ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

広島県高等学校教育研究会 通信制部会

通信制部会 

会長 島谷 和秀(広島県立東高等学校)

事務担当 小川 和秀(広島県立東高等学校)

連絡先 084-922-0810

組織

会則

研究の目標等

・ 通信制課程には多様な生徒が在籍し、生徒のニーズも多様である。この三年間の新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、通信制課程で学ぶ多様な生徒に、身体的・精神的・経済的な側面を中心にした様々な負の影響をもたらしたと考えられる。このような苦境下にある生徒のニーズに応えるためには、傾聴・共感の姿勢を基にした生徒理解を深めるとともに、通信制の今後を見据えた研究や実践が重要である。

・ 本県の通信制課程においては、キャリア教育を基盤に生涯にわたって主体的に学びを継続する高い志をもった生徒を育成するために、基礎・基本の定着と進路実現に向けたきめ細かな学習支援に取り組むとともに、安全で安心して通える学校づくりを進めている。

・ そこで、「通信制における多様な生徒に対して、基礎・基本の定着と進路実現に向けた様々な取組を行えば、生徒が意欲的に学校生活を送るようになり、通信制教育を充実させることができる。」を研究主題として実践する。

・ 研究の目標としては、「学びの変革」アクションプランに基づき、主体的・対話的で深い学びの推進を目指して、言語活動の充実に取り組み、ICT機器等を効果的に用いた面接指導の取組、特別支援内容の充実を図り、生徒が主体的・計画的に自学自習に取り組める添削指導の工夫や改善(レポート改善)に向けた取組を実践する。

研究の内容及び方法

(1) 多様な生徒の実態と現状を正確に把握するとともに、教育課程の検討や教科指導(特にICTを活用した面接指導及び主体的な学びにつながる添削指導)の研究を行い、生徒の要望に応えられる教育内容を創造する。

  ア 「『学びの変革』アクションプラン」について理解を深め、主体的に学ぶ生徒を育成するにはどのような取組を行えばよいかについて、校内研修を実施する。

  イ 「レポート改善」について、教師、生徒相互にルーブリックを設定し、「ICEモデル」を活用した段階的な活動に主眼を置いた学習計画を立てる。実験的な実践を通して、添削指導と面接指導を両輪と考え、学ぶ楽しさや喜びを感じられる主体的な学びの研究を積み重ねていく。

  ウ 可能な限り、学校公開・公開授業を行うことで、会員同士の情報交換・情報共有の場をもつ。

  エ 生徒の年度末の単位修得率の向上を評価指標の中心に据え、面接指導・添削指導・レポート作成等の教育研究の充実を図る。

  オ 特別支援教育の視点に立った教育の推進や基礎・基本の定着に向けたきめ細かな学習支援などへのアプローチを行う。

  カ 多様な生徒の課題を正確に把握し、関係機関との連携や相談体制を充実させる。生徒の状況に応じた対応の工夫や改善を進め、進路指導の推進を図る。進路実現に向けた取組を計画的に行うなどして、進学や就職に向けて早い時期からの取組を行う。

  キ 新学習指導要領への移行を見据えた各校のカリキュラムマネジメントを推進する。

(2) 県教育委員会の指導のもとに研究を進める。

(3) 「アフターコロナ」を見据え、全日制とは異なる通信制の学びの在り方についての検討を行う。

具体的な研究活動

1 第1回代表役員会、役員会
  (1)期 日 令和5年5月24日(水)
  (2)会 場 広島県立東高等学校

2 令和5年度広島県高等学校教育研究会通信制部会総会
  (1)期 日 令和5年5月31日(水)
  (2)会 場 広島県立東高等学校(書面審議)

3 公開研究授業
  (1)広島市立みらい創生高等学校
     ア 期 日 令和5年11月21日(火)
     イ 授業者 広島市立みらい創生高等学校 教諭 岡本 修司(数学)
  (2)広島県立東高等学校
     ア 期 日 令和5年11月28日(火)
     イ 授業者 広島県立東高等学校 教諭 大中 訓子(家庭)​

研究成果(令和4年度)

​(1)多様な生徒の実態と現状を正確に把握するとともに、教育課程の検討や教科指導(特にICTを活用した面接指導及び主体的な学びにつながる添削指導)の研究を行い、生徒の要望に応えられる教育内容を創造する。

  (1) 新教育課程の実施に伴い、観点別学習状況の評価の実践と改善に取り組んだ。特に主体的に学習に取り組む態度の評価について、次年度への改善の視点を得るために、取組交流として各校の実践事例を集約し、共有化を図った。

  (2) 面接指導、レポート作成・添削指導におけるユニバーサルデザイン化を継続して推進した。

  (3) 通信制における「主体的・対話的で深い学び」を実現するために、問いの構造(「本質的な問い」-「単元を貫く問い」-「個別の問い」)を意識しながら、教科・科目の見方・考え方の育成を目指した授業(面接指導)やレポート作成の改善に取り組んだ。特に、スクーリングにおける対話性を創出するために、Google Forms等のICTを用いた授業デザインをテーマとして授業(面接指導)改善を行い、公開研究授業や相互授業観察を通して、課題の共有と改善策の検討を行った。

  (4) ICTを活用した教材等の提示を積極的に行い、生徒の理解力向上を支援した。

  (5) 生徒が抱える多様な課題やコロナ禍の様々な影響をふまえながら、行政機関(生活福祉課、ハローワーク、若者サポートステーション等)や支援スタッフ(ジョブ・サポート・ティーチャー、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等)との綿密な連携を基盤としながら、民間の自立支援施設との交流・連携もはかり、配慮が必要な生徒の生活・就労支援の選択肢を増やすことで適切な指導の実現を図った。

(2)県教育委員会の指導のもとに研究を進める。

  (1) 新型コロナウイルス感染症防止対策を講じながら、予定通り2校で公開研究授業を実施し、会員の研究や授業改善の意欲向上を高めることができた。指導主事を招聘しての実施は1校のみであったので、次年度は招聘した形での実施校を増やし、より質の高い授業改善の取組を推進していきたい。

  (2) 研究大会に替えて、3つの項目(今年度新たに取り組んだICT活用例、「主体的に学習に取り組む態度」の評価の実践、「個別最適な学び」の確立に向けた取組)についての成果を年度末までにまとめ、取組の交流を行った。

(3)「アフターコロナ」を見据え、全日制とは異なる通信制の学びの在り方についての検討を行う。

(4)今年度の成果及び来年度に向けた課題

  (1) 評価指標・達成基準について

   ・ 学校が提供する進路指導支援のサービスとその効果をはかる指標の在り方(現在は「(就職・進学)ガイダンス、カウンセリング、説明会等を活用している生徒の割合」)

  (2) 研究内容・方法について

   ・ 「主体的に学習に取り組む態度」の評価の改善

   ・ 個別最適な学びを保障するための具体的取組

  (3) 研究成果について

   ・ ICTの活用は、コロナ禍の期間中かなり進んだが、ICTの「C」、すなわちコミュニケーションを促し対話にまで至るような活用には至っていない。通信制におけるスクーリング(面接指導)においても対話性が求められる中、今後の改善が期待される。

   ・ 通信制における「主体的に学習に取り組む態度」の評価の困難さが指摘されているが、各自が作成した評価問題や評価基準を相互に検討する過程を通じて、地道に改善に取り組む必要がある。

   ・ 今年度から評価指標を変更して6項目から4項目に絞ったが、継続して採用した「単位修得率」については、前年度比3.3ポイント増となり、取組の成果を発揮できた。

   ・ 新たに採用した「ガイダンス、カウンセリング、説明会等を活用している生徒の割合」については、目標を若干下回ったが、各校とも取組を積極的に進めた結果であり、妥当な結果と判断できる。次年度以降も引き続き目標達成に向けた取組を強化したい。

   ・ 「卒業生の進路決定者の割合」については、目標値を大きく下回った。コロナ禍の影響も十分考えられるが、「進路未決定者」の増加は通信制生徒の大きな課題である。目標値の見直しも含めながら、課題の解消に向けた取組を推進する必要がある。

 その他

1 第75回全国高等学校通信制教育研究会総会並びに研究協議会(京都大会)

(1)目的

 高等学校通信制課程は定時制課程とともに制度化されてから76年の歴史をもつ。受け入れる生徒は、当初の勤労青年中心から、社会情勢の変化とともに不登校生徒や高校中退生徒の増加に加え、最近では自由に時間を使いたいという積極的な理由で進学する生徒など、多様化の一途を辿っている。今後は、通信制本来の自主的・自律的に勉強する姿勢を養いながら、多様な可能性を期待する個々の生徒のニーズに応えつつ、一方で全日制や定時制同様の「資質・能力」を育成することが求められる。今回、研究協議を進める中で課題を明確にし、通信制教育のあり方を確認することを目的とする。

(2)期日 令和5年6月15日(木)~6月16日(金)

(3)会場 京都テルサ

2 令和5年度中国地区高等学校通信制教育研究協議会及び中国地区高等学校通信制放送教育協議会

(1)目的

確かな学力と生きる力を育むための通信制教育のあり方について、新学習指導要領のねらいを踏まえた研究協議を行い、その充実・発展を目指す。

(2)期日 令和5年10月10日(火)~10月11日(水)

(3)会場 鳥取県立生涯学習センター県民ふれあい会館

3 第76回全国高等学校通信制教育研究会総会並びに研究協議会(広島大会)

(1)目的

 高等学校通信制課程は戦後、勤労青年等に高等学校教育の機会を提供するものとして制度化された。近年では、学習時間や学習方法など生徒が自ら選択して自分のペースで学ぶことができる通信教育の特長から、勤労青年のみならず、多様な入学動機や学習歴をもつ生徒に対して教育機会を提供する機関ともなっており、生徒数は大きく増加している。今後は、「令和の日本型学校教育」を実現するための指導方法、指導体制、教育の質の保証の方策を検討し、生徒に応じたきめ細かな教育を実現するとともに、ICTを効果的に活用して、通信教育の特長を生かした学びのあり方をアップデートしていくことが求められている。今回、研究協議を進める中でこれまでの取組の成果と今後課題について共有し、高等学校通信教育をさらに充実させていくことを目的とする。

(2)期日 令和6年6月13日(木)~6月14日(金)

(3)会場 JMSアステールプラザ・広島市文化交流会館

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

みなさんの声を聞かせてください

満足度 この記事の内容に満足はできましたか? 
容易度 この記事は容易に見つけられましたか?