ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

頼山陽と酒

平成29年度企画展

テーマ「頼山陽と酒」

◇ 本展では,家の祭祀として儒教儀礼を実践し,酒が不可欠なものであった広島頼家の暮らしぶりを紹介するとともに,酒をこよなく愛した頼山陽とその友人たちとの文雅の交わりから浮かび上がってくる,文人と酒との切手も切れない深いつながりに迫りながら,江戸時代の酒文化について考えていきます。~
頼山陽と酒チラシ表 頼山陽と酒チラシの裏

(2) 展示期間

 平成29年10月13日(金)~11月26日(日)

(3) 関連行事

1 展示解説会:いずれも午後1時半から
 〇10月21日(土) ○11月4日(土) ○11月11日(土)
 解説会と試飲会「『明魂』を猪口っと味わう会」:開始時刻に御注意下さい。
 ○10月14日(土)午後1時半 ○10月21日(土)午前10時 ○10月28日(土)午前10時 
※各回の定員は50名です。(先着順) 
※一般参加料800円です。 
carpお猪口 明魂のボトル
3 さらに各回の展示解説会の終わったあと,酒造会社「剣菱」様からの振舞酒(無料)が提供されます。
 ○第2回目の11月4日(土)及び第3回目11月11日(土)に御期待下さい。
剣菱酒造から振舞酒
剣菱と頼山陽

(4)お薦めの作品紹介

【その1】 「正善老僧寿宴」献立 頼春水書:一紙 紙本墨書
 正善坊は仏護寺(現在の西本願寺広島別院)十二坊の一つでした。本資料はそこで文化6年(1809)8月17日に行われた寿宴で供された料理の献立です。当時山陽は三十歳。まだ酒は嗜む程度で、下戸でした。広島時代の山陽と酒の関わりを伝える資料であり、今回が初公開です。
料理の献立

【その2】 『新居帖』頼山陽書:折本 木版
 頼山陽が文政6年(1823)正月に、門人の物集西阜の求めに応じて記したのが『新居帖』で,山陽没後の弘化4年(1847)に出版されました。紹介するのは、「赤関竹枝」九首の後に書かれた跋文です。赤関(下関)で「鶴」という一字名の、大変強い酒を飲んだ山陽はその強い気が臍まで沁み通るのを覚え、それから一日も飲まない日はなく、飲んで酔わないことはなかったといいます。
新居帖

【その3】 「戯作摂州歌」頼山陽書:軸装 紙本墨書 個人蔵(当館寄託)
 文政7年(1824)冬、当時45歳の頼山陽が広島から帰京する道中、戯れに摂津国(現在の大阪府西部・兵庫県南東部)のことを詠んだ詩を揮毫した作品です。山陽愛飲の丹醸「剣菱」(「剣稜」と書かれているが,明らかに「剣菱」である)を登場させているのが心憎い所です。山陽の飲酒詩の代表作品です。
摂州国剣菱