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手を繋ぐ親子

子育てしやすい広島って?様々な取組をご紹介

ひろしまで暮らす |

もし、自分に子供ができたら・・・。

何もかも初めてで、楽しいこと、大変なこと、毎日いろんなことが一気に押し寄せてくるかもしれません。そんな日々のちょっとした負担から大きな悩みまで、助けとなる「子育てしやすい」環境があれば、より子育てが楽しく充実したものになるのではないでしょうか。

子育てしやすい広島ってなに?

眠っている赤ちゃん

「子育てしやすい」環境とは、どんなイメージでしょうか。例えば、おむつを替える場所があるおでかけスポットがすぐ見つかる、ベビーカーと一緒にどこへでも行ける交通の利便性がある、子供を安心して遊ばせられる地域の安全性がある、そのほか行政による支援、教育環境、周りに色々相談できる場所がある…など、子供のためを思うと色んな要素が浮かんできますよね。

県民の皆さんはどう思っているのでしょうか。意見を聞いてみました!

みんなの意見を聞いてみた

車座になっている様子

子育てに興味、関心のある県民が知事を囲んだ車座会議では、さまざまなリアルな声が!

  • 周りの友達も出産の給付金等の制度に助けられて何とかできたという話を聞くので、こういう制度があると、子供について、これから先のことについて考えられる安心感があると思う。
  • 核家族化や、地域との関係が薄れてきている中、1人で子育てを頑張っている方が多い。心配や悩みを誰にも相談できずにいる方々に対し、行政の支援や社会全体で支えていくことが必要。
  • 子育て中の悩みを相談できる施設について、もっと行きやすい、利用しやすいよう充実してもらいたい。
  • 110番や119番にかけるというような、子育てのときはこうしたらいいという安心感が重要。

このほかにもたくさんの意見が出ました。この内容は県公式ホームページにも掲載されています。

みんなで子育て考える県

行政のやっていること、覗いてみよう!

パソコンを触る赤ちゃん

「うんうん、そうだよね」と深くうなずいた人もいるかもしれません。そんな県民の声に、行政はきちんと答えているのでしょうか。身近な相談先といえば、お住まいの市町。市町によって取組は様々ですが、実に多様な子育て支援を行っています。

23市町それぞれの取組や制度を知るのに便利なのが、県が運用する「イクちゃんネット」

実際のイクちゃんネット表示画面

地図からお住まいの地域をクリックするだけで、その地域で受けられる、ライフステージ別の子育て情報が一気に見られます。このように、県は市町の取組を幅広く支えるほか、市町に限られない、県全体としての取組で子育てしやすい環境整備を進めています。

「イクちゃんサービス」

先ほど紹介した「イクちゃんネット」。市町それぞれの情報集約の他にも、子連れでおでかけする際に助かる様々なサービス (キッズスペースや授乳スペースがあったり、料金の割引サービスがあったり) を提供する店舗や施設が加盟する「イクちゃんサービス」を紹介しています。

子育て中の方を地域や社会全体で支える取組で、現在イクちゃんサービス店舗数6500軒以上にのぼります。

イクちゃんサービス

「妊産婦支援」

子供を授かったとき、子供が生まれたとき、子育て中…ふとした時に、不安や悩みを気軽に相談できる場所があると安心ですよね。

相談に行きたくても、この時期はなかなか外出が難しいことも。そんなとき、自宅にいながら、オンラインで助産師とつながれる、「ひろしま助産師オンライン相談」というサポートがあります。また、出産後、身体の回復に不安があったり、ホルモンバランスの影響などで気持ちが落ち込んでつらくなったり…そんな方をサポートする「産後ケア」というサービスがあります。

ちなみにこの「産後ケア」の利用は、令和5年度では2,700件以上、特にこの5年で延利用者数が3.8倍になるなど、利用が増えているんですよ。

産後ケア

ひろしま助産師オンライン相談

「男性の育児休業取得」

全国に先駆け、男性の育児休業の取得促進に取り組み、男性の育児参画を積極的に推進している広島県。男女がともに子育てに参画し、その経験を生かしながら働き続けることができる職場環境の整備を進めています。

広島県では、当事者となる男性だけではなく、企業に対しても働きかけを行うことで、男性が育児休業を取得しやすい環境づくりを促進しており、令和5年度は男性育休取得率46.2%で全国平均の1.5倍以上となりました。

男性育児休業取得のポイント

このような県の子育て支援の取り組みは、ホームページ でも公開しています。このほかにも様々な施策を通じて、子育てしている方、これから子育てをしたいと考えている方を支えようとしています。

行政や企業だけじゃない、地域の人も支えてる!

子供達と手をつなぐ保母さん

行政が子育てを支援しているから、「子育てしやすい」のでしょうか。きっとそれだけじゃありません。子育てには、周囲の「人」も大きく関わっています。広島県には、様々な形で子育てを支える人が、各地にいらっしゃいます。

例えば、安芸高田市在住のフリーアナウンサー・久保田夏菜さん。2022年から地元の旧郷野小学校でファミリー向けイベント「FamTime」を、友人と二人で開催し、パパママたちの交流の場や、子供たちの遊び場を設けるなど子育て世帯のサポートに力を入れています。

久保田夏菜さん

庄原市で農園を経営する重原盛導さんは、子供たちを「食」で支えます。地元農家と協力して、給食へ県産食材を積極的に取り入れてもらうよう取り組んだり、ショッピングモールで「食育」イベントを開催したりしています。

重原盛導さん

このほかにも、広島県では子育てしやすい環境を作っている人がたくさんいます。ひろしまブランドのページ には、その人たちの取材記事が掲載されていますよ。

一人一人がつくる「子育てしやすい」

両親と手を繋ぐ子供

「子育てしやすい」環境というのは、「普段子供と接している人」だけが作り上げるものではありません。

もしあなたが、バスの中で泣きやまない赤ちゃんと、あやす親に出会ったら。温かいまなざしを送るのか、大きなため息をつくのか。あなたの行動一つで、そこが「子育てしやすい」環境になるかどうか決まります。

行政が取り組む支援から、県民一人一人の心遣いまで。これから広島で生まれ育つ子供たちにやさしい環境を作り続けていきたいですね。