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上海からの若いカップル

【上海からの若いカップル】
   受付でなんとなく戸惑っている様子が伝わり,様子を聞くと,上海からの若い御夫婦の来館でした。この資料館を知ったのはどうしてですか,と尋ねると,「地図をたどって平和公園、旧日銀、その流れで当館へ入ってみた。」とのことでした。
高校で中国語を教えている男性と銀行勤務の女性という組み合わせです。中国で同類の剣があるのですか,というたずねると,「宋王朝 son dynasty には類似の剣があったが、まっすぐなものだった。」と即答でした。

 話題が展示されているタイプの刀剣の値段に及び、ごく一般的な長い種類だとこのくらいだと聞きますよ、というと、それは中国の自分くらいの年代の社会人の年収と変わらない、と男性が驚きと同時に笑いを漏らしていました。雑談が連なり日本で家を購入しようと思うと幾らくらいか、マンションなら、ローンの事情は、などかなり現実の話題にも発展しました。

 このお二人の反応で,やや不思議な反応と思ったことですが、当方が10年くらい前に上海を訪れたこととがあることを伝えますと、「上海のほかにはどこへ?」との問いが返ります。深く考えずに"Soshu" (蘇州)と答えると、あの古い街ですねと即座に通じたのです。同様のことで、その上海でタクシーに乗り、「水族館へ」と英語で伝えたが、運転手は理解せずキョトンとし車は出発しません。そこで、"SUIZOKUKAN"と叫ぶと、「はい了解」の反応です。不思議な漢字文化のパイプとしていえるでしょうか。
  若い世代だからといえるかどうかは別として、男性がスマホを使うすばやさに数回目を奪われました。凝視したわけでもないのですが、日本のスマホと同じようにキーにアルファベットが割り当てられており(いや,これが世界標準ですね),ローマ字入力?いや英語入力を漢字に変換しているように見えました。漫画のキャラクターだったか、「明智光秀」という漢字も即座に表示して見せてくれました。あなどれぬ親指使いです。