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ネウボラでお母さんと赤ちゃんに寄り添う保育士さん

保育士さん常駐で安心!子育ての悩みを相談できる「ネウボラ」とは!?

ひろしまで暮らす |

子育てには不安がつきもの。ただコロナ禍で不安や悩みを誰にも相談できずに、抱え込んで孤立してしまう子育て家庭が最近増えてきていると言われています。そして県としても少しでも全ての子育て家庭が安心して子育てができる環境づくりを進めています。

では「子育ての相談ができる場所」と言われると、どのような場所を思いつきますでしょうか?例えば保育所・幼稚園、そして地域の「子育て支援センター」、病気やケガなどの相談ができる「小児科」などを思い浮かぶ方も多くいらっしゃるかと思います。それでは、「ネウボラ」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

「ネウボラ」って何??

フィンランド語でアドバイス (neuvo) をする場 (la) という意味で、妊娠、出産から就学前までの様々な不安や疑問を同じ場所で相談することができます。

ひろしま版ネウボラ イメージ

ひろしま版ネウボラ ひろしまばんネウボラ

フィンランド語で「アドバイスの場」を意味する「ネウボラ」。広島県が進める妊娠・出産から子育て期まで切れ目のないサポート体制のこと。

保健師や保育士が常駐していることで、産前産後サポートや乳幼児健診などの「保健に関するサービス」から、お子さんの一時預かりや就労支援などの「子育て支援サービス」の機能を兼ね備えており、ワンストップによる切れ目のないサポート体制を皆さまがお住まいの身近な地域に創っていくことを目指しています。

保育士さんとお子さん

利用される方が安心して何でも相談できるよう、基本的には同じ担当者が丁寧にお話を聞いてくれる、最近日本でも注目されている子育て支援の仕組みとなっています。この子育て支援の仕組みを広島県では13の市町 (※) が導入しており、各市町の実情に合わせて少しずつ広がってきています。

※ 北広島町、三次市、福山市、尾道市、竹原市、府中町、海田町、庄原市、神石高原町、府中市、世羅町、熊野町、呉市。(令和3年4月時点)

どのようなときに利用すればいいの?

お母さんに寄り添う保育士さん

「ちょっと入りづらいなぁ。」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただぜひ構えずに、子供と二人で時間を過ごす場所として、また病院に聞きに行くほどでもないけれども誰かに相談したいことがあるときなど皆様お一人おひとりの希望する形でぜひ利用してみてください。

お母さん同士でお話しされている様子

イベントなどに参加すればママ友と交流することもできますし、一方で必要以上に他の利用者さんと深いコミュニケーションが求められる場でもありません。特に相談ごとがなくても気軽に立ち寄って子供と一緒に時間が過ごせる場所になっています。

一緒に遊べて相談もできる

例えば熊野町のネウボラ拠点「くまの・こども夢プラザ 」では、保育士や保健師の資格をもったスタッフが常駐しており、専門的なことまで気軽に相談ができる体制が整っています。

実際利用されていた方は、「最初来るときはドキドキしていたけれども、保育士さんが優しく声をかけてくれたり、ちょっとしたことでも聞いてくださるので安心」と話してくださり、家の近くに一緒に成長を見守ってくれる保育士さんがいてくれるという安心感が心の支えの一つになっているとのことでした。また子育て支援センターが併設してあることから、「子供を遊ばせながら安心して子育てに関する相談をすることができる」という声もありました。

輪になっている様子

そしてイベントも開催されており、伺ったときは音楽のリズムに合わせて体を動かすリトミックが開催されていましたよ!体を動かしたり、歌を歌ったり。とても賑やかで参加していた子供たちの笑い声が響く穏やかな時間でした!

リトミックの様子

他にもお誕生日会やベビーマッサージ、年齢別の親子で参加型のイベントなどたくさん企画されていました!

なかなか自宅では揃えられない豊富なおもちゃや絵本が用意されていたり、屋外には砂遊びコーナーや芝生コーナーもありお子さんにとっても行きたい場所になっているんだとか。

外で遊ぶ子供たちの様子

ここでしっかり遊ぶことで夜ぐっすりお子さんが寝てくれるということもあり、助かっている、というお母さんも。

今の時期、来所時の検温や窓を開けての換気、そしてイベントも人数制限を設けて開催されるなど新型コロナウイルスの感染対策も行われていました。

一人で抱え込まずお気軽にご相談を

「ひろしま版ネウボラ」以外にも、それぞれの市町が実情に合わせて、少しでも子育て家庭を応援し悩みや不安を解決するための仕組みや制度を設けて取り組んでいます。皆さんがお住まいの地域でも出産や子育てについて気軽に相談できる場所があります。

イベントの様子

子育てに、悩みや不安はつきものです。今はご近所付き合いも減ってきており、どこに相談していいか分からない方も多いはず。ご両親が遠方に住まれていたり、またコロナ禍で頼ることができなくなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。だからこそ、気軽に頼れる存在をみつけて、一人で抱え込まないようにしてください。子育て家庭に寄り添い支えてくれる皆さまの町の「おせっかいを焼く場所」、積極的に頼ってみてはいかがでしょうか。

ネウボラの説明や、今回ご紹介した「くまの・こども夢プラザ」の様子は「ひろしま県民テレビ」でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。