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タブレットでフィルタリング

知らないうちに子供がトラブルに?フィルタリングで子供を危険から守ろう!

ひろしまを学ぶひろしまで暮らす |

現代の子供たちにとって、インターネットは日常生活の一部となっていますが、そこには様々な危険が潜んでいます。

知らないうちにゲームに高額な課金をしたり、不適切なサイトへアクセスしたり。さらには、犯罪など取り返しのつかないトラブルに巻き込まれてしまうことも…。

こうしたトラブルを回避するため、フィルタリングの設定など、インターネットを安心して利用するための方法をご紹介します。

実際、どんなトラブルが起きているの?

スマホを持つ子供

大人の目が届きにくいSNSを介し、トラブルに遭う子供は後を絶ちません。警察庁によると、2024年にSNSがきっかけで犯罪に巻き込まれた18歳未満の子供は1486人。そのうち、不同意性交や誘拐などの重要犯罪に遭った児童は458人で、2023年から倍増しました。

広島県内でも、実際に犯罪が起きています。広島県警によると、児童に裸の画像を撮影・送信させた上、SNSで「他の人にも見せようか」と脅迫する児童ポルノの強要未遂が発生しています。

また、SNSで知り合った児童に現金を渡す約束をして性交を行う児童買春や、露出した姿を撮影させる不同意わいせつなども報告されています。

「孤独感」や「仲間意識」が狙われる 甘い言葉に潜む罠

子供たちが接触を図る動機は「お金」や「相談相手」、「ゲーム仲間」を求める孤独感や仲間意識にあります。犯人の甘い言葉に乗せられ、DMやチャットから被害に発展するケースが目立っています。

検挙数には反映されていませんが、匿名掲示板やSNSでの悪口、グループ外し、盗撮など、人間関係のトラブルに巻き込まれる可能性も見逃せません。オンラインゲームの課金トラブルも増えています。

どんな対策があるの?

OS標準のフィルタリング

こうしたトラブルを防ぐためには、有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」が有効です。OS標準機能の活用で、スクリーンタイムの設定など、端末に元々備わっている機能を利用できます。

「あんしんフィルター」など、携帯電話キャリアが提供する専用アプリをインストールして設定することも効果的です。子供が安全にスマホを使えるような設定について解説します!

「フィルタリング」が子供を守る

スマホゲームをする二人の子供

フィルタリングは、アダルトサイトや違法サイトの閲覧を制限したり、利用状況を管理したりする機能です。単に有害サイトをブロックするだけでなく、多様な機能があります。

  • 危険性の高いサイトやコンテンツへのアクセスを制限します
  • インターネットやスマートフォンの使い過ぎを防ぐため、利用できる時間帯や合計時間を設定できます
  • 子供がどのようなアプリを使っているかを確認したり、特定のアプリ (SNSやゲームなど) の利用を制限したりできます
  • 子供が無断で新しいアプリをインストールできないように設定できます

フィルタリングは、子供の成長段階や家庭の方針に合わせて、強度や種類をカスタマイズすることができるので、家庭の事情に合わせて調整してみてください。

フィルタリングを利用しなかったら?

スマホを持ち困っている子供

「うちは大丈夫」と思っていませんか?犯人はオンラインゲームや趣味のコミュニティーなど、子供が安心しきっている場所に潜んでいます。フィルタリングを利用しないと、犯罪被害のリスクが大幅に高まります。

警察庁の2024年の調査では、SNSによる被害に遭った児童のうち約9割がフィルタリングを利用していませんでした。また、子供にせがまれて、途中でフィルタリングを解除してしまうケースも多いです。親がトラブルをどこか他人事と捉え、「うちの子に限って…」という油断があるようです。

フィルタリングは単なる「制限」ではなく、子供の「安全を守るための盾」です。成長に合わせて設定を調整しながら、正しく活用することが大切です。

「家庭のルール」を決めよう

家族で話会う様子

子供が安全にスマートフォンを利用するためには、フィルタリングの設定だけでなく、親と子がよく話し合い、お互いが納得した「家庭内のルール」作りが不可欠です。利用時間や場所の決定、個人情報の取り扱い、トラブルに遭った時の相談先などを明確にすることで、犯罪被害を未然に防ぐ効果があります。

広島県の調査では、小中高生のインターネット利用が長時間化する中、ルールを決めている家庭が減少傾向にあることが分かりました。また、危険性などを学んだ経験のある子供は半数にとどまります。広島県は、啓発講座の開催や広報などにより、インターネットのトラブル事例や危険性を周知していきます。

「制限」ではなく親子で納得できる「守る盾」を

広島県環境県民局県民活動課 矢田部さん

フィルタリングやルール作りの大切さについて、広島県環境県民局県民活動課の矢田部翔伎 (やたべ しょうき) さんに聞きました。

具体的にどのような対策ができますか。

「あんしんフィルター」などのアプリ導入や、スマートフォンのOS標準機能にあるスクリーンタイムなどで利用時間やアプリを制限できます。すべてを禁止するのではなく、成長に合わせて調整しましょう。

例えば、小学生なら全項目に制限をかけ、高校生ならSNSは許可するが「出会い系」は遮断するといった、年齢に応じた設定が効果的です。アプリごとに制限をかけたり、Webサイトのみ遮断したり、細かな使い分けもでき、ほとんどが無料の設定になっています。迷ったら、購入した携帯電話ショップに相談してください。

家庭内でのルール作りのコツを教えてください。

まずは子供の利用状況や興味を把握することが重要です。1日の利用時間や、保護者の目が届く場所で使用させるなどの、具体的な約束事を設けましょう。

一方的に制限するのではなく、なぜ、そのルールが必要なのかを親子で対話し、納得感を持たせることが、ルールを守り続ける秘訣となります。困ったことが起きたとき、すぐ保護者に相談できる関係性を日頃から築いておくことが大切です。

もしも子供がトラブルに巻き込まれたら?

スマホを見る女子中学生

迷わず、専門の相談窓口を頼ってください。広島県内には、内容に応じて相談できる窓口が設置されています。「ヤングテレホン広島」は、SNSでの写真要求や脅迫、ネットいじめ、非行など、少年のあらゆる悩みに対応しています。「広島県消費生活センター」は、意図しない高額請求や、詐欺的なサイトとの契約トラブルについて専門的に対応します。

ネットの被害は、時間が経つほど深刻化する恐れがあります。いずれの窓口も相談は無料で、秘密は厳守されます。もしもの時は勇気を出して、相談してみてください。

ヤングテレホン広島
電話 082‐228‐3993
広島県消費生活センター
電話 082‐223‐6111

子供を守るのは保護者の役目

楽しそうにタブレットを使う親子

フィルタリングの設定や家庭でのルール作りなどに加え、日頃からの心掛けで子供を危険から守ることができます。油断せず、親子でインターネットの正しい使い方をきちんと身に付けましょう。

  • 名前や顔写真、学校名など、個人情報は教えたり書き込んだりしない。
  • 知らない人からの着信やメールは無視し、返信しない。
  • パスワードは親が管理する
  • 買い物や課金は親に相談してからにする
  • トラブルがあればまずは親に相談する

子供を守るのは、保護者の責任です。「後でやろう」と思わず、「今」設定を確認することが、子供の未来を守ることにつながります。