VR技術で再現。土砂災害を疑似体験して、避難に備えよう!
ひろしまで暮らす |
ある雨の日の、土砂災害の前触れから避難をするまでを動画の主人公になったつもりで視聴できる360°視点の動画が制作されているのをご存知ですか?
その名も、「ひろしま土砂災害体験VR」。
この動画は、土砂災害がどのようなものかというイメージを持っていただくために広島県が広島大学とともに制作したものです。VR (バーチャルリアリティ) 技術によって土砂災害が起きるまでの様子が再現されており、発災シーンなど災害の恐ろしさがリアルに表現されている動画になっていて、YouTube で視聴することができます。
※ 視聴にあたって:土石流・がけ崩れを再現した場面や災害の一例として被災後の写真が出てきます。視聴することで精神的なストレスが感じられる場合がありますので、ご自身の判断でご視聴ください。
動画は「谷出口の家」、「下流河川近くの家」、「がけ下の家」、そして「がけから少し離れた家」の4つのシナリオが想定されており、土石流やがけ崩れの現象を視聴することができます。360度、自由な視点でご覧いただける機能も付いています。ご自宅により近いシチュエーションを選んでぜひご視聴してみてください。
ちなみにこちらは「ひろしま県民テレビ」でVR動画を見るためにゴーグルをつけている中島尚樹さん。
今後、映像を更なる臨場感と共に視聴することができるVRゴーグルが県内の各市町に貸し出され、防災教室等で活用されたり、また県が実施する学校の出前講座等での活用も予定されています!
事前の備えが大切な命を守る
動画では、何気ない雨の日の自宅の様子が映し出されており、誰でもこのような災害に遭う可能性があることを示しています。いつ発生するか分からない恐ろしい災害の被害に遭わないために、そして大切な家族を守るために、私たちは日頃から準備をしておくことがとても大切です。
予め準備できることとして、自分や家族の命を守るための「自らの防災行動計画」である「ひろしまマイ・タイムライン」の作成があります。
避難情報が出た際、どこにどのように避難すればいいのかを確認するのでは遅いのです。 自らや家族のとるべき行動について、「いつ」「誰が」「何をするのか」「避難開始のタイミングをどうするか」など、ハザードマップや避難情報、防災気象情報を確認しながら時系列に整理しておきましょう。WEBでも公開されていて、必要な情報を入力するだけで、簡単にスマートフォンで誰でも手軽に作成することが出来ます。一緒に暮らすご家族と日頃から災害時の避難について話をしておくことが、いざというときの行動につながります!
この「ひろしまマイ・タイムライン」作成以外にも、災害から命を守るための事前の備えについて以前の記事でご紹介していますので、よろしければご覧ください!
「百聞は一見にしかず」。土砂災害の前触れはどのようなものなのか、どのタイミングで避難すればいいのか、そして土砂災害が一体どれほど恐ろしいものなのか、臨場感と共に視聴することが出来ます。災害に遭わないためにも、避難の流れをイメージしながら、こちらの動画をぜひご視聴ください。そしていざ災害が発生し、避難情報が発令されたときは、迷わず行動し命を守ってください。