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(8) 八国見山県自然環境保全地域

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月1日

八国見山(やくにみやま)県自然環境保全地域

指定:昭和50年3月14日
所在:庄原市口和町宮内
面積:80.59ヘクタール

 この地域は、口和町の北部に位置し、標高845メートルに達する円錐形の孤立峰である八国見山の特異な地形、地質を中心としてすぐれた自然環境を形成しています。
 八国見山は、周囲の山々よりもずばぬけて高くはありませんが、円錐形の見事な山形と山腹の傾斜40度~50度の急傾斜によって、一層険しさを感じさせます。この山は本県における名山の一つであり、孤高を誇る山容及びその特異な地質構造から学術的に貴重な存在となっています。
 この地域は、おおむね、アラカシ、シラカシなどの常緑広葉樹及びアカマツ、スギ、ヒノキなどの常緑針葉樹林からなる天然性二次林で覆われています。また、南麓には県下第1位といわれるカツラの巨樹も生育しています。
 この地域は、植生が豊かなことから、一般に動物の生息域としては好適の環境であり、動物相も多彩かつ豊富なものとなっています。
 哺乳類としては、ノウサギ、アナグマ、イタチなどが見られ、鳥類ではヤマドリ、ウグイスなど、両生類のヤマアカガエル、は虫類のヤマカガシ、カナヘビなどが確認されており、昆虫類も多数生息しています。
 八国見山は優れた眺望をもっていますが、県北の山間に位置し、地形が急峻であるため、開発からも免れて、自然の姿そのままに残されています。

見事な円錐形の八国見山
見事な円錐形の八国見山の写真

天然性二次林の豊かな植生
天然性二次林の豊かな植生の写真

位置図
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)

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