働く男性の皆様へ~育休取得のためのポイント~(2024年12月6日更新)

 

アイキャッチ画像

 

 

 

男性の育休って必要? 

育児休業とは?

育児・介護休業法では、「子が1歳に達するまでの間(子が1歳を超えても休業が必要と認められる一定の場合には、子が1歳6か月に達するまで)、育児休業をすることができる」と定められています。
育児休業は法律で定められており、条件を満たしていれば申し出により取得することが可能です。また、子供を世話する家族と同居している場合や、子供が養子の場合であっても育児休業を取得することは可能です。

育児休業等についてよくある質問はこちらをご確認ください(厚生労働省ホームページ)。

広島県の男性の育児休業取得率

広島県では育休を取得する男性が増えています。
令和5年度の男性の育児休業取得率は46.2%であり、全国平均の1.5倍以上!
男性の育児休業取得率推移

男性の育休取得のポイント

男女関係なく取得可能配偶者が専業主婦でも取得可能配偶者が育児休業中でも取得可能

 

男性の育休取得のメリット

良好な夫婦関係・親子関係が築ける!子どもの成長をすぐそばで見守ることができる!視野や活動範囲が広がり,仕事面で新たなアイディア・企画力が磨かれる!

 

ママの気持ちの変化

結婚直後は愛情の向かう先のトップは「パートナー」ですが、子供が生まれると子供がトップの座につき、パートナーへの愛情はがくっと下がります。その後、徐々に回復していくグループと、 低迷していくグループに二極化します。
大変な乳幼児期に「パートナーと二人で子育てした」と回答した女性たちの夫への愛情は回復し、「私一人で子育てした」と回答した女性たちの愛情は低迷する傾向にあります。

愛情曲線
​(資料)ダイバーシティ&WLBコンサルタント渥美由喜氏「夫婦の愛情曲線の変遷」

▲ページ上部へ

無地

いつ、どんなタイミングでどのくらいの期間休んだらいいの?  

あなたが取得したいのはどのタイプ?

パパが育児休業を取得する場合、いつ、どんなタイミングでどのくらいの期間休むか、それぞれの家庭の事情やママの体調面、会社の制度をすり合わせて検討していかなければなりません。
ここでは、育児休業の取得タイプをいくつかピックアップして紹介しています。

W育児型

ポイント

  • ワンオペ育児を回避できる。
  • 夫婦で子育てと家事の時間を分担できるようになり、パパとママが同じレベルで育児ができるようになる。

 

産後サポート型

ポイント

  • ママの育児への不安・ストレスの軽減、産後うつ抑制等につながる。
  • 体力の落ちているママの身体的なサポートができる。

 

 

バトンタッチ型

ポイント

  • 職場復帰を希望するママのキャリアサポートができる。
  • 働くことと、子育てのバランスに施行錯誤する時期に、夫婦で働き方を考えることができる。

 

パパ・ママ育休プラスについて

パパ・ママ育休プラス

「パパ・ママ育休プラス」は、両親がともに育児休業をする場合に、以下の要件を満たした場合には、育児休業の対象となる子の年齢が、1歳2か月にまで延長される制度です。

要件
(1)配偶者が子が1歳に達するまでに育児休業を取得していること
(2)本人の育児休業開始予定日が、子の1歳の誕生日以前であること
(3)本人の育児休業開始予定日は、配偶者がしている育児休業の初日以降であること

 

▲ページ上部へ

無地

育休を取得するためのステップ 

ステップ1 夫婦(パートナー)間でしっかり話し合う

お互いの人生やこれからの家族の形、仕事とのバランスを考える機会を作り、夫婦(パートナー)で育休の取得時期・期間・家事・育児の分担を決めることが大切!

役割分担するためのアクションシートはこちら (PDFファイル)(380KB)

ポイント

  • まずは、誰がメインで担当し、出来ないときは誰が担当するか確認してみましょう。
  • 役割分担は必ずしも完全に分担する必要はありません。それぞれの家族に合う形を考えましょう。

 

ステップ2 勤務先に相談する(上司や人事部へ相談する)

勤務先(上司や人事部等)へは、余裕をもって相談する。

  • 事前に下調べすること
  1. 国の定める育児・介護休業法、男女雇用機会均等法、労働基準法について
  2. 会社の制度について
  3. 社内の男性育児休業取得事例について
  4. 育児休業取得の手続きについて(いつまでに、誰に申し出ればよいか)
  • 自分自身で整理し、勤務先へ伝えるべきこと
  1. なぜ、育児休業を取得したいのか
  2. 育児休業取得が、自分の仕事や家庭生活にとってどのような意味を持つものなのか
  3. いつから、いつまで、どのくらいの期間取得したいのか
  4. 現状の仕事の進捗状況や今後の見通し

 

ステップ3 業務を整理する

育児休業の取得が決定したら、業務を可視化し、整理したうえで、引継ぎを始める。

  • 業務を可視化し、任せる案件の分別と整理をする

育児休業に向けて、誰に何を任せるのか上司と相談しながら進めていきます。どこに何があるか誰でも分かるように書類やデータを整理し、引継ぎ書を作成しましょう。

  • 自分しか知らない情報・重要な情報は上司やチームに共有する

日頃から、チーム内で情報を共有したり、自分にしか分からない業務を作らないようにしておきましょう。

  • 社内外の関係部署に報告する

日常的にやり取りのある部門・部署をリストアップして、誰に何を伝えるべきか、上司と相談しましょう。関連部署からの要請によって、チーム内での引継ぎ内容が変わってくることもあります。

 

▲ページ上部へ

 

 育休後、仕事に復帰したら・・・? 

より効率的な働き方にシフトチェンジし、「育休取得者」の優良事例となるよう、こころがけましょう!

  1. 限られた時間の中でも成果を出せるように、「効率よく業務を進めるにはどうしたらよいか」を常に考え、行動できるようにしましょう。
  2. 同僚が困っているときは積極的にサポートしましょう。
  3. 業務効率化による生産性の向上、ワークライフバランスの充実など、育児休業取得者のロールモデルとしての姿を社内で示しましょう!

 

▲ページ上部へ

 

育休中の経済的な支援はあるの? 

育児休業給付金

雇用保険の被保険者の方が、1歳(両親が取得する場合は1歳2か月。保育所に入れないなどの場合には最長2歳。)に満たない子を養育するために育児休業をした場合に、一定の条件を満たすと育児休業給付金の支給を受けることができます。

給付率表
※給付率は、休業開始前の賃金に対する割合です。

「育児休業給付金」チェック

全ての項目に当てはまれば、原則として支給されます
  • 育児休業取得時に、1歳未満※1の赤ちゃんを育てている
  • 雇用保険の被保険者※2​である
  • 育児休業に入る前の2年間のうち11日以上(ない場合は就業している時間が80時間以上)働いた月が12か月以上ある

期間を定めて雇用される方である場合は、上記のほか、休業開始時において休業の対象である子が1歳6か月までの間に、その労働契約(労働契約が更新される場合にあっては、更新後のもの)が満了することが明らかでないことが必要です。
※1 一定の場合は、1歳2か月、1歳6か月、もしくは2歳まで。
※2 被保険者とは、一般被保険者及び高年齢被保険者をいいます。

 

 

  • パパ・ママ育休プラス

父母ともに育児休業を取得する場合には、一定の要件を満たせば、子が1歳2か月に達する日の前日までの間に最大1年まで育児休業給付金が支給されます。
なお、保育所等に入所できないなどの理由により、子が2歳に達するまで育児休業をする場合には、一定の要件を満たすと、最長で子が2歳に達する日の前日までの期間が育児休業給付金の支給対象となります。

 

  • 産後パパ育休

雇用保険の被保険者の方が、産後パパ休暇をした場合に、一定の要件を満たすと『出生時育児休業給付金』の支給を受けることができます。

 

  • 詳しくは、最寄りのハローワークへ

広島労働局の管轄するハローワーク一覧

 

社会保険料免除

育児休業中(子が3歳に達するまで)の社会保険料が免除されます。免除を受けても健康保険の給付は通常通り受けられます。また、免除された期間分も将来の年金額に反映されます。

詳しくは年金事務所,健康保険組合,厚生年金基金等へ

育休中の経済的な支援に関するリーフレットはこちら(厚生労働省HP内)

▲ページ上部へ

無地

会社へのメリットはあるの? 

広島県では、男女がともに子育てに参画し、その経験も生かしながら働き続けることができる職場環境の整備に取り組む企業の拡大をサポートしています。

男性育休のメリット

 

▲ページ上部へ

無地

 

ダウンロード 

イクメンプロジェクト(厚生労働省ホームページ)
イクメンプロジェクトバナー

イクメン企業アワード受賞企業の取組事例のほか、社内研修資料等が掲載されています。

 

父親の仕事と育児両立読本(厚生労働省ホームページ)

妊娠、出産、子育て期の父親のかかわり方や、育児休業制度をはじめとする両立支援制度の基礎知識とその活用方法、仕事と家庭の両立のポイント等が盛り込まれています。

 

お問い合わせ

広島県 商工労働局 人的資本経営促進課 女性活躍グループ
住所:〒730-8511 広島市中区基町10-52
電話:082-513-3419(ダイヤルイン)
Fax:082-222-5521
E-mail:syojinkei@pref.hiroshima.lg.jp