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館長あいさつ

ごあいさつ

  頼山陽史跡資料館は、平成27年度から広島県教育委員会が直接運営管理を行う文化施設となり、5月1日にリニューアルオープンいたしました。
 当資料館は、今から80年前の昭和10年、頼山陽記念文化財団の前身である頼山陽先生遺蹟顕彰会によって、頼山陽居室の隣接地に「頼山陽記念館」が建てられたのが始まりです。それ以降、記念館を拠点として、顕彰会により、頼山陽居室や関係資料の保存・活用など頼山陽に関わる顕彰事業が行われました。
その後、昭和25年には土地と建物が県に寄付され、また平成7年には、県が、老朽化した「頼山陽記念館」に代わり「頼山陽史跡資料館」を整備しましたが、資料の展示や講演会の開催など資料館の実質的な運営管理は、引き続き、頼山陽記念文化財団が、県の支援を受けながら行ってこられました。
 平成25年、財団から、頼山陽関係資料の将来にわたる適切な保存活用と調査研究の進展を目的に資料を県に寄付するとともに、資料館の運営管理についても県の直営とすることについてお申し出をいただきました。県教育委員会では、歴史博物館における「菅茶山資料」に関する調査研究のノウハウを活用等するとともに、適切な保存、効果的な展示活用など資料館活動のより一層の活性化を図ることとし、このお申し出を受け直営化することとしたものです。
 現在、県教育委員会では「広島版『学びの変革』アクション・プラン」に基づき、「知識ベースの学び」に加え、学んだ知識を活用し、協働して新たな価値を生み出すことのできる力を身につける「主体的な学び」を積極的に推進しております。
 当資料館は、福山の歴史博物館、三次の歴史民俗資料館とともに、『学びの変革』における学校教育・生涯学習の拠点の一つとして本県や我が国の歴史や文化を伝え、県民・国民のアイデンティティ形成に寄与する役割を担わなくてはなりません。
 その意味でも、我々は、頼山陽記念文化財団と連携し、資料館の活動をしっかりと発展させていかなくてはならないと考えております。
 今後の資料館の活動に対し、これまで以上の御支援・御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

頼山陽史跡資料館長