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マスクを付けた女性

【広島県】新型コロナ「5類」移行で、何がどう変わる?

ひろしまで暮らすひろしまを学ぶ |

2023年 (令和5年) 5月8日に新型コロナ感染症は5類に移行するって聞いたけど、何がどう変わるの?マスク着用は必要?など、気になりますよね。

今後の新型コロナ対策をどうすればいいのか、考えるきっかけになる情報をまとめました。
※2023年 (令和5年) 3月末時点の情報です。今後、変わる可能性もあります。

マスク着用は「個人の判断」になります

マスクを外した画像

3月13日以降、マスクの着用は屋内・屋外に関わらず「原則、個人の判断」になりました。実際には、まだマスクを着用されている方も多いと思いますが、お互いの判断を尊重してマスクの着脱を強制しないことが大事です。

学校でのマスク着用は?

4月から学校でもマスク着用は「個人の判断」となっています。生徒のすこやかな発育・発達を妨げないようにする配慮は必要ですが、まだ外したくない人もいるはず。学校においても、お互いにマスクの着脱を強制しないことが大事です。

「マスク着用が推奨」される場面

基本的には「個人の判断」ですが、重症化リスクが高い人への感染防止のために

  • 医療機関の受診や高齢者施設を訪問するとき
  • 混雑時の電車やバス

では、マスク着用が効果的であり、マスク着用が推奨されています。

2023年4月17日 追記

国は4月14日に、5類移行後の療養期間の考え方等を公表し、療養判断の基準を示しました。
発症翌日から10日間は、マスクを着用することや高齢者等ハイリスク者との接触を控えることを推奨しています。

医療提供体制はどう変わる?

抗原定性検査

国は医療体制や公費支援を見直して、5月8日から感染症法上の位置付けを現在の結核等が分類されている2類相当から、季節性インフルエンザ等が分類されている5類に変更。これに伴って、より幅広い医療機関が診察を行う通常の対応に移行する方針を示しました。

それでは、私たちが「検査を受けたいとき」や「発熱したとき」には、具体的に何がどう変わるのでしょうか。

無料PCRセンターは「終了」します

広島県内各地のPCRセンターや登録薬局等で実施していた無料検査は、2023年 (令和5年) 5月7日で終了します。5月8日以降に、無症状だけど検査を受けたい場合は、薬局等で販売している「抗原検査キット」を購入して、セルフチェックをお願いします。

発熱したら、どうすればいい?

まずは、無理に外出 (出勤・登校) せずに「自宅で療養」してください。重症化リスクの高い方や体調が悪化した場合など、必要に応じて「かかりつけ医等に連絡して受診」してください。

かかりつけ医がない、または受診先が見つからない場合は、当面の間、引き続き運営される受診案内・相談ダイヤルに電話相談してください。5類移行後も幅広い医療機関で診察していただけるように、関係団体と協力して取り組んでいます。

「自宅待機期間」は、無くなります

5類移行後は、感染症法に基づいた外出自粛要請は無くなります。ただし、感染時に外出すると周りに感染を拡げてしまうリスクがありますので、医療機関を受診する場合など、感染している時に外出する場合は、人混みを避けてマスク着用をお願いします。

2023年4月17日 追記

国は4月14日に、5類移行後の療養期間の考え方等を公表し、療養判断の基準を示しました。
発症翌日から5日を経過し、かつ、熱が下がるなど症状軽快から24時間経過するまでの間は外出を控えることを推奨しています。

ホテルなど「療養施設」も、無くなります

5類移行後はホテルの借り上げ等で確保していた療養施設も無くなるため、自宅療養が基本となります。そのため、備蓄用の食料や解熱剤をあらかじめ購入しておくと安心です。

2023年4月27日 追記

幅広い医療機関での入院受入れが始まります

これまで、入院は特定の病院に限られていましたが、今後は幅広い医療機関に移行します。普段通院している病院や、かかりつけ医と連携している病院、高齢者施設等と連携している病院といった、他の疾患で入院が必要となった場合と同じ対応になります。

また、入院のための移動には公共交通機関やタクシー、介護タクシーも利用可能です。 (周囲の方に感染を広げないようマスク等感染対策をお願いします。)

医療費はどれぐらいかかるの?

医療費の請求書

診察は、自己負担「あり」

外来で診察を受けて、実際に「コロナ陽性」となった場合、自己負担が生じます。目安としては、他の5類感染症 (季節性インフルエンザなど) と、同程度の医療費です。

治療薬は、自己負担「なし」

ただし、新型コロナの「治療薬」についてはこれまでと同様に当面の間「全額が公費負担」となりますので、自己負担はありません。

入院は、「高額療養費制度」の対象

万が一、入院することになった場合には、入院医療費についても自己負担が生じますが、高額療養費制度の対象です。さらに、高額療養費の自己負担額から2万円が減額されます。

ワクチン追加接種は?

ワクチン接種の画像

2023年度 (令和5年度) は、65歳以上の方や基礎疾患のある方、医療・介護従事者の方は5月8日から追加接種を受けられる予定です。その他の対象者については、県ホームページで詳細を記載していますので、こちらをご覧ください。

新型コロナ「5類」移行後も、高齢者支援は継続します!

2023年 (令和5年) 5月8日になっても、新型コロナウイルスの感染力や病原性が変化するわけではありません。重症化リスクの高い高齢者が暮らす施設には、従事者の定期検査や陽性者が出た場合の支援など、現行の取り組みを継続します。

一方で、これまでのように新型コロナウイルスを社会全体で強く隔離することはなくなります。お互いに思いやりを持ち、特に重症化リスクの高い方を守るための行動を引き続きお願いします。