災害ボランティアの登録方法は?参加の準備や流れを解説します!
ひろしまで暮らす |
被災者の生活再建や被災地の復興に大きな力となる「災害ボランティア」。広島県で実際に災害が発生した際にも、災害ボランティアの方々が重要な役割を果たしています。
「被災者の力になりたい、自分の地域を守りたい」そのために必要な災害ボランティアの準備や活動内容をまとめました。
目次
災害ボランティアとは?
大規模な自然災害が発生した際、自発的に行う被災地への支援活動が、災害ボランティア活動です。
実は災害ボランティア活動は力仕事だけではありません。「体力に自信がないし、未経験で力になれるか不安…」という方にも、できることがあります。
災害ボランティアって具体的に何をするの?
災害ボランティアの活動は多岐に渡ります。広島で発生した平成30年7月豪雨の際には、がれきの撤去・分別、泥だし、室内清掃、引っ越しの手伝い、物資・衣類の仕分け、炊き出しなどの活動を通して、被災者一人ひとりの生活を支えました。
被災地の支援ニーズは災害の種類や時期によって変化します。またニーズに合わせて、長期間にわたる様々な活動が必要とされます。
平成30年7月豪雨の災害ボランティアには県内外からのべ12万人以上の方に参加いただき、復旧・復興を支えていただきました。
災害ボランティアに参加する前の準備
まずは被災地の情報収集
最初に、被災地の状況を確認しましょう。求められる活動は、災害や被災地によって異なるため、最新の情報を必ず確認してください。
被災直後だと、現地では災害ボランティアの受入れ体制が整っていなかったり、様々な緊急対応を行ったりしているため、被災地の災害ボランティアセンターに直接電話することは控えてください。
また、SNSでは誤った情報が拡散される可能性もあるので、発信元をきちんと確認してください。
服装や持ち物の準備をチェック
被災地で災害ボランティア活動をする際には、被災地に負担をかけないようにすることが基本です。
何の準備もせずに被災地に行くと、かえって被災地に迷惑をかけることにもなるので、しっかりと準備をしてください。
災害の種類や時期によって活動時に必要な服装が違います。状況に合わせて服装・持ち物を準備してください。
食事や宿泊先、往復の交通手段の確保
「事前に」必要な備えをして被災地に入りましょう。
災害が発生して間もない被災地では、飲料水や食料などが不足しており、現地で調達ができないこともあります。また、できたとしても被災地の方に迷惑がかかることがあります。
「自分のことは自分でやる」、自己完結を基本にしてください。
ボランティア活動保険への加入
二次災害や災害ボランティア活動中のケガに備え、ボランティア活動保険に必ず加入しましょう。
保険加入には社会福祉協議会への登録が必要となるため、お住まいの地域の社会福祉協議会に確認してください。
ボランティア活動保険の詳しい内容については次のサイトをご覧ください。
災害ボランティア当日の流れ
災害ボランティアセンターでの受付と説明
災害ボランティアセンターは、被災地での災害ボランティア活動を円滑に進めるための拠点として開設され、個人・団体ボランティアの受け付けや、被災者の要望 (ニーズ) と個人・団体ボランティアの調整 (マッチング) を行います。
活動内容や場所、注意事項などについて説明を受け、活動現場へ移動します。注意事項を聞かずに勝手に行動してしまうと、怪我やトラブルにつながる可能性も高まり、被災地の復旧の妨げになってしまうこともあります。
また、被災者の方に配慮して、被災地での写真をSNSに上げることが禁止の場合などもありますので、ルールを守って活動してください。
被災地の現場で活動する
被災者の生活復旧・復興をサポートするのが災害ボランティアです。「被災者への心配り」を忘れず、被災者の気持ちや立場に配慮し、被災者中心の支援をお願いします。
また、災害ボランティア中に病気やケガをしてしまうと、被災地に負担をかけてしまいます。体調不良になったら早めに活動をやめる勇気を持つことも必要です。特に、暑い時期にはこまめに水分補給するなど熱中症対策を忘れずにしてください。
あなたのお力を貸していただけませんか?
広島県では、令和2年度より、災害が起きた時に被災者を支える仕組みとして、災害ボランティアの事前登録を開始しました。
災害発生後に、災害ボランティアの力が必要な場合は、メールで活動の案内が届きます。
被災者の方から、災害ボランティアに支えてもらったという声も多く寄せられています。いざという時のために、皆さまの力を貸していただけませんか?皆さまのご登録をお待ちしています。