広島県乳幼児教育支援センターでは,乳幼児の保護者等に「遊びは学び」という県の乳幼児期の教育・保育の基本的な考え方についての共感的理解を深めるとともに,子育てに関する自信や安心感の醸成を図る契機とするため,家庭教育フォーラムを開催しています。
令和4年度は,9月3日(土)にオンライン開催し,教育長からのメッセージやNHK Eテレ「すくすく子育て」などでおなじみの大豆生田啓友先生による講演・質問コーナー等,多くの方に御参加いただきました。
【趣 旨】
乳幼児の保護者等を対象としたフォーラムを開催し,保護者に「遊びは学び」という県の乳幼児期の教育・保育の基本的な考え方についての共感的理解及び子育てに関する自信や安心感の醸成を図る契機とする。
【対象者】
乳幼児期の保護者,幼稚園・保育所・認定こども園職員,子育て支援・家庭教育支援に携わるボランティア,子育て支援・家庭教育支援行政担当者,その他関心のある方
【日 時】 令和4年9月3日(土曜日)14時00分~15時45分
【参加者】 338名(同時視聴196名)※申込時点
広島県教育委員会教育長 平川 理恵
平川教育長から子育て家庭の皆様へご自身の子育てエピソードを交えたメッセージをお届けしました。
講師:玉川大学教育学部 教授 大豆生田 啓友
講師の大豆生田先生は,日本保育学会理事,日本こども環境学会理事,日本乳幼児教育学会理事,内閣官房「就学前のこどもの育ちに係る基本的な指針」に関する有識者懇談会委員(座長代理)を務めるなど国の第一線で活躍されておられます。専門は乳幼児教育学,保育学,子育て支援です。また,よこはま☆保育・教育宣言運用協議会委員,yahoo japan公式コメンテーターを務められるとともに,NHKの Eテレ「すくすく子育て」に出演するなど幅広く活動していらっしゃいます。
講演は,「こんなはずじゃなかった!」とのご自身の子育て経験から,上手くいかないのは自分の子育ての仕方が良くないからではないかと自分を責める保護者に「子育てをしていたら,上手くいかないことも,どなることもあるでしょ。」と寄り添い,「人の子育てはプラスだけでやっているだけではない。」と子育て中の保護者への心強いお話から始まりました。それから,ある子供を例に,「幼児教育の中心に遊びがあるのは,遊びがそれだけ重要だから」ということ,「いつもハグしなくてもいいけれど,しないといけないタイミングがある」ということ,「遊び込む経験が後の力につながる」ということ,「その子らしさが肯定されていることが大事」であることなど,多くのことを教えていただきました。
また,先生の受け持たれている学生との読み聞かせに関するエピソードから「小さい頃の読み聞かせの記憶は“幸せの記憶”」であること,「読み聞かせのコミュニケーションを通して愛された実感が残る」ということ,「ファンタジーの力のある子は困難な現実を乗り越える力につながる」ということなど小さい頃の経験が,大人になっても重要な影響を及ぼすことを教えていただきました。
最後に,日々子育てと向き合っている保育者の皆さんへも明日からの元気につながるエールをいただきました。
講演に引き続き,参加者からの質問に直接お答えいただきました。申し込みの際に質問を受け付けたところ,大変多くの質問をいただいたので,大豆生田先生に事前に全ての質問を見ていただき,時間の許す限り,1つ1つ丁寧にお答えいただきました。
また,せっかくの機会なので,チャット機能を活用して,その場で質問を受け付け,こちらについても丁寧にお答えいただきました。
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