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令和2年度第2回「『親の力』をまなびあう学習プログラム」ファシリテーターステップアップ研修報告

研修内容(受講者68名)

日時

令和3年1月19日(火曜日)10時00分~12時00分 
※「オンライン研修(遠隔研修)」で実施しました。

開会行事(10時00分~10時10分)

 開会行事写真1 開会行事写真2

 開講30分前からログインを開始し,研修参加の事前準備(名前表示の変更等)を表示する等,研修にスムーズに参加できるようにしました。
 開会にあたり,「子育て支援が届きにくい家庭とどうつながるかを中心に今後の活動を考える」がねらいである事を説明し,今回の研修で大切にしたい視点として,「オンラインでの学びや交流を体験を通じて学ぶ」,「『失敗から学びましょう。ピンチをヒントに』の発想で歩みを進める」,「学びの成果を活かしましょう」の3つを提案しました。
 前回の研修の振り返りとして,コロナ禍において「親プロ」講座を実施しづらい現状や,「親プロ」の知名度が低い問題,対面型「親プロ」を実施する際の工夫,オンライン開催のメリットとデメリット,R1新規開発教材への感想と今後の「親プロ」の課題に関する意見を紹介しました。

実践発表(10時10分~10時55分)

≪事例1 オンラインと対面の併用(ハイブリッド型)による「親プロ」講座の実施等について≫

 発表者:東広島市「親プロ」ファシリテーター 東間 真緒

事例1写真 事例1写真2

 東広島市生涯学習フェスティバルで,オンラインと対面の両方の参加者が一緒に交流するハイブリッド型の「親プロ」を実施し,その際に子供家庭課と連携して保健師さんをゲストに呼んだり,東広島市の「母子モ」という子育てアプリを通してWeb上でも募集したりするなどの,意欲的な試みを行いました。また,実際に画面越しに会場参加の親子とオンライン参加の親子が楽しく交流している様子を,動画を使って紹介しました。

≪事例2 コロナ禍での「親プロ」講座の工夫について≫

 発表者:福山市市民局まちづくり推進部人権・生涯学習課

事例2写真 事例2写真2

 福山市で「親プロ」を継続して実施するための,新型コロナ対策に係る対応方法のさまざまな工夫について紹介しました。その中で,特別支援教育(聴覚障害)のノウハウを使って「見える化」を心掛けた事,コロナ禍で市独自の研修会は開けなかった代わりにファシリテーター通信を発行してスキルアップに心がけた事なども説明しました。

≪事例3 「親プロ」ファシリテーターの会の活動について≫

 発表者:神石高原町まちづくり推進課

事例3写真1 事例3

 神石高原町では昨年,NPO法人「『親プロ』ファシリテーターの会」を立ち上げました。ファシリテーターを育成して「親プロ」を推進していくためのNPOです。会のできた経緯と活動内容,子供の健全育成のために「親プロ」を推進していきたいという今後の目標について説明しました。また,教材のローカライズ(地域性の付与)の提案もありました。

情報提供(10時55分~11時10分)

≪子育て親子の居場所づくり~地域の子育て支援の様子から~≫

 発表者:公益財団法人ひろしまこども夢財団

夢財団写真1 夢財団写真2

 公益財団法人ひろしまこども夢財団の概要と,子育て親子の居場所づくり~地域の子育て支援の様子から~をテーマとして,各地域で取り組まれている身近な「子育て支援センター」の「地域子育て支援拠点」としての役割りについての説明を行いました。また、コロナ禍における「オンラインを活用した子育て支援の様子」について紹介しました。

意見交流(11時10分~11時30分) 

グループに分かれて,「家庭教育支援が届きにくい家庭とどうつながるか」をテーマに,意見や情報を交換しました。

≪主な意見≫ 皆さんから出された意見(一覧)はこちらから (PDFファイル)(240KB)
〇保健師・民生委員他,各関係部署との連携が大事。行政とファシリテーターが密に連携を取りながら,子育て支援センター等に出向いて関わりを広げていくのが良いと思う。
〇行政が製作する広報番組やホームページ,アプリ等を通じて積極的に情報提供していくことも必要。
〇対面が苦手な人やコロナ対策に不安のある人もオンラインなら参加しやすいのではないか。
〇家庭支援が届きにくい家庭はインターネットでも繋がったり,見つけたりすることは難しいと思う。本当に支援を届けたい人へは一番届けにくい。
〇支援の必要性を本人が気づいていない場合もある。繋がりを求めていない人達との繋がりづくりは解決法がなかなかみつからない。
〇「親プロ」やイクちゃんネット等の子育て支援情報の認知度がまだ低く,若い子育て世代への届きにくさが解消されていない。

講評(11時30分~11時55分)

 広島県立生涯学習センター 生涯学習推進マネージャー 山川 肖美

講評写真1 講評写真2 講評写真3

 各事例について,要点のまとめと評価を行いました。
 東広島市の事例のチャレンジ性,講座前後の余白時間の価値,生涯学習フェスティバルの中での実施自体がPrを兼ねる事,スマホアプリを使う事が「親プロ」に出た人の記録を残すポートフォリオになる可能性がある事などを指摘しました。
 福山市の事例では,コロナ禍において「親プロ」を続け,拡げるための工夫を評価し,「事前資料」「付箋」「ファシリテーション通信」といった「見える化」の工夫が大事な視点であると指摘しました。
 神石高原町の事例からは,ファシリテーターとしてのスキルアップについて,熟練者,エキスパートを目指すのが大事である事,NPO法人化は,「親プロ」を含んだプラットホームになる事を指摘しました。また,コロナ禍でもあきらめずに,地域に誇りを持ってもらう事を目標とした神石高原町NPOの活動についても評価しました。

閉会行事(11時55分~12時00分)

閉会写真

 振り返りとして,チャットに本日の研修の感想を書き込んでもらい,最後に,みなさんで手を振って終了しました。閉会後もしばらく,Web上の会議室に残った方達との間で情報交換などの交流が続きました。

 受講者からの評価

振り返りアンケート (PDFファイル)(501KB)

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