DX・環境事業の挑戦者必見!今広島県の応援体制がアツい!
2022年、広島市中心地でイノベーション創出のためのミートアップイベント「Business Partner Ships」が開催されました。国も広島県も成長の柱としている「DX (デジタルトランスフォーメーション) 」「環境ビジネス」「スタートアップ創出」という3つのテーマにフォーカスし、具体的な取り組みをシェアすることで社会課題の解決に向けた糸口を探ることを目的とした場です。
今回は起業しようと考えている方や既に挑戦されている方に、行政が実施する強力なバックアップ体制についてご紹介します。
広島県はチャレンジ県!ミートアップイベント開催
今回のイベントは株式会社野村総合研究所が、「社会の課題解決をビジネスとして取り組んでいる・取り組もうとしている方々の繋がりを創出したい」という思いで企画されました。広島県では民間企業と行政が積極的に連携し様々な取り組みが進められ、スタートアップフレンドリーな地域を目指しています。
産官学みんなで連携してDXを前進させる!
デジタル技術の発展によりDXが推進される中で、広島県では令和4年度、全体で46事業、約53億円規模で県内全ての人の生活に関わる防災、子育て、交通、健康、医療、スポーツなどあらゆる分野においてDXが進められています。
「広島県DX推進コミュニティ」で繋がりを創出
広島県では、県内の企業や事業者、教育機関、行政など、あらゆる主体がDXに対する理解を深め、DXを実践することを促すため、2020年11月に「広島県DX推進コミュニティ 」を創設しました。産官学がお互いに切磋琢磨したり協調・協働しながらデジタル技術やデータの力を有効活用して、将来の広島県を創っていくための実践を促す活動の場です。先進的な事例の共有や、各種セミナーを開催しており、2023年1月現在、約630者が参加されています。
「みんなのDX研修」で共に学ぶ
最初から広島県DX推進コミュニティに参加するのは少しハードルが高いという方がいらっしゃいましたら、まずはDXの理解を深める場である「みんなのDX研修 」を受講してみるのはいかがでしょうか?「DXって結局何なの?」「今あるデータをどのように活用すればいいの?」などお悩みの方はぜひご参加ください。2時間30分、無料で専門家からの解説を聞くことができますよ。
DXを実現することは簡単ではありませんが、共通の目標や悩みを持つみんなで課題解決に向け実践していきましょう。
担当者から組織のDXを進める方へ!
DXの必要性を感じているものの、「何から始めたらいいのかわからない」「取り組みをより加速させる方法を知りたい」などお悩みの方もいらっしゃると思います。「広島県DX推進コミュニティ」には県内・県外、法人・個人問わず、どなたでも無料で加入いただけますので、関心のある方は、ぜひご参加ください。
そして「みんなのDX研修」では基礎知識から具体的なDXの活用事例まで学ぶことができます。今年度は残り2回の開催となっております。ぜひお気軽にお申込みください!
環境ビジネスに取り組む全ての挑戦者へ!
広島県では基幹産業の進化と並行して、次世代を見据え市場性の高い産業の育成に向けて取り組みを進めています。その一つとして注力しているのが「環境エネルギービジネス」です。
環境エネルギー分野での事業アイデア探索から開発・実証まで新規事業創出を一貫して支援するほか、カーボンリサイクル分野に特化した研究開発実証支援などを通じて、新しい挑戦ができる環境、土壌づくりを行っています。
新規事業創出は、「ひろしまグリーンオーシャンプロジェクト 」と銘打って、様々なプログラムを通じて企業支援を行っています。
その一つとして、新たな挑戦のスタートラインとなる事業アイデアの探索プログラム「SCRUM HIROSHIMA (スクラムひろしま) 」を展開しています。
様々なステークホルダーが共にスクラムを組みながら、力を合わせて新たな環境エネルギービジネスを共創していくことを目的に、同じ志をもつ多種多様な企業の方にご参加いただき、6日間で事業アイデアを練っていくプログラムです。
また、このような新規事業の創出には他者との連携が不可欠であることが多いため、産官学連携団体として「ひろしま環境ビジネス推進協議会 」を設立し、スクラムひろしまの他にも、環境エネルギー分野における新規事業の創出や既存事業の深化などをテーマに、多種多様な企業が集い・繋がり・対話し・事業づくりができるイベントやプログラムを実施しています。
共にカーボンリサイクルを前進させる
前述が環境エネルギー産業全般の支援に資する取り組みであったのに対して、コアな尖った支援も実施しています。それがCO₂を炭素資源 (カーボン) と捉え、排ガス等から分離回収し、化学品、燃料、鉱物等の炭素化合物として再利用 (リサイクル) する「カーボンリサイクル」です。
広島県は、カーボンが生物や化学品、燃料等、様々なかたちに変化しながら、自然界や産業活動の中で、持続的に循環する社会経済「カーボン・サーキュラー・エコノミー」の実現を目指しています。
中でも、大崎上島では国による革新的低炭素石炭火力発電の実証事業「大崎クールジェンプロジェクト」が実施されており、そこで分離・回収されたCO₂を活用し、国内最先端の研究を進めるカーボンリサイクル実証研究拠点が整備されています。この他にも県内企業や広島大学を中心にカーボンリサイクルに関する取り組み事例が活発してきており機運が高まっているところです。
「カーボン・サーキュラー・エコノミーの実現」と言葉にするのは簡単ですが、企業や自治体の連携なしでは実現することはできません。そこで2021年5月、産学官が連携し、推進体制として「広島県カーボン・サーキュラー・エコノミー推進協議会 (通称CHANCE) 」が設立されました。
CHANCEでは具体的に、カーボンリサイクルの社会実装に向けたプロジェクト創出を目指すワーキンググループの設置・運営、そして企業の個別課題を解決するマッチング支援等カーボンリサイクル技術の社会実装推進に資する取り組みが行われています。
担当者から環境ビジネスに関心がある皆様へ
環境エネルギー分野は世界的にも注目されている分野で、新規事業開発や投資が盛んに行われており、新たな挑戦を始めた企業・始めようとしている企業が多くいらっしゃると思います。
それぞれのフェーズに応じて様々なプログラムやイベントを企画していきますので、ぜひ、私たちと一緒に新規ビジネスを実現する一歩を踏み出しませんか?
広島県の目指す姿「カーボン・サーキュラー・エコノミー」の実現に向け、CHANCEには業界の枠を超えたチャレンジングな仲間が集まっています。生じたCO₂を回収し、資源として利用することで、これからの世界をリードしていきたいと考えています。ぜひ、私たちと一緒にチャレンジしましょう!
スタートアップを目指す起業家必見!
「イノベーション立県」を目指しスタートアップフレンドリーな取り組みを進めている広島県。新たなプロジェクトとして2022年3月に「ひろしまユニコーン10」が発足しました。10年間でユニコーンに匹敵する企業を10社創出することを目標として掲げ、広島から世界に大きく羽ばたき成長することを目指す企業を応援するもの。
ここで言う「ユニコーン」とは創業年数、分野、上場未上場にはこだわらず、時価総額10億ドル以上への急成長を志向する企業のことです。スタートアップ企業はもちろん、企業内で新事業にチャレンジしてカーブアウトを目指す人や、アトツギベンチャーも歓迎し、企業の成長フェーズに合わせたサポートを展開しています。
活用していただきたい支援体制
「ひろしまユニコーン10」では、スモールスタートを応援する取り組みから、更なる急成長をアシストするプログラムなど、企業ニーズや成長フェーズに応じたサポートメニューを充実させています。前述した環境エネルギービジネスに関心がある方の支援も注力しています。
また、JETRO×広島県共催の海外展開を目指す企業向けのアクセラレーションプログラムなどによる、世界に大きくビジネス展開をするための支援や、県外企業の方に対して「本社機能の移転で最大1億円助成」や「移転検討のための短期滞在コスト最大90%助成」など、広島県に移転してビジネスに挑戦する企業をアシストする体制も設けています。
担当者からユニコーンを目指す皆様へ!
広島県は、広島からユニコーンを目指す企業の挑戦を全力で応援し、広島が「新しいことに挑戦しやすい環境」となり、「広島から挑戦することが当たり前の土壌・文化」が生まれることを目指しています。
このプロジェクトが、皆さまにとって挑戦の後押しとなるよう、職員関係者一同全力で頑張ります。ぜひご気軽にお問い合わせ・参加表明をお待ちしております!一緒に広島企業を応援したい、という方も大歓迎です! (そういったお声も今までいただいています、感謝です!)
まとめ
広島県が成長の柱としている「DX (デジタルトランスフォーメーション) 」「環境ビジネス」「スタートアップ創出」という3つのテーマに焦点を当て、行政が実施する強力なバックアップ体制についてご紹介しました。
今回ご紹介したテーマを含めた、広島県で進んでいるイノベーションやスタートアップに関する最新情報は、イノベーション・エコシステム・サイト で日々お届けしています。会員登録 (無料) いただくと、注目のイベント情報や広島県によるサポート情報などを見落とすことなくチェックいただけます!何かご不明なことがあればいつでもお問合せください!