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(18) 黒川の明神山県自然環境保全地域

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月1日

黒川の明神山(くろかわのみょうじんやま)県自然環境保全地域

指定:昭和53年12月1日
所在:世羅郡世羅町大字黒川
面積:19.89ヘクタール

 この地域は、花崗岩に玄武岩漿が貫入噴出して形成された円錐形の玄武岩丘で、山頂部のアベマキを主体とする広葉樹林、周囲の豊富な動物相などが一体となって、良好な自然環境を形成しています。
 黒川の明神山(海抜535メートル)は、比高約120メートルの円錐形の玄武岩丘で見事な山容を呈しています。
 この明神山は、北方約4キロメートルの地点にある津田の明神山(海抜593メートル)や、約7キロメートルの地点にある上田の明神山(海抜548メートル)と同様の成因過程をたどり、この三山は共に円錐形で、しかも南北に一直線上に並んでいることから、地形、地質学上貴重な存在となっています。
 この地域は、県中央部一帯に生息する鳥獣類の生息地となっており、ウサギ、ウグイス、ヒヨドリなどが見られます。また、昆虫類では、ヒカゲチョウ、キチョウなどのほか、付近に池沼が多くあることからアキアカネ、ノシメトンボなどが数多く生息しており、蜻蛉目の生息環境として最適の地です。
 黒川の明神山は、吉備高原面に際立った秀麗な孤峰としてそびえており、古代人は山全体を神としてあがめたものと思われます。この地域及び周辺は、明神山をはじめ古戦場など史跡に富み、社会教育的にも良好な環境を形成しています。

津田の明神山から望む黒川の明神山
津田の明神山から望む黒川の明神山の写真

南西側から望む黒川の明神山
南西側から望む黒川の明神山の写真

位置図
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)

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