「瀬戸内さかな」とは?広島で食べる魚がおいしい理由を明かします!
ひろしま自慢 |
瀬戸内の海で獲れる魚がおいしいって、知っていますか?いえ、初耳です!という方へ、広島の魚がおいしい理由やその特徴を余すことなくお伝えします。
瀬戸内でおいしい魚が育つ理由
瀬戸内海で獲れた魚は、身が引き締まってとってもおいしい。そこには理由があるんです。
その1:強い潮の流れ
瀬戸内海は大小さまざまな島を有する複雑な地形。そのうえ、潮汐の干満差が大きいため、ダイナミックな潮の流れを生んでいます。
その2:魚のゆりかご
浅場が多いというのも、瀬戸内海の特徴です。魚にとって産卵しやすい環境が整っているため、多種多様な魚が育つ、いわば「ゆりかご」のような海。
その3:豊かな栄養
山あり!川あり!の瀬戸内は、山からの栄養を川が運んでくれるため、魚の餌となるプランクトンが豊富。栄養モリモリの海が魚を育てています。
【瀬戸内編】地元民が選ぶ人気の魚ベスト5!
春夏秋冬、1年をとおして旬の魚を味わうことができる広島県ですが、「たくさんありすぎてオススメ教えてほしい!」というリクエストにお応えして、人気の魚ベスト5をまとめました。
第1位:アナゴ
- ツウな情報
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- 瀬戸内海でも特に潮が速い「廿日市市大野瀬戸周辺」ものが美味
- 男性の親指くらいの太さで小ぶりなものが上等だとか
- 広島の地元料理店では稀に刺身で食べることができる (絶品!)
- 旬の時期
- 12月頃
おすすめ料理
あなごの刺身
刺身は薄造りにして、ポン酢で食べます。ふぐのような食感と、あっさりとした味わいが特徴。
第2位:オニオコゼ
- ツウな情報
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- 背中のトゲに毒を持つも、身の味わいは抜群というから驚き
- 成長が遅く、漁獲サイズになるまでに3年以上かかる希少種
- 広島市中央卸売市場はオニオコゼの取扱量日本一
- 旬の時期
- 4~5月頃
おすすめ料理
オコゼのお味噌汁
味噌汁に丸ごと使えば、ぷにゅぷにゅした皮からもじわっと良い出汁が味わえます。
第3位:マダイ
- ツウな情報
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- マダイが赤いのは、稚魚の時からエビを食べて育つから
- 特に瀬戸内のマダイは、タコやアナゴも好んで食べます
- 皮を残した刺身を「松皮造り」というらしい
- 旬の時期
- 3~4月頃
おすすめ料理
鯛めし
祝いの席には、塩焼き、鯛めしのほか鯛そうめんも定番。潮汁やアラ炊きも忘れずに。
第4位:クロダイ
- ツウな情報
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- 西日本では「チヌ」と呼ばれている
- 「チヌ」の由来は、悪い血を抜く (血抜→ちぬ) からという説も
- 広島では産後に塩焼きで食べるのが定番です
- 旬の時期
- 9~10月頃
おすすめ料理
黒鯛のタプナード焼き
オリーブオイルやクリームソースとの相性抜群。イタリアンやフレンチにもおすすめです。
第5位:スズキ
- ツウな情報
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- 成長と共に、セイゴ、ハネ、スズキ (60㎝以上) と呼び名が変わる出世魚
- 広島のスズキは、梅雨に小イワシを食べて大きくなるらしい
- 代表的な食べ方は、氷水でキュッと締める「あらい」
- 旬の時期
- 7~8月頃
おすすめ料理
スズキのブリカッセ
ブリカッセは、白い煮込み料理。クリーム系ソースとも合うのでポアレなどフランス料理にも。
魚の種類をまだまだ知りたい方は、瀬戸内の魚を紹介している「瀬戸内さかな 」をぜひご覧ください。
プロに直撃!広島の魚は、おいしいですか?
瀬戸内の海と魚を知り尽くした地元料理店のオーナーさんに、ここでしか聞けない「瀬戸内さかな」の旨い話をお聞きしました。一年中、旬の魚を食べられる広島ですが、そのなかでも特にオススメの時期があるそうです!
瀬戸内の恵みの幸を、広島でぜひ
広島で食を堪能するなら、牡蠣だけではなく、瀬戸内のさかなもぜひご賞味ください。もし、日本酒好きの方がいらっしゃいましたら、地酒と魚セットが間違いなしです。