健康診断などを受けた時によく聞くAST(GOT)やALT(GPT)は、肝炎を発症しているかどうか調べる検査で、肝炎ウイルスに感染しているかどうかは分かりません。
肝炎ウイルス検査は、HBs抗原やHCV抗体などの検査項目になり、オプションとして追加して受けることが多い項目になります。
肝炎とは
まずは、知ることが大切です。ウイルス性肝炎の症状や感染経路、予防等について啓発を行っています。
相談窓口もあります。お気軽にご相談ください。
肝炎ウイルス検査
肝臓は沈黙の臓器です。B型・C型肝炎は、放っておくと気づかないうちに肝硬変・肝がんになる可能性があります。
そうなる前に、一生に一回は肝炎ウイルス検査を受けましょう。
陽性と判定された方は、必ず肝臓の専門医を受診し、適切に検査・治療を受けてください。
次の検査で陽性と判定された方は、精密検査費用の助成を受けることができる場合があります。
治療費の助成
広島県肝炎治療特別促進事業
認定協議会で認定され、B型・C型肝炎の抗ウイルス治療を受ける方に受給者証を交付し、治療費の助成を行っています。
広島県肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業
認定協議会で認定され、B型・C型肝炎ウイルスに起因する肝がん・重度肝硬変(非代償性肝硬変)と診断された方に参加者証を交付し、一部の入院医療費と外来医療費の助成を行っています。
重症化予防・フォローアップ
継続的に適切な治療・検査を受けることを支援する「フォローアップシステム」があります。
このシステムに登録することで、肝炎治療前後の定期検査費用の助成を受けることができる場合があります。
ひろしま肝疾患コーディネーター
肝疾患に関する啓発や相談等を行う“ひろしま肝疾患コーディネーター(肝疾患Co)”を養成しています。
広島県は、その養成者数が全国トップクラスです。肝疾患に関する支援を行っている方は、ぜひ肝疾患Coになって活動してみませんか。
また、肝疾患Coは全県的に配置されていますので、ぜひ相談などしてみてください。
肝疾患Coの方向けにフェイスブックページも運営しています。
その他
B型肝炎はワクチンにより感染を予防することができます。
平成28(2016)年10月から0歳児への「定期の予防接種」が開始されました。
成人の方でも希望すれば、「任意の予防接種」として受けることができます。
血液製剤の使用によりC型肝炎ウイルスに感染した方には給付金等の支給があります。
注射器の連続使用によりB型肝炎ウイルスに感染した方には給付金等の支給があります。
広島県では、肝炎対策基本法に基づき、肝炎対策に関する地域の特性に応じた施策として「広島県肝炎対策計画」を策定しています。
また、専門医・患者団体・医療保険者・検診機関・経済団体等と行政職員が参加する肝炎対策協議会を開催しています。
医療機関一覧
これら5つのリストの情報を集約しました。最新の情報はそれぞれのリストで確認してください。
医療機関向け情報
肝疾患対策に利用可能な資材のリンク先になります。
治療費の助成に関する申請等のリンク先です。
「医療機関の方へ」の項をご覧ください。
肝炎ウイルス検査、重症化予防・フォローアップについては、広島県と委託契約を締結する必要があります。
詳細につきましては、薬務課肝炎対策グループまでお問い合わせください。