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教えて!〇〇先生!

教えて!〇〇先生!!

子育てをしていると,「これでいいのかな」と悩んだり,「どういうことだろう」と疑問に思ったりすることもたくさんありますよね。
そんな悩みや疑問にお答えし,少しでも子育てのヒントになることを願って,これまでに作成した「『遊び』は『学び』リーフレット」でご紹介してきた「教えて!〇〇先生!!」を集めたページを作成しました。
今後も様々なテーマに応じた専門家の方にアドバイスをいただき,掲載していきたいと思います。

 

 
テーマ 先生からのアドバイス 先生の御紹介

NEW
こんな毎日で大丈夫かな?
~乳児期の生活習慣
就寝(お話)

生活リズムを整える三つの要素は「寝る」・「食べる(飲む)」・「遊ぶ(動く)」です。朝,適切な時間にスッキリ目覚め,朝ごはんを食べ,排便し,元気に遊び,夜にはぐっすり眠ります。生活リズムは,朝起きて光を感じることでメラトニンという夜に眠たくなるホルモンのスイッチが入ります。
しかし,温度も光も人間がコントロールするようになった現代社会において,大人にとっては都合が良くても,子供の体のリズムには悪い影響だらけです。赤ちゃんの誕生をきっかけに,太陽の光と温度を感じられるよう,夜はパソコンやタブレットの明かりを消して早めに眠るようにしてみましょう。
毎日繰り返す睡眠は,必ず習慣となります。睡眠習慣が整った生活は,子供の幸せな未来の土台となるのです。

七木田方美(ななきだ まさみ)先生
七木田方美先生
比治山大学短期大学部幼児教育科教授。
研究分野は,乳幼児保健学(感覚の発達・アタッチメント・障がい児保育)。保育等に関する著書,研究多数
毎日おなじ遊びばかりで楽しいのかな?
 ~「期待通りになる」という快い安心
繰り返し遊び
おむつが濡れて不快になると,必ずおむつを取り替えてきれいにしてくれる人がいて,お腹がすいて泣くと,必ず授乳してくれる人がいる。そこにある顔がいつも同じで,「不快」を「快」にいつも同じように導いてくれる。この「同じ」お世話の繰り返しにより乳児は「期待」を覚えます。この「期待」が「繰り返し遊び」の原点です。
姿勢や手指の発達が進むと,「積木を重ねる-崩れる」「叩く-動く・音が出る」といったチャレンジタイプの繰り返し遊びが始まり,期待通りになるという喜びを,子供は満足するまで繰り返します。
0歳のおむつ替えから,およそ2歳のチャレンジタイプの繰り返し遊びへの変遷は,「期待通りになる」という快い安心を,他者に与えてもらうことから自分で得るものへの変換過程。この心の自立過程に傍らにいる大人が楽しく寄り添ってあげるといいですね。
NEW
こんな毎日で大丈夫かな?
~心地よい生活を創る経験
食事(箸を使う)
身体的な発達とともに,自分でできることが増えていく中で,子供たちは,心地よい生活を創る経験を積み重ねていきます。食事に合わせて箸やスプーンを使い分けることできれいに食べられたり,使ったものを片付けることで,次も気持ちよく遊べたりすることを学んでいきます。時には,どうしてこんなことにこだわるの?できないの?と思う場面もあると思いますが,スモールステップで一緒にやってみたりすることで,子供たち自身が自分の生活を自分で決めている,心地よい生活づくりの主体である経験を大切にしていきましょう。 上山瑠津子(うえやま るつこ)先生
上山瑠津子先生
福山市立大学教育学部児童教育学科准教授。
研究分野は,幼児教育学,発達心理学。子育て支援,幼児教育等に関する著書多数。
どうしたら「がまん」できるかな?
 ~認めて育つ自制心
がまん
自分の欲求をコントロールする力,いわゆる自制心は,幼児期から児童期にかけて発達していきます。これは,成長とともに,他者の気持ちを理解したり,自分の気持ちを表現したりする力が育っていくことが関係しています。家庭や園生活を通して,自分と他者の折り合いをつける葛藤経験は,自制心が育つ機会です。順番を守ったり,相手に譲ったり,粘り強く取り組んだりすることが,子供たちにとって心地よいと感じられる経験になることが必要です。子供たちが自制できたとき,しっかりと大人がその姿を認めていくことが大切になります。
アタッチメント(愛着)とは何ですか?
お馬さんごっこ

Q.アタッチメント(愛着)とは何ですか?
A. 特定の人物に対する心理的な結びつきのことで,例えば,子供が母親や父親との接近を求める行動に現れるような,結びつきをいいます。子供は,危機的な状況において,近接や身体的な接触等のアタッチメント行動を求める性質を持っています。また,子供は特定の対象を選んでアタッチメント行動を求める性質も持っています。

Q. スキンシップと愛着の違いはありますか?
A. 愛着を形成させるために,スキンシップをいつすればいいかということになります。子供の不安が高まったときにスキンシップを取ってあげるのがよいと思います。​

Q. 不安定な愛着の子供が安定した愛着を身に付けるのに遅いということはないのですか?
A. 安定した愛着を身に付けることについて,早ければ早い方が良いのですが,決して遅すぎる(変化が起きない)ということはありません。子供が大きくなっても考え方は同じなので,幼児期以降もしっかりと子供の困っている話を聞くなど,不安を取り除くことで安定した愛着は身についていきます。​

梅村比丘(うめむら ともたか)先生

広島大学大学院人間社会科学研究科 准教授。
研究分野は発達心理学,アタッチメント。
著書「アタッチメントに基づく評価と支援,ストレンジ・シチュエーション」他多数。

梅村先生の研究​
https://bit.ly/3Pqsv6L 
梅村先生研究

子供の「好き!」が
自分らしさにつながる!

  ~好きを見つける
好き
「好きこそ物の上手なれ」というのはよく耳にします。多くの場合,何事も上手になるのはまずは好きになることが大切だというように使われます。要するに人より秀でるためには,好きになることがその条件として必要ということでしょう。しかし,子供の育ちを見ていると,「上手になること」よりも,実は前提とされる「好きになること」の方が大切なのではないかと思うことが度々あります。子供は「好きなこと」ができ,そして逆の「嫌いなこと」もわかり,そこから自分の感情に気付いていきます。つまり,「自分らしさ」が確立されていくのです。発達心理学では,「好きになる」という感情が起こることで自己肯定感が形成され,社会性の発達の基盤になると言われています。


七木田敦(ななきだ あつし)先生
七木田敦先生
広島大学大学院人間社会科学研究科教授。
研究分野は,幼児教育学,特別支援教育学。子育て支援,幼児教育等に関する著書,研究多数

どう答える?子供の
「なぜ?なぜ?」

 ~なぜなぜ期と知的好奇心
なぜなぜ

3歳になってやっと終わったイヤイヤ期の後には,なぜなぜ期がやってきます。話し言葉を獲得するにつれ,子供は何でも不思議に思え,「なんで?」「どうして?」と大人を質問攻めにします。大人にとっては面倒くさいかもしれませんが,この時期は,大切な発達の節目と言えるでしょう。子供の知的好奇心による「なぜなぜ期」の質問攻めは,脳が成長している証拠。知りたい気持ちが満たされることで,「もっと知りたい」「知ることって楽しい」と思うようになり,好奇心を伸ばすことにつながっていくのです。そのとき大人はすぐには答えずに「なんでだろうね?」と聞いてみてはどうでしょう。子供が自分の考えを話した時には,「知っていてすごいね」「いろいろ考えているんだね!」と褒めてください。褒められることでいろいろなことに興味を持つきっかけとなり,さらには思考力の育成や学習意欲にも結びついていくことでしょう。
信頼する大人との
くっつきあい

 ~アタッチメントの大切さ
くっつきあい

アタッチメントとは,心理学の世界では「愛着形成」と難しい言葉で訳されていますが,本当は「取り付けること」。親子関係で言うと「くっつきあい」のことです。信頼する大人と十分にくっついた経験が,子供の安心感という心の基地になります。
安心の基地から,子供はどんどん新しい世界に挑戦していきます。失敗しても,戻っていけば,そこに「くっつきあい」をしてくれる大人がいるという安心感。この行ったり来たりが,子供の自立をつくります。大人にとっても子供との「くっつきあい」は気持ちの安定にもなりますよね。

毎日イヤイヤ・・・どうすればいいの?
 ~「いやー」は「こころが育っている証拠」
いやいや
好奇心旺盛なこの時期は,「自分でやってみよう」という行動が繰り返されます。そのことによって「できた」という満足感を得て,今度は「なんでも自分でやりたい」という欲求が芽生えます。「いやー」「自分でー」と急に泣き出したり癇癪(かんしゃく)を起こしたりすることもありますね。一見すると反抗しているようにも見えますが,実は「こころ」が育っている証拠なのです。「なぜそんなにこだわるの?」とイライラすることもあるでしょう。そんな時は,「じゃあ,どうする?」とゆったりした気持ちで寄り添ってみてはいかがでしょう。子供は,周りの人と関わることで自己をコントロールする力が育ちます。そのうち「あれはいったい何だったの?」と笑える日がきます。子供の育つ力はすごいですね。 富田雅子(とみた まさこ)先生
 富田雅子先生
岩国短期大学幼児教育科准教授。
研究分野は,幼児教育学,保育学,子育て支援。保育,子育て支援等に関する研究多数。
遊びながら気持ちを通わせているんだね
 ~「いないいないばあ」に込められたメッセージ
いないいないばあ

「いないいないばあ」をすると,なぜ子供は喜ぶのでしょうか。それは,いなくなったように見える大好きなひとがちゃんとそこにいて,また現れてくれるからです。こうした経験の繰り返しによって子供は,子供にとって大好きな人との絆を,さらに強いものにしていきます。まずはお子さんと目を合わせ,それから歌うように「いないいないばあ」と言ってみてください。言葉の抑揚と拍感・リズム感によって遊びへの期待が高まり,楽しい気持ちが通じ合います。昔の人は,「いないいないばあ」が人への信頼や絆の形成に関わる遊びだということを,経験的に知っていたのでしょう。そして現代の私たちに,子供に歌いかけて共に遊ぶことが子供の育ちにとって大切なのだということを,「いないいないばあ」を通して伝えてくれているのです。

​本岡美保子(もとおか みほこ)先生
本岡美保子先生
広島都市学園大学子ども教育学部子ども教育学科准教授。
前職は,小学校教諭・保育教諭。研究分野は,乳児保育保育実践,子育て支援。乳児保育,保育実践等に関する研究多数。
子供には子供の世界があるんだね
 ~尊重しよう!子供のイメージの世界
ごっこ遊び
ごっこ遊びには正解がありません。また,現実世界にとらわれない自由さがあります。だからこそ,イメージの共有が難しく,思いが一致しないことがあります。そのような時,子供たちはどうしたらお互いの思いがかなうか,どうしたら楽しくなるかを考えます。そして,設定やシナリオを柔軟に変え,自分たちのごっこ遊びを作ります。ごっこ遊びでは,想像力はもちろん,創造力,計画力,他者の視点に立つ力や自己を調整する力など,多くの力が育まれます。時には,大人の仲立ちを必要とすることもあります。その際には,ごっこ遊びの自由さが育む力があることを踏まえ,大人の価値基準を押し付けず,子供のイメージの世界を尊重したいですね。 ​濱田祥子(はまだ しょうこ)先生
濱田祥子先生
比治山大学現代文化学部子ども発達教育学科准教授。
研究分野は,発達心理学,保育学。保育の心理学等に関する著書,研究多数。

 

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