を参拝しました。資料や遺品、被爆者の言葉、広島の街を実際に見て感じることを通じて、核兵器が人間にもたらす被害について改めて考える一日となりました。
平和記念公園
・8月17日・18日 対話を重ね、「広島宣言」をつくる
参加者はグループに分かれ、「核兵器のない平和な世界」を実現するために何が必要なのか、そして自分たちに何ができるのかについて議論しました。
議論の様子
国籍や文化、経験、考え方の異なる参加者が、それぞれの意見を伝えるだけではなく、互いの考えに耳を傾け、意見の違いについて話し合いながら、共通のメッセージを探っていきました。17日に広島宣言の草案を作成し、18日にはさらに議論を重ねて最終案を完成させました。
グループ発表
・8月19日 広島から世界へ
最終日の成果報告会では、参加高校生の代表が完成した「広島宣言」を発表し、広島県知事へ手交しました。
知事への広島宣言手交
また、参加者がそれぞれ考えた今後の行動計画やフォーラムを通じて感じたことを発表しました。参加者には「ひろしまグローバル・ユースフォーラム大使」が委嘱され、広島での学びをそれぞれの学校や地域、そして世界へつなげていく新たな一歩を踏み出しました。
84名の思いを「広島宣言」に
5日間の学びと対話の集大成として、84名の参加者は「広島宣言」をまとめました。
宣言では、核兵器廃絶を阻む課題、核兵器廃絶に向けた世界的な行動への提言、核兵器廃絶における広島の役割、若い世代としての決意、そして世界へのメッセージについて、参加者自身の言葉で考えを示しています。
その中では、被爆の記憶を過去の出来事としてとどめるのではなく、現在の課題と結びつけ、行動へとつなげていくことの重要性が示されました。また、若者自身も「学び、語り、つながり、創造し、行動する力」を持っているとして、自らの役割を果たしていく決意を表明しています。
宣言は、次の言葉で締めくくられています。
「私たちは平和を選びます。対話を選びます。人間の尊厳を選びます。一人ひとりの声が変化を生み、その声が一つになれば、未来を変える力となるのです。」
広島での学びを、これからの行動へ
異なる背景や価値観を持つ若者が広島に集まり、被爆の実相や核兵器をめぐる国際情勢について学び、対話と合意形成を重ねた5日間。
参加者にとって、核兵器の問題を遠い世界の出来事ではなく、自分自身にも関わる課題として捉え、「自分には何ができるだろう」と考える機会となりました。帰国・帰郷後も、それぞれの学校や地域で広島での経験を伝え、日々の小さな行動を積み重ねていくことが期待されています。
広島で生まれた84名のつながりと対話が、これからそれぞれの場所でどのように広がっていくのか――。広島県とHOPeは、若い世代による平和への取組をこれからも応援していきます。