
防災士厳選10個!本当に必要な防災グッズは?リストで確認も これがないと困る!
ひろしまで暮らす |
災害が頻繁に発生する中で防災に関心を持つ人は増えてきましたが、災害への備えを実行している人はまだ少ないのが現状です。他人事だと思わずに、自分や家族の命を守るためにも、防災への理解を深めることからはじめませんか?
今回は、災害に備えて事前に確認しておきたいことや準備、防災に役立つアプリをご紹介します。
目次
まずはこれだけ!防災士が選んだ防災グッズ10選

1.飲料水 (一人あたり3リットル×3日分)
水は重くて持ち出しが大変なので、コンパクトに折りたためる非常用給水袋もセットで用意しておきましょう。また、脱水予防に効果的なスポーツドリンクも一緒に準備しておくことも大切です。
2.食料 (人数×3日分)
定番の乾パンは賞味期限が3~5年と長いので、非常用持ち出し袋へ入れておきたいアイテム。被災時には電気やガスが使えないケースも多いので、すぐに食べられる缶詰やチョコレートもオススメ。
3.モバイルバッテリー
安否の確認の連絡や救助要請に連絡などでスマートフォンの使用頻度が高くなります。充電のためのモバイルバッテリーは必需品です。
4.簡易トイレ
避難所生活で一番困ることの一つにトイレ問題があります。災害時には上下水道が止まってしまい、トイレ自体が使えなくなることがあるので、ウエットティッシュや紙おむつも役立ちます。
5.ホイッスル
救助を求めたいけど大声が出せないとき、防災用のホイッスルがあれば居場所を音で知らせることができます。防犯用にも使えるので、災害時に限らず日常から携帯しておくといいですね。
6.防寒具・アルミブランケット
夜は気温が下がるので、防寒グッズは必須。しかし毛布はかさばるため、手のひらサイズに折りたためるアルミ製のブランケットが重宝します。
7.ラジオ
必要な情報を得たいときに、携帯ラジオが役立ちます。ラジオを選ぶ際にはAM放送とFM放送の両方が聞けるもの、電源が切れてしまったときに備えて手回し式の充電機能がついているものがオススメです。
8.靴・スリッパ
がれきやガラスなどで足をケガすることが多いです。靴を履いてから非難することに加えて、避難所で履き替えられるスリッパがあると便利です。
9.ガムテープ・軍手 (家族人数分)
ガムテープは、壊れた物の固定や傷口の一時的な止血に活躍します。紙製よりも強度のある布製がオススメ。軍手は、倒壊した住宅から脱出や救出、その他作業や防寒対策にも使える万能品です。
10.救急セット
絆創膏や消毒液に加え、止血や固定などに使える包帯や三角巾など。また、災害時には砂誇りが舞いやすいため、マスクも実用的です。
1~10の防災グッズ一覧をチェックリストとしてまとめましたので、ダウンロードしてご利用ください。
まずは、基本用品として上記を準備しましょう。その他、必要に応じて準備しておくとよい品目を防災グッズ一覧 にまとめています。普段から携帯しておくもの、持ち出しの準備をしておくもの、備蓄しておくもの、それぞれのご家庭に合わせて備えてください。
これもあるとかなり便利!5選

1.小型テント
大きなテントは不要ですが、2人用程度の小型テントがあれば、着替えや授乳時にとても便利です。また、コロナ感染対策として避難所に持ち込めるケースもあります。
2.保険証のコピー
身分証明として、保険証や免許証などのコピーをとっておきます。スマートフォンケースや財布の中に入れておけば、とっさの避難の場合でも持ち出すことができますよ。
3.お気に入りのおもちゃ (乳幼児がいる家庭)
慣れない場所での生活は落ち着かないものですが、小さな子供の場合はなおさらです。少しでも安心できるようにお気に入りのおもちゃも。
4.紙おむつ (乳幼児・高齢者がいる家庭)
避難所生活で一番困ることがトイレ問題です。簡易トイレはもちろんのこと、乳幼児や高齢者がいらっしゃるご家庭であれば、紙おむつも準備しておきましょう。
5.現金
停電するとキャッシュカードが使用できなくなるため、ある程度の現金も用意しておきましょう。持ち運びしやすいように耐火・防水対応のケースにまとめて入れておくのがオススメです。
逆にこれはなくてもいいかも?使い方を再チェック!

1.ろうそく&マッチ
停電時に室内を明るくするために光は重要ですが、火事の危険性から避難所では個人で火を使うことは難しいため、簡易ランタンやペットボトルライト (懐中電灯の上に水を入れたペットボトルを乗せるだけ!) など、火を使わない灯の確保が重要です。
2.ティッシュペーパー
様々な用途で使える便利アイテムですが、防災グッズとしてはより汎用性の高いトイレットペーパーを入れておく方が効率的です。このとき、芯を抜いてつぶしておくと、かさばらずに済みますよ。
3.ロープ (ヒモ)
災害救助の現場では様々な場面で使用されていますが、ロープが防災グッズとして機能するのは、ロープワークの知識と技能を兼ね備えた人が使った場合に限られます。何かを縛るために使うとしても優先度は低いかもしれません。
防災グッズQ&A
必要な防災グッズのリストがまとまったら、さっそく準備!よくある質問をまとめましたので、こちらも参考にしてみてください。
(Q1) 防災グッズ、どこで買えばいいの?
今は、ネットでほとんどのものは買える時代です。一式揃えたい方は、リュックにまとまっている防災セットがオススメ。必要なものから最低限揃えておきたいという方は、100円ショップやホームセンターで常備品を買うことができます。最近は、大型の雑貨店でも防災コーナーがありますので、買い物の際に一度覗いてみてはいかがでしょうか。
(Q2) 家のどこに保管しておけばいいの?
非常用持ち出し品は、玄関先やコートやカバンなど外着を置いている場所に保管。飲食料など備蓄品はキッチンの収納スペースがいいでしょう。家族の人数が多い場合は、蓋つきのコンテナボックスに入れてリビングの片隅や車の中への保管がオススメです。
(Q3) 最近よく聞くローリングストックって何?
ローリングストックとは、必要量の備蓄を用意して定期的に消費しながら買い足して管理する方法のことです。主に食料品や日用品の備えに用いられますが、「使いながら備える」ことが特徴です。食品の場合、その手順は3ステップ。
- 必要な分だけ非常食を購入
- 定期的に賞味期限の古いものから1食分を消費
- 消費した分を再度購入してストックを補充
このように、消費と補充を繰り返して常に必要量を保ちます。
もしもに備えて、グッズ常備以外でやっておくべきこと

その1 災害リスクの確認
まずは、自分が住んでいる地域にどんな災害が起こりやすいのか、ハザードマップなどで災害リスクを確認しておきましょう。
その2 避難先・避難経路の確認
避難先には「指定緊急避難場所」と「指定避難所」の2種類があります。「みんなで減災」はじめの一歩内にある避難所・避難場所検索 または「Yahoo!防災速報」アプリ (無料) で確認できますので、チェックしてみてください。
- A.指定緊急避難場所
- 命を守るために、災害の危険からまずは逃げるための場所です。洪水や土砂災害など、災害の種類ごとに異なります。
- B.指定避難所
- 自宅が被災して帰宅できない場合などに一定期間、避難生活を送るための施設です。
なお、避難先は市町が開設している避難所 (小中学校・体育館など) だけではありません。安全な場所にある親戚や知人宅、ホテル、旅館なども避難場所になりますので、複数の避難先を確保しておきましょう。
その3 避難するタイミングの確認
2021年5月に災害対策基本法が改正され、避難勧告は廃止されました。高齢者の方など、避難に時間がかかってしまう高齢者や障害のある方は、「警戒レベル3高齢者等避難」で避難、「警戒レベル4避難指示」で危険な場所から全員避難をお願いします。
「警戒レベル5緊急安全確保」は、すでに何らかの災害が発生している可能性が極めて高く、命が危険な状況です。警戒レベル5の発令を待つことなく、警戒レベル4で全員避難しましょう。
その4 災害ボランティアに登録・消防団に入団
もしもに備えるなら「災害ボランティア登録」や「消防団入団」もおすすめです。講座や訓練を通じて災害に必要なスキルや知識を学べるので、地域を守る活動をしながら災害への対応力が身につきます。
防災に役立つツール&アプリ4選!

「Yahoo!防災速報」アプリの「防災タイムライン」
豪雨予報や避難情報など安全に役立つ情報を配信している、無料の防災アプリ「Yahoo!防災速報」内に広島県が企画段階から開発に協力して2021年8月に運用が開始された「防災タイムライン」機能があります。
- 住所を入力するだけで自宅周辺の災害による想定危険度が分かる
- 世帯構成に合わせた備蓄品や避難先が分かる
- 災害の危険性が高まった時には防災行動開始のタイミングをプッシュ通知でお知らせする
など、便利な機能が満載です。備えの第一歩として、アプリをダウンロードして「防災タイムライン」を作成しましょう!
重ねるハザードマップ
ハザードマップとは、津波や地震・土砂災害などで、被害が想定されるエリアや避難する場所などを表示した地図のこと。土砂災害・洪水・高潮などによって被害が異なるため、災害種別ごとに確認が必要です。
自宅にハザードマップがない場合は、各市町の窓口またはホームページなどで入手可能です。
広島県防災Web
最新の気象情報や避難情報・河川の水位などの情報を、リアルタイムで見ることができます。その他、避難所混雑状況や広島県からのお知らせなども確認できます。
いち早く、災害発生の危険性を察知して、適切な行動をとりましょう。
避難が必要になったときの心得

大切な人を悲しませない。だから避難を。
ご高齢の方は、災害の危険が高まっても「まだ大丈夫」と考え、避難を先延ばしにする傾向があります。「危ないから避難しよう」このひと言で救える命があります。「助け出す」より「連れ出す」ことを、まず考えましょう。
あなたの避難がみんなを救う
災害時、避難した人のほとんどが「まわりの人が避難したから」を理由に避難を決めています。だからこそ、まずあなたから避難をはじめてください。
災害はいつどこで発生するか分かりません。まずは、防災に対する理解を深め、今できる準備からはじめていきましょう。