3Dプリンターで家ができる!?話題の最新住宅の実証が広島で!
ひろしまを学ぶ |
新たなデジタル技術やビジネスモデルを活用した実証実験を行う「ひろしまサンドボックス」の一環として、広島県の坂町で「3Dプリンター住宅建築技術」の実証が行われました。
今回は、今話題の3Dプリンター住宅についてご紹介します。
3Dプリンター住宅とは?
3Dプリンター住宅とはその名のとおり、立体を生成できる3Dプリンターを用いて、建てられた家のことです。
魅力は、従来の建築方法の大部分を3Dプリンターが担うため、人手がかからずコストを抑えることができます。
また、これまではコンクリートを使って建てられた3Dプリンター住宅が大半でしたが、先日、環境に配慮し、土を原材料とした3Dプリンター住宅も完成したんだとか。
世界からも注目されています!
今回実証実験を行った、セレンディクス株式会社では、「車を買う値段で買える家」の開発を進めています。
2022年3月に愛知県で行った実証では、わずか23時間ほどの施工時間で住宅を完成させ、日本国内だけでなく世界26カ国で報道され、とても話題になりました。
その後、初回販売6棟が即完売。3Dプリンター住宅の予約や問い合わせは、海外からの相談などを含むと3,000件を超えたそうです!この件数からも、3Dプリンター住宅の注目度の高さがうかがえますね。
実物を見に行ってみませんか?
2024年5月27日に、ベイサイドビーチ坂で3Dプリンター住宅を建てる実証が行われました。今回の実証で注目されているのが、その工法。
現在、3Dプリンター住宅を国内で建築するためには、構造に鉄骨や鉄筋などを入れる必要がありますが、鉄骨や鉄筋を組み立てる作業は自動化できず、コスト増加の大きな要因となっています。
今回の実証では、将来の「鉄骨・鉄筋レス」での工法の実現に向けて、一般のコンクリートと比べて8倍の強度の特殊なコンクリートを使い、建築しました。
次世代の住宅をこの目で見たくなった方。6月半ばから一般公開されますので、ぜひベイサイドビーチ坂に見学に行ってみては?
※セキュリティ上、中に入ることはできません。
※建築後はイベント時の休憩所や展示施設としての活用を予定しているため、現行の建築基準法に合わせて鉄筋も使用しています。
広島県は産業や地域の課題解決に向けた実証を支援!
今回の3Dプリンター住宅の実証は、「ひろしまサンドボックス」の一環で行われました。
「ひろしまサンドボックス」では、現在、新たなデジタル技術やビジネスモデルを活用し、産業や地域における課題解決に向けた実証活動などを支援しています。
「ひろしまサンドボックス」の取組が気になるなと思われた方は、ぜひこちらのサイト をチェックしてみてください。