![走行する芸備線車両](https://www.pref.hiroshima.lg.jp/lab/topics/2022/20220701/20220701-01-01.jpg)
大自然を感じるならココ!芸備線で行く広島県庄原市の日帰り旅
今年の夏休みはどこへ行こうかとそろそろ悩み始める時期ですね。日頃の授業やお仕事でお疲れの方は自然のパワーをもらいに、緑がいっぱいで心が癒される広島県庄原市にお出かけしてみませんか?
今回は芸備線で行く日帰り「日本の原風景を体全体で感じる」旅の魅力とプランをお伝えいたします。
目次
大自然が息づく「庄原」
![熊野神社の老杉群](/lab/topics/2022/20220701/20220701-01-02.jpg)
広島県北部に位置する庄原市は、面積の8割が森林に囲まれ、手つかずの大自然と美しくととのえられた里山風景が広がっています。
「熊野神社の老杉群」「上高野山の乳下りイチョウ」など、樹齢千年を超える巨樹があり、その多くが広島県の天然記念物に指定されているんです。
そもそも庄原ってどうやっていくの?
広島県北部へお出かけとなると、どうしても車が必要なのではと思ってしまいませんか?私自身も車の運転がとにかく苦手で、車がなくても遠方に旅行に行けたらいいのにと思うことがよくあります。
でも、ご安心ください。今回ご紹介するプランは、列車とバスが移動手段のメインになっているので、車をお持ちじゃない方や運転が苦手なペーパードライバーさんにもおすすめです。
6:57 広島県の玄関口「JR広島駅」出発!
ちょっと朝が早いですが、朝のさわやかな景色の中を走る芸備線に乗る楽しみを今回の旅の目的の1つのしてはどうでしょうか。広島の街並みを抜けると、車窓に山や川が目の前に広がってきて、これから始まる旅の期待が自然と膨らんできます。
広島に住んでいる方でも、「芸備線」という名前は耳にしたことがあるけれど、実際に乗車したことがない方も多いかもしれませんね。
そもそも芸備線って?
![芸備線](/lab/topics/2022/20220701/20220701-01-03.jpg)
芸備線とは、岡山県備中神代駅から広島県広島駅の区間をつなぐ全長159.1kmになる路線。その名は、安芸の国の「芸」、備後国の「備」から取られており、開業から100年以上の歴史を刻んできた、中国地方で一番古いローカル線です。
たまにはのんびりと、車窓から見える風景を楽しみながら列車に揺られるのもいいですね。三次駅に着いたら、高速バスに乗り換えて次の目的地である「JR備後庄原駅」を目指します。
10:00 大正生まれのレトロ駅「JR備後庄原駅」到着!
![JR備後庄原駅](/lab/topics/2022/20220701/20220701-01-04.jpg)
列車とバスを乗り継いでやってきたのは、今回の旅の拠点となる備後庄原駅です。ここで少し休憩しましょう。こちらの駅は、大正生まれの駅でなんと木造でできた駅舎なんです。木造の駅舎って少し珍しいような気がしますね。せっかくなので、写真を撮るのをお忘れなく!
今回はJR三次駅からバスでの移動でしたが、JR備後庄原駅の駅構内では、かつて広島東洋カープの本拠地マツダスタジアムのオブジェたちがお出迎え・お見送りしてくれるので、次回はJRで訪れるのもおすすめです。
10:10 今話題の「E-BIKE」をレンタルしよう!
![E-BIKE](/lab/topics/2022/20220701/20220701-01-05.jpg)
では、さっそく庄原を満喫していきましょう。自然のパワーを体全体で感じるために、E-BIKEを備後庄原駅でレンタル。 実は、2021年10月から庄原市内10か所にてE-BIKEのレンタルがスタートしたんです。電動アシスト付きスポーツバイクになるので、坂道や長距離も楽々!
ただし、夏もいよいよ本格化してきているので、楽しい旅にするためにも、水分補給ができるものを準備して、熱中症対策もお忘れなく。
【E-BIKEについて】- 受付場所
-
平日:備北交通本社1社 たび館庄原
土日祝:西田商店・庄原駅前給油所 - 貸出時間
- 9:00~17:00
- 料金
-
1,000円 (税込) /2時間以内
2,500円 (税込) /8時間以内
※延長利用 1時間ごとに500円増額 - 定休日
- 年末年始
- お問合わせ
-
平日:備北交通本社 (TEL:0824-72-2122)
土日祝:西田商店・庄原駅前給油所 (TEL:0824-72-1125)
12:00 三河内 (みつがいち) 棚田テラスで眺める里山風景
![棚田テラス](/lab/topics/2022/20220701/20220701-01-06.jpg)
庄原の里山景観を代表する比和町三河内の里山を存分に楽しめる里山アートテラス。人の暮らしと広大な自然のコラボレーションによって生まれたこの景色を、あなたの五感で実際に感じてください。
初めて見るはずなのに、どこか懐かしく感じる風景、目の前に広がるのは日本の原風景ともいえる美しい棚田の景色です。座り心地の良いオシャレな椅子に座って、ただ見ているだけで、時間の経つことも忘れ、ただただ風の音や自然の声に耳を傾けることができます。
ちなみに、令和4年2月に開催された「つなぐ棚田遺産選定委員会 (第2回) 」の「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」において、選ばれた271の棚田のうちのひとつが「比和 三河内の棚田」。
ソバを作付けして農地の保全と景観を保持したところや国の絶滅危惧種「ヒゴタイ」の保存活動などが評価されて選ばれたそうです。選ばれし棚田が見られる里山風景を、三河内棚田テラスから眺めてみませんか?
12:30 ワニって食べられるの!?庄原の郷土料理を楽しもう
![ワニ 郷土料理](/lab/topics/2022/20220701/20220701-01-07.jpg)
「ワニ」とは「鮫 (さめ) 」のことで、郷土料理として三次・庄原エリアでは昔からよく食べられていたそうです。本物のワニが生息しない日本では、昔から「ワニ」は「サメ類」を指す名称だったそうですよ。
体内のアンモニアのおかげでサメ類は他の魚と比べて腐りにくいことから、山間部では口にすることができる貴重な魚として重宝されていました。そのため、遠い日本海で獲れた「ワニ」がこの地域の郷土料理になったのだとか。
※ワニの仕入れ状況によって提供できない場合がありますので、事前にお問い合わせください。
高たんぱくで、低カロリーな上に、肌の潤いを保つコラーゲンも含まれているので、特に女性におすすめです!訪れた際にはぜひ食べてみてください。
15:00 庄原の魅力がぎゅっと詰め込まれた「食彩館ゆめさくら」
![アイスクリーム](/lab/topics/2022/20220701/20220701-01-08.jpg)
サイクリングで汗をかいたあとは、こちらでひとやすみ。パンやアイスを買って、その場で楽しむことができるので休憩にもぴったりです。
![取れたて野菜 比婆牛の売店](/lab/topics/2022/20220701/20220701-01-09.jpg)
そして、こちらの魅力は取れたてのお野菜やブランド牛の「比婆牛」などを購入できるところ。ついついゆっくりしてしまうので、帰りのバスの時間に注意しましょう。
16:00 高速バスで帰る
帰りは「どっちも割きっぷ」を利用して、高速バスで帰りましょう。備後庄原駅は、JRだけでなく高速バスを利用することも可能です。
旅程を確認しながら、JR芸備線と高速バスを使い分けて、あなたに合った快適な旅にしてください。
【バス&レール どっちも割きっぷ】- セット内容
-
- JR芸備線乗車券1枚
(広島駅⇔三次駅) - 高速乗合バス乗車券1枚
(広島駅新幹線口・広島バスセンター⇔三次駅前)
※備後庄原駅~三次駅は別料金 - 備北交通路線バス乗車券2枚
(三次もののけミュージアム⇔美術館前)
- JR芸備線乗車券1枚
- ご利用
発売期間 -
4月29日 (金・祝) ~9月30日 (金)
※発売期間も同期間です - おねだん
-
セット価格 2,000円
(内訳/JR 1,340円、高速乗合バス 1,530円、路線バス 320円2枚) - 販売窓口
-
- JR広島駅新幹線口1階バスきっぷ売り場 (交通案内所)
- 広島電鉄広島駅営業センター
- 広島電鉄紙屋町定期券窓口
(おまけ)日帰りでは物足りない人必見!映えるグランピング体験
![備北丘陵公園 湖畔ステイズ庄原](/lab/topics/2022/20220701/20220701-01-10.jpg)
2022年オープンの総合グランピング施設
「備北丘陵公園 湖畔ステイズ庄原」
今回は日帰りプランをご紹介しましたが、もっと堪能したい方は、思い切って宿泊してみてはいかがでしょうか?「備北丘陵公園 湖畔ステイズ庄原 」では、美しい自然の中のグランピング施設で非日常を味わうことができます。全室に個別シャワー、バスタブ、トイレがついているので気軽にアウトドアにチャレンジしたい方にもおすすめです。備北丘陵公園は、広大な花畑や、わら細工体験などの体験アクティビティなども楽しめるので、1泊2日でも退屈しません。
この夏は、芸備線に乗って、庄原で心を揺さぶる旅を体感しよう!
みなさんいかがでしたか?芸備線の車窓からの眺めや、サイクリング中の景色、三河内の棚田での風景…。旅程すべてから、庄原の自然を五感で感じられたのではないでしょうか。
素敵だなと思うシーンに出会いましたら、写真を撮って是非帰りのバス車内で「#ええじゃろ広島」と一緒にInstagramに投稿してみてくださいね。