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本田圭佑選手とSAH代表 神田康範氏

本田圭佑選手の元マネージャーが代表に!スポーツによる地域づくりを牽引!

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皆さんスポーツといえば何を思い浮かべますか?スポーツは多くの人に元気を与え、年齢や性別などの垣根を超えて、皆で一緒に楽しむことができる力をもっていますよね!広島県内の市町では、スポーツが核となってそれぞれの地域が持つ魅力を再発見していこうという動きがあるんです!

「スポーツで、まちづくり」とは?

スポーツの力で県民の皆さんを笑顔に、そして生き生きと元気になってもらうことを目指して、2020年4月に広島県は「SAH (スポーツアクティベーションひろしま)」という組織を立ち上げました。

SAH ロゴマーク

スポーツアクティベーションひろしま(SAH)

スポーツの力で地域を元気に、生き生きと笑顔になってもらうために広島県が設置した組織。

世羅町の駅伝や北広島町のソフトテニスなど、広島県には地域に根差したスポーツがありますよね。こういったスポーツは地域の活性化につながる大切な資源なので、SAHの取組の一つとして「わがまち♡スポーツの推進」と題し、県内23の市町がそれぞれ目指す姿を実現していくためのお手伝いをしています。そのためにスポーツマネジメント、まちづくりのコンサルタントや広報の専門家など幅広い分野の方々をアドバイザーとして迎え、様々なプロジェクトの推進を行っています。

またSAHの公式HP ではトップチームのみならず、ジュニアや学生、チームスタッフへインタビューを行い、それぞれの持つ「想い」に焦点を当てた記事を高頻度で掲載するなど、積極的に情報発信を行っています。

本田圭佑選手の元マネージャー!?スポーツマネジメントのプロが広島に!

SAHの代表を務めるのが、神田康範氏。実はこの方・・・すごいんです!神田代表は海外の大手スポーツマネジメント会社を経て「Honda Estilo」で本田圭佑選手のマネジメントを担当。2015年からオーストリアサッカー2部リーグ「SVホルン」CEOに就任。そして2018~2019年まで、プロバスケットボールチームである「ライジングゼファーフクオカ」の代表取締役を務め、現在は、熊本県のプロ野球チームである「火の国サラマンダーズ」の代表も務められています。このように世界を舞台にスポーツマネジメントの分野でご活躍の神田代表が、どうして広島県にいらっしゃったのでしょうか?

火の国サラマンダーズ代表の神田康範氏

きっかけは、「広島県のスポーツを活用した地域活性化に注力していきたい」という強い想いを持っていた広島県の担当者が、2019年9月に神田代表にオファーしたことでした。

「広島県にはカープやサンフレッチェはもちろんのこと、フィールドホッケーのコカ・コーラレッドスパークスや世羅町の駅伝、北広島町のソフトテニスなど、本当にたくさんのスポーツ資源があり、スポーツが根付いている県だと思いました。」と神田代表。広島県にずっと住んでいるとなかなかその魅力に気付きにくいのかなと感じつつも、純粋に「もったいない」と感じたそうです。 そのような状況から、広島県のスポーツをとりまく環境を客観的に見ることができる自分に微力ながら出来ることがあればと思い、挑戦することにしたとのことです。

スポーツで地域の強みを最大化する取組とは?

府中市の「TECHY SPORTS」

ゼロハンカーレースの模様

例えば家具などの「ものづくり」で有名な府中市ですが、そのものづくりのテクノロジーとスポーツを掛け合わせた「TECHY SPORTS (テッキースポーツ)」という概念をSAHで生み出しました。その中心となる取組の一つが「ゼロハンカー」です。皆さん、聞いたことありますか?

ゼロハンカー 大会の様子

ゼロハンカーとは、車のフレームに50ccのエンジンを積んだ手作りの車です。府中市では、ゼロハンカーの全国大会を実は10年以上開催してきており、全国から集まる参加者たちの熱いドラマが繰り広げられています。やはり手作りの車ということもあり、レースの途中でエンジントラブルを起こして止まってしまうチームもあり、涙あり笑顔ありの大会となっています。

ちなみに先月府中市で開催された第12回全国大会に参加した選手の様子についてはこちらでご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください!

廿日市市と三次市の女子硬式野球

佐伯高校 女子硬式野球 試合の様子

廿日市市と三次市では、女子の硬式野球を盛り上げていくための取組を行っています。

廿日市市には全国でも珍しい公立の女子硬式野球部 (県立佐伯高等学校) があり、部員は少ないながらもその地域で欠かすことができない存在となっています。

佐伯高校 女子硬式野球部 集合写真

また、三次市はカープの公式戦が開かれる、「三次きんさいスタジアム」があり、周辺にはワイナリーや美術館などの施設も充実しており、選手だけでなく応援のために三次を訪れる人たちにとっても、とても恵まれている環境です。

廿日市市と三次市は昨年、全日本女子野球連盟が認定する「女子野球認定タウン」に選ばれており、「好きじゃけん 女子野球 広島県」のキーワードの下、SAH、連盟、廿日市市、三次市と連携しながら取組を加速させていく予定です。

これからの展望は?

広島県内の23市町が、それぞれの地域にあったスポーツを活用したまちづくりがどんどん拡大していく予定です。SAHとしては、それぞれの市町が進める取り組みに伴走していくことで多彩な活性化の形を生み出していくお手伝いをしていきます。スポーツは多くの人に元気を与え、年齢や性別などの垣根を超えて、皆で一緒に楽しめる「公共財」です。SAHは「スポーツの力で広島県を活性化することができる」と本気で思っています。

皆さんがお住まいの地域ではどのようなスポーツが盛んですか?あなたの町の「わがまち♡スポーツ」、ぜひ注目してみてください!