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収蔵文書展「災害を語る歴史資料」

印刷用ページを表示する掲載日2020年6月2日

はじめに

 阪神・淡路大震災以降,各地で大規模な地震被害が相次ぐようになり,また,平成26年8月の「広島土砂災害」や「平成30年7月豪雨」災害に象徴されるように,近年は異常気象の影響により大規模な豪雨災害が各地で発生しています。
 私たちは,こうした自然災害に否応なく向き合っていかなければなりませんが,その際に,現在の災害だけでなく,過去に起きた災害にも目を向け,そこから学ぶことも重要であると思います。
 この展示では,広島県立文書館が収蔵する歴史的文書の中から,災害(豪雨災害と地震災害)に関するものを取り上げて紹介し,併せて「平成30年7月豪雨」災害で当館がレスキューした被災資料も紹介します。
 大きな災害は過去に何度も発生していますが,とくにこの展示では,江戸時代や明治前期頃の文書を中心に紹介します。明治40年代以降になると,新聞報道の充実により,災害の詳細な情報が知られるようになりますが,それ以前の災害は,様々な断片的な歴史的文書を精査しなければ,把握することができません。これらの文書を通じて,災害情報の把握が困難な時代における災害の実態を知るための,一つの手がかりになればと考えています。

  1. 土砂災害被災地の歴史と文書―八木・緑井―
  2. 豪雨災害を語る歴史資料
  3. 地震災害を語る歴史資料―安政大地震を記述した古文書―
  4. レスキューされた被災文書

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