【主な職務内容】
家畜伝染病の発生予防、動物用医薬品及び食品衛生監視、食肉衛生検査、動物愛護の推進、牛体外受精胚作出技術や動物由来感染症の試験研究など獣医知識を活用した業務を行います。
【主な勤務先】
健康福祉局、農林水産局等の各課及び厚生環境事務所・保健所、食肉衛生検査所、動物愛護センター、畜産事務所・家畜保健衛生所、総合技術研究所保健環境センター・畜産技術センター等
※配属歴の組織名・職名等は当時の名称です。
総合技術研究所畜産技術センター育種繁殖研究部(令和6年3月時点)
主任研究員 工藤 敬幸
【配属歴】
平成23年4月~ 北部畜産事務所防疫課 技師
平成25年4月~ 北部畜産事務所畜産振興課 技師、主任
平成31年4月~ 総合技術研究所畜産技術センター育種繁殖研究部 研究員、主任研究員
広島県産和牛増頭を目的とした和牛の体外受精卵生産・供給のため、経腟採卵やその後の体外培養業務を行っています。また、体外受精卵の生産性を向上させる研究を行い、より効率的な和牛生産を目指しています。その他、センター内では試験用に和牛や乳牛を飼養しているので、牛の診療や病気の予防に関する業務、人工授精や受精卵移植などの繁殖業務を行っています。
もともとは家畜伝染病の検査業務に興味があり県職員を目指しました。最初の配属先で家畜伝染病予防に関する業務に携わる中で、牛の受精卵移植業務にも関わって興味を持ち、その流れで現所属となりました。仕事内容は多岐にわたり、責任が重い部分もありますが、自分が興味を持てる分野に深く関わる事もできますし、子育て中等の家庭事情も配慮して業務の調整をしてもらえるので働きやすく感じています。
県立総合技術研究所保健環境センター(令和4年3月時点)
研究員 末井 真菜
【配属歴】
令和2年度4月~ 県立総合技術研究所保健環境センター保健研究部 研究員
カキのノロウイルス検査、食中毒検査や感染性胃腸炎の事案検査など、そして現在では主にPCR検査やゲノム解析などを含む新型コロナウイルス感染症の検査対応などウイルスの検査や研究を行っています。
公衆衛生獣医師として動物だけでなく県民の皆様の健康や生活に貢献できることです。入庁した当初から新型コロナウイルス感染症の検査対応業務が主で当初は戸惑うことも多かったですが、このような機会を通して地方衛生研究所の研究員として迅速かつ適切に検査できるように努めています。入庁して3年目になりますが、研究員としてはまだまだ未熟なことが多く、職場の先輩方から研究や日々の検査を通してたくさんのことを学ばせていただきながら、公衆衛生分野で獣医師としての知見を深めることにやりがいを感じています。
農林水産局 西部畜産事務所病性鑑定課(令和3年6月時点)
技師 伊藤 弘貴
【配属歴】
平成29年4月~ 東部畜産事務所防疫課 技師
平成31年4月~ 西部畜産事務所病性鑑定課 技師
平成31年度に、国の研究施設で、業務に必要な病理学的検査に係る7か月間の長期研修に参加したことです。より高い専門性を求められる職場への異動の折に決まった研修でした。各都道府県職員が一堂に会するこの研修では、各県の状況などの情報共有ができ、とても刺激的で実りある研修期間でした。この研修で知り合った方々とは今も専門分野の情報交換ができています。
入庁から5年目になり、これまで防疫業務、病理に関する病性鑑定業務を担当しました。防疫業務は畜産農家の方々とコミュニケーションをとり、協力して県下での疾病の発生予防、まん延防止に寄与することがやりがいです。病性鑑定課でも同様の視点は重要ですが、加えて、病理、ウイルスなど各部門の専門職員として研究的な側面も持っており、希少な症例や注目すべき症例について様々な場所で報告する機会があります。このような機会を通じ、畜産関係の獣医領域の技術や知見の向上に寄与できていることがモチベーションになっています。
非常にコミュニケーションの取りやすい職場だと思います。まだまだ知識が少なく至らない点の多い私の意見でも、蔑ろにすることなく一緒に検討していただけて、発言し甲斐のある職場です。