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核兵器使用のワースト・シナリオ考え、
核兵器なき世界への道筋を考える。
被爆80
年人材育成プログラム公開発表会リポート

核兵器が実際に使われたら何が起きるのか−―。そんな仮定のもと、広島の若者が核戦争の現実やその解決策について考えた成果を発表する会が令和7(2025)年12月14日、広島市内で開かれました。
発表会に出席している若者達

広島県とへいわ創造機構ひろしま(HOPe)が、広島大学等と連携して実施した「被爆80年人材育成特別プログラム『2045年の世界―核兵器のない未来のために私たちができること―』」の成果報告で、高校1年から大学2年までの受講生10人が登壇しました。
生徒の発表の様子
このプログラムは、被爆・終戦80年の節目に核兵器に関する知識を深め、未来に向けた提言が発信できる人材を育成し、核兵器のない世界の実現に向けた足がかりをつくることを目的に企画されたものです。受講生は5カ月間にわたり、国内外の専門家による講義やワークショップ、アメリカ研修などを通し、核兵器と安全保障の課題、国際政治の現状などを学び、意見交換を行ってきました。受講生はこの日、核兵器使用のワースト・シナリオとそのリスク、解決策などを学習の集大成として報告しました。
生徒が発表に拍手している様子

そのときの最良の判断のつもりが…

シナリオに登場するのは、核保有国であるB国領土内にあるA自治政府、A自治政府を支援する核保有国C国、C国と同盟関係にあるD国、B国と同盟関係にある核保有国E国。
A自治政府の独立への動きを牽制するためにB国が軍事演習を始めるが、フェイクニュースの拡散によってA自治政府による誤射事件が起こり、民間人被害が発生。
これを先制攻撃とみなしたB国が応戦する中でC国は戦術核の使用を決断し、C国の同盟国D国も核兵器使用の問題に直面。C国の標的はあくまで軍事施設だが周辺被害が不可避に。
この混乱に乗じ、B国の同盟国で核保有国のE国はかつて統治していた国への武力侵攻を開始。一つの地域で始まった紛争が全面的な核戦争へと拡大していく−。
発表を聞いている男子生徒
​結果、経済の崩壊や飢饉の発生など壊滅的で再起不能な状態へと追い込まれ、この規模の核戦争が起きると数年から数十年の間で数億から数十億の命が失われるとの想定も紹介しました。
核戦争は一人の判断ミスや突然の暴走によって起きるのではなく、それぞれがその時点で最も合理的だと思う判断を重ね、気づいたときには後戻りできない状況となっている―。
受講者たちはそんな現実を明らかにしました。そして、「核抑止は互いの恐怖と不信の上に成り立っており、一度でもどこかが使えば簡単に破綻する」と警鐘を鳴らしました。
ワースト・シナリオ全文はこちらのリンクから御確認ください。
原爆ドーム上空写真

今日明日にでも起こりうる緊急的な問題

最後に示した解決策では、国際レベルでは国連などの中立の立場の者が適宜介入する、国家レベルでは複数の省庁での議論を経て武力行使を判断する、個人レベルでは情報を読み解くリテラシーを身につける、など各階層でできることを具体的に挙げました。
発表会には、受講者と同世代で平和活動に取り組む学生も参加。「SNSが普及する情報社会で生きる私たちの生活が一瞬で崩壊していく現実に言葉を失った。今日明日にでも起こりうる緊急的な問題だ」といったコメントが寄せられました。
同世代の平和活動に取り組む学生の発表
プログラムに協力した専門家たちも発表に立ち会いました。
「アクターとして個人や国家、国際機関が出てきたが、ソーシャルメディアの影響力を考えると企業も考えなくては」といった指摘や「80年間使われてこなかったからと言って、81年目90年目100年目に使われない保証はない。これで終わりではなく提案をブラッシュアップして広島から世界に向けて発信して」といった激励がありました。
専門家の講評
最後に主催者を代表し、横田美香知事が「これを受け止めた私たちが、各方面で更に考えを深めていかなければいけない」とコメントしました。
登壇者集合写真

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