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令和7年度生涯学習振興・社会教育行政関係職員等研修【学習プログラム研修】報告

研修内容(受講者36名)

【第1回】令和7年5月29日(金曜日)13時30分~16時30分<オンライン>

実践交流「各施設等の取組」
事例発表「学習プログラム作成の実際」
講義・演習「学習プログラム作成の基本」

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 今年度は、実践交流、事例発表、講義・演習の3本立てで実施しました。
 実践交流「各施設等の取組」は、4~5人のグループに分かれて行いました。簡単に自己紹介をした後、自分が関わっている、もしくは知っている「学習プログラム」について紹介し、それに基づいて意見を交流しました。意見交流では、気になった点を質問したり、「ここが面白い」「こんな工夫が考えられる」といった意見を伝えたりしました。
 事例発表「学習プログラム作成の実際」では、広島市八幡東公民館で公民館専門員として勤務している兵藤誠様に、昨年度学習プログラム研修を受講し、実際に事業化する際の難しさや試行錯誤した経験について話していただきました。発表の最後には、ここまでの課題を解決するためのヒントについて、受講者がグループに分かれて協議しました。協議の中から「アンケートを活用してニーズ把握をする」「参加しやすくなるような講座名を工夫する」等の提案があり、発表者を含め、全体で共有することができました。
 講義・演習「学習プログラム作成の基本」では、大分大学教育マネジメント機構基盤教育センター教授の岡田正彦先生に指導していただき、学習プログラムのアウトライン検討、学習プログラムデザインの具体、検討の視点、モデルプログラムのデザインについて学びました。
 学習プログラムのアウトライン検討では、地域の現状と課題、特性を考慮し、テーマや目的、学習内容や方法等のラフスケッチを行うことが提案されました。
 学習プログラムデザインの具体では、架空の防災プログラムを想定しながら、プログラムの大まかなデザインを考えていきました。想定しているプログラムが、住民のどういったニーズに係っているのか、また、それが社会的な必要性とどのように結びつくのかを考えながら進めていきました。目標を達成するためにどういった内容を取り扱い、その内容を学習するためにはどのような方法が効果的かをイメージすることが大切とのことでした。プログラムのその後の展開も想定しておくとよいということも説明していただきました。受講者が次の学習活動や成果活用へ展開できるようなコーディネートも行えるとよいとのことでした。
 最後に、それぞれが作成したモデルプログラムを交流しました。第2回の研修は学習プログラムを作成することが主な活動になるので、次回に向けたイメージができたのではないかと思います。

【第2回】令和7年6月11日(水曜日)10時00分~16時00分<集合・対面(ハイブリッド)>

演習「学習プログラムの作成」
演習「学習プログラムの交流」
演習「学習プログラムのリデザイン」

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 第2回の研修は、広島会場と福山会場をオンラインで結び、2会場同時進行で研修を行いました。また、当センター職員以外にも、広島市、大竹市、竹原市、尾道市から演習支援者として参加していただき、受講者の学びを支援していただきました。
 まず初めに、「地域情報の「見える化」」ということで、地域のデータや資源を表に書き出していきました。こういった地域の情報を把握しておくことで、学習プログラムの題材や連携先を検討するのに役立ちます。
 次に、「学習プログラム作成上の留意点」について説明しました。ここでは、客観的データに基づいた整理・分析を行うことや「個人の要望」と「社会の要請」両方のニーズのバランスが取れたプログラムを企画・立案することについて説明しました。また、「知識」「技能」「意識」の学習目標の設定について、具体例を示しながら確認しました。そして、プログラム自体の評価と学習成果の評価についても、その内容や方法について具体例を示しながら確認しました。
 これらのことや第1回の研修で学習したことを踏まえて、受講者それぞれが「個別事業計画」を作成しました。
 演習「学習プログラムの交流」では、作成した学習プログラムをもとに、付箋を使ったグループワークを行いました。それぞれが作成した個別事業計画について説明し、それを受けた他の受講者が付箋に書いた「参考になったこと」や「改善案」をもとに意見交流をしました。個人作業では気付かなかった点にもアドバイスがあり、プログラムに深まりや広がりが生まれました。
 最後に、アドバイスの内容を踏まえ、学習目標を達成するために、どういった内容にすればよいか、どういった評価方法にすればよいかということを考え、「個別事業計画」を修正していきました。

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